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18 裏切り
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スーリは、目が覚めてからシャルリンテの機嫌が悪い事にすぐに気がついた。
二人で山道を下りながら、シャルリンテの負の空気を破るように、スーリは口を開いた。
「…もしかして、私がクースリューと一緒にいる所…あなたに見られてます…?」
「……」
「無言じゃ…分からないのですが…。確実に…怒って…ますよね」
そう言われても、シャルリンテは無言を貫いた。
スーリはため息をつきながら言った。
「…クースリューは、国同士が決めた婚約者で…。でも、もう国がなくなってしまったから婚約者では…」
シャルリンテは足をピタリと止め、スーリの顔を見ながら静かに切り出した。
「──起きたらあなたが隣にいなかったから、私、捜したわ…。で、気絶しているあなたの横に、クースリューって方がいた。その時、二言三言会話はした。でもね、あなたの婚約者が誰だろうが、全く気にならない!私はただ、お腹が空いて機嫌が悪いだけ!!」
スーリはそう言われ、少しホッとしたような顔をした。
「…ですね。もうちょっと歩けば、街に出ますから、そしたら何かおいしい物を買って食べましょう?」
今の時間は暖かかったので、スーリはマントを手に持っていた。
ひらひらとした侍女のドレスを着て、肩より少し短い金髪を耳にかけながら優しくほほ笑んだスーリは、可憐な少女に見えた。
そんな顔の裏で、自分を売り飛ばそうとしているのかと思うと、頭を掻きむしって発狂したくなった。
昨日、体を交わらせるまでは、二人に色恋の関係はなかった。
それでも、シャルリンテはスーリの事を大切な人だと思っていた。
スーリも、そう思ってくれていると思っていた。
自分にとっては、父王の次に大事な人だった。
それなのに……。
魔力の無い今、すぐ捕まってしまうのは目に見えているから逃げる事もできない。
ましてや、クースリューの言った言葉の真偽を確かめる事など、怖くてもっとできない…。
自分にできる事は、ただ、イライラとし、スーリから逃げるチャンスをうかがう事だけだ。
二人で山道を下りながら、シャルリンテの負の空気を破るように、スーリは口を開いた。
「…もしかして、私がクースリューと一緒にいる所…あなたに見られてます…?」
「……」
「無言じゃ…分からないのですが…。確実に…怒って…ますよね」
そう言われても、シャルリンテは無言を貫いた。
スーリはため息をつきながら言った。
「…クースリューは、国同士が決めた婚約者で…。でも、もう国がなくなってしまったから婚約者では…」
シャルリンテは足をピタリと止め、スーリの顔を見ながら静かに切り出した。
「──起きたらあなたが隣にいなかったから、私、捜したわ…。で、気絶しているあなたの横に、クースリューって方がいた。その時、二言三言会話はした。でもね、あなたの婚約者が誰だろうが、全く気にならない!私はただ、お腹が空いて機嫌が悪いだけ!!」
スーリはそう言われ、少しホッとしたような顔をした。
「…ですね。もうちょっと歩けば、街に出ますから、そしたら何かおいしい物を買って食べましょう?」
今の時間は暖かかったので、スーリはマントを手に持っていた。
ひらひらとした侍女のドレスを着て、肩より少し短い金髪を耳にかけながら優しくほほ笑んだスーリは、可憐な少女に見えた。
そんな顔の裏で、自分を売り飛ばそうとしているのかと思うと、頭を掻きむしって発狂したくなった。
昨日、体を交わらせるまでは、二人に色恋の関係はなかった。
それでも、シャルリンテはスーリの事を大切な人だと思っていた。
スーリも、そう思ってくれていると思っていた。
自分にとっては、父王の次に大事な人だった。
それなのに……。
魔力の無い今、すぐ捕まってしまうのは目に見えているから逃げる事もできない。
ましてや、クースリューの言った言葉の真偽を確かめる事など、怖くてもっとできない…。
自分にできる事は、ただ、イライラとし、スーリから逃げるチャンスをうかがう事だけだ。
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