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41 短剣
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シャルリンテは短剣を握らされ、困惑の表情を浮かべる。
「…これ、一体なんに使えばいいの?」
「ああ…、それで私を一思いに刺してください。あなたに、すぐ魔力が戻る…。そして、瞬間移動でここから脱出してください」
そう言うと、自分の手首の鎖を魔術で外した。
「本来、あなたの魔力は…私なんかよりずっと強大だから、カルダンテ王が殺された日も簡単に逃げられたはず…。腑抜けになってしまったあなたは…大人しく磔になど…されて…」
スーリは、シャルリンテをじっと見て言った。
「だから私が…一時的にあなたの魔力を…あんな形ではありましたけど預かって……逃げた先ですぐに返そうと思って…いたんです…」
そしてスーリは、魅力的な笑顔で微笑んだ。
「ただ、あなたともっと一緒にいたいという欲に負けて…。ずるずると旅を続けてしまった。あなたに私の気持ちを知られたら、すぐに私を殺して魔力を取り戻そうとすると思ったから…愛してると言えなかった…」
そう、一気に話すと呼吸が苦しくなったのか、スーリは胸に手を当て、小さく舌打ちした。
そして、気がつくとスーリは瞬間移動でシャルリンテの目の前に立っていた。
「あなたが来た時の為に…余力を残しておいたんです…」
スーリは手を伸ばすと、ぼろぼろの袖で、シャルリンテの口紅をそっと拭う…。
「シャルリンテ様…残念です…。こんな形じゃなく…シーセントの王子としてあなたに出会えていたら…惚れさせる自信…あったのにな…これでもシーセントではモテていた…」
そして、切なげな瞳で笑った。
「…けど、女装なんかじゃ…声も出せなかったし…口説くの…大変だったんだ……」
シャルリンテはスーリの意図が分かり、静かに言った。
「……私はあなたを刺さないわよ?そんな事できな…」
言葉が言い終わる前に、スーリは瞬間移動でシャルリンテをぎゅっと抱きしめていた…。
スーリの腹には、シャルリンテの持っていた短剣が突き刺さっている。
シャルリンテの手に、スーリの温かい血がツツーっと伝う…。
「…トラウマになってしまうかもしれないな…。すみません…時間が…なかった…」
スーリの体から、シャルリンテの封じられていた魔力が、金色の光を放って、元の宿主のところへ帰ろうとゆらゆらと立ちのぼってくる…。
自分を抱きしめているスーリの腕から、力が抜けていくのがシャルリンテには分かった。
シャルリンテは、勝手な真似をしたスーリに憤った。
そして、泣きそうになる。
命が消えていく愛しい人に、震える声で言った。
「スーリ…あなた私をみくびっている。私はカルダンテ王の娘なのよ?小さい頃から、みっともない死に方をするぐらいなら、自害しろって…そんな練習は…沢山…させられてきた…」
皆を魅了してきた青い瞳は、今はただ、力なくシャルリンテを見つめていた…。
「聞こえてる…?スーリ、私もあなたを愛してる…。一人でいくなんてずるいわ…。一緒に…連れていってくれるんじゃ…なかったの?あんなにしつこく…一緒にいこうと…言っていたじゃないの…」
そう言うとスーリを刺していた短剣を抜き、自分の腹を躊躇なく刺した…。
それを見て、意識の薄れていたスーリの顔が歪む。
「…あなたは…馬鹿だ…人がせっかく……」
「…最期の言葉が…それ…?ひどいわ…スーリ…」
シャルリンテは少しほほ笑んで、膝を崩しながら、スーリにもたれかかった……。
「…これ、一体なんに使えばいいの?」
「ああ…、それで私を一思いに刺してください。あなたに、すぐ魔力が戻る…。そして、瞬間移動でここから脱出してください」
そう言うと、自分の手首の鎖を魔術で外した。
「本来、あなたの魔力は…私なんかよりずっと強大だから、カルダンテ王が殺された日も簡単に逃げられたはず…。腑抜けになってしまったあなたは…大人しく磔になど…されて…」
スーリは、シャルリンテをじっと見て言った。
「だから私が…一時的にあなたの魔力を…あんな形ではありましたけど預かって……逃げた先ですぐに返そうと思って…いたんです…」
そしてスーリは、魅力的な笑顔で微笑んだ。
「ただ、あなたともっと一緒にいたいという欲に負けて…。ずるずると旅を続けてしまった。あなたに私の気持ちを知られたら、すぐに私を殺して魔力を取り戻そうとすると思ったから…愛してると言えなかった…」
そう、一気に話すと呼吸が苦しくなったのか、スーリは胸に手を当て、小さく舌打ちした。
そして、気がつくとスーリは瞬間移動でシャルリンテの目の前に立っていた。
「あなたが来た時の為に…余力を残しておいたんです…」
スーリは手を伸ばすと、ぼろぼろの袖で、シャルリンテの口紅をそっと拭う…。
「シャルリンテ様…残念です…。こんな形じゃなく…シーセントの王子としてあなたに出会えていたら…惚れさせる自信…あったのにな…これでもシーセントではモテていた…」
そして、切なげな瞳で笑った。
「…けど、女装なんかじゃ…声も出せなかったし…口説くの…大変だったんだ……」
シャルリンテはスーリの意図が分かり、静かに言った。
「……私はあなたを刺さないわよ?そんな事できな…」
言葉が言い終わる前に、スーリは瞬間移動でシャルリンテをぎゅっと抱きしめていた…。
スーリの腹には、シャルリンテの持っていた短剣が突き刺さっている。
シャルリンテの手に、スーリの温かい血がツツーっと伝う…。
「…トラウマになってしまうかもしれないな…。すみません…時間が…なかった…」
スーリの体から、シャルリンテの封じられていた魔力が、金色の光を放って、元の宿主のところへ帰ろうとゆらゆらと立ちのぼってくる…。
自分を抱きしめているスーリの腕から、力が抜けていくのがシャルリンテには分かった。
シャルリンテは、勝手な真似をしたスーリに憤った。
そして、泣きそうになる。
命が消えていく愛しい人に、震える声で言った。
「スーリ…あなた私をみくびっている。私はカルダンテ王の娘なのよ?小さい頃から、みっともない死に方をするぐらいなら、自害しろって…そんな練習は…沢山…させられてきた…」
皆を魅了してきた青い瞳は、今はただ、力なくシャルリンテを見つめていた…。
「聞こえてる…?スーリ、私もあなたを愛してる…。一人でいくなんてずるいわ…。一緒に…連れていってくれるんじゃ…なかったの?あんなにしつこく…一緒にいこうと…言っていたじゃないの…」
そう言うとスーリを刺していた短剣を抜き、自分の腹を躊躇なく刺した…。
それを見て、意識の薄れていたスーリの顔が歪む。
「…あなたは…馬鹿だ…人がせっかく……」
「…最期の言葉が…それ…?ひどいわ…スーリ…」
シャルリンテは少しほほ笑んで、膝を崩しながら、スーリにもたれかかった……。
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