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47.相/愛(アイ)、刻む(上) ※R18
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アレクシスは唇を重ねると、ミラの唇を軽く吸って、離すと今度は甘噛みをして、触れ合う感触と離すときに鳴る音を楽しんでいた。
彼の愛情表現が嬉しくて、ミラもアレクシスの下唇を甘噛みすると、クスクスと笑いを零した。
そうやって戯れの時間を過ごしていた二人の視線が絡み合うと、今度は深く重ねて舌を合わせた。
侵入を許された舌でミラの舌先を舐めると、反射的に漏れる彼女の甘い声が、アレクシスの欲情を刺激する。
アレクシスは、戯れだけで終わらせるつもりはないことを伝える代わりに、舌を絡めると溢れる唾液を舐め取って、舌を吸ってミラの欲情を誘った。
「んふ……ぅっ」
ミラは、アレクシスが与える刺激で肩を震わせると、二人で迎えた初めての夜に、彼の口と舌がミラの首や胸のあちこちを這いずり回った記憶を思い出して、まだされてもいない行為を想像しただけで、下腹部がビクビクと反応して熱を帯びるのを感じていた。
口の中で混ざる唾液を飲み込んで、ミラもアレクシスの舌を吸って彼の欲情を誘うと、唇を重ね合わせるだけでは足らなくなった二人の視線が絡み合った。
情炎を宿した瞳が、揺れて、互いの熱を求めていた。
「ミラ……ベッド、どこ?」
先に己の欲情を曝け出したのは、アレクシスの方だった。
今、二人が熱を分け合っている場所は床の上で、この場所で行為に及ぶには抵抗があった。
固くて冷たいここではなくて、温かいベッドの上で彼女の体を堪能したい。
「ドアから出て、すぐの階段を上ったところ……」
二階には、ミラの部屋以外には備え付けの浴室しかないため、ベッドは一つしかない――といっても、二人が愛欲にまみれるには、十分な広さではある。
場所を把握したアレクシスは、ミラの瞼の上に口づけをしてから頭を支えてあげると、一緒に起き上がった。
そして、そのままミラを抱きかかえると立ち上がったので、急に宙に浮いた体に驚いたミラが、慌ててアレクシスに下ろすように言った。
「自分で歩けるわよ」
子供みたいで恥ずかしいと訴えると、アレクシスは笑みを浮かべて返した。
「その体力はベッドの上で使ってくれ」
少しの間を置いて、その言葉の意味を理解すると、ミラは顔を赤くした。
「……っ」
これからする行為を想像してしまって、ミラはそんな恥ずかしいことを思い浮かべた自分に気付かれてしまうことを恐れて、アレクシスの首にしがみついた。
だが、顔を赤くしたミラを見ていたアレクシスはすでに気付いていて、彼はクスクスと愉しそうに笑いながら二階に向かった。
辿り着いたベッドの上にミラを横たわらせると、
一度離れてしまった熱を取り戻すように、唇を重ねた。
舌を絡ませると、再燃した体が互いの温もりを求め合った。
アレクシスが唇を離すと、ミラのシャツのボタンを解いていく。
恥ずかしそうに顔を赤くしながらも、されるがまま受け入れるミラの肌が視界に広がると、アレクシスは口の中に溢れた唾を飲み込んだ。
どうやって可愛がろうかと悩んで、滑らかな肌を指でなぞると、ミラの口から声が漏れた。
首から肩までを撫でて、そのまま手のひらを肌の上に滑らせると、柔らかく膨らんだ胸に触れた。
柔らかい感触を手の中に収めると、甘い声を漏らしたミラの口を塞いで、溢れる唾液を舐め合った。
「ふぁ……ん、あ……」
胸の感触を気に入ったアレクシスの手が、撫でては揉んでを繰り返して、ミラの体に微熱を湧かす。
その手つきは優しいのに、口の中は激しく執拗に舌で愛撫されて、なぜか触れられてもいない下腹部が熱くなって、ミラは不思議な感覚だった。
唇が離れると、アレクシスの手が今度はスカートの留め具を外して、するりと、いとも容易く脱がされていく光景に、ミラは疑問を抱いた。
「……アレク、器用というか……手慣れてない?」
アレクシスは、ホテル事業の傍らで、弟レイリーが趣味で始めた服飾系の事業の手伝いをしていて、女性用の衣類に触れる機会が多かった。
だから、という理由もあったのだけど。
「……君で、何回も想像したからな」
もしかして、初めてではないの?
そんな不安から抱いた疑問に、予想を超えた回答が返ってきて、ミラは勘違いをした自分と、そんなとんでもないことを当たり前の顔をして言ってのけるアレクシスに、恥ずかしくなった。
「は……わた……っ」
ミラの肌を隠す布地は、残すところ開いたシャツと下着だけで、彼女はあられもない姿を晒して、アレクシスの欲情を煽っていた。
そんな姿になっていることを自覚できていないミラの慌てふためく様子を、見守る余裕のないアレクシスの口が、ミラの首に襲いかかった。
「あっ……!」
唇が触れた瞬間、くすぐったい感覚にビクリと跳ねる肌が、今度は強く吸われてゾクゾクと震える。
強く吸われて痛みを感じたけれど、それが与える熱をすでに経験済みのミラは、悶えながらも、もっとしてほしいと望んだ。
その望みを叶えてくれる優しい獣が、牙を隠した口でミラの体を荒らしていく。
歯を立てないように気を付けながら、しなやかな肌に齧り付いて、舌で舐めて濡らすと、口で吸って赤い痕を残していった。
「あ、は……あ……っ」
首と胸のあちこちを口で愛撫すると、甘い声をたくさん聞かせてくれる可愛い人の柔らかい胸の先で、蕾がビクビクと震えて尖っていた。
その様子が、いじめて欲しいと期待しているように見えると、可愛くて堪らなくなって、アレクシスは指でつついた。
「ひあっ……!」
膨らんで硬くなって、刺激を受けたミラの声が反射的に出ると、今度は指で摘んで擦った。
「ああっ……ん、アァッ」
腰を捩らせて、よがる声を上げて悦びに震える細い体が、アレクシスの思考を奪っていく。
破裂しそうなまでに膨らんだ欲望が、布の中に収まりきらなくなると、苦しみに悶えていた。
それでも、まだ咲き乱れる花を堪能したい獣は、蕾を指で弄くって可愛がりながら、反対の蕾を唾液で濡れた舌で舐めて口に含んだ。
「ふあっ、あぁッ!」
ビクビクと震える下腹部の熱が、電気のように脳まで伝わると、ミラの頭の中をかき混ぜた。
胸に顔を埋める彼が、愛しい。
口と手で与えてくれる快楽が、心地良い。
だけど、それだけでは足らない。
もっと、深く、中まで満たされたいと、体が彼の熱を欲していた。
指で弄ることをやめた彼の手が、下着を脱がせながら太ももを撫でると、それだけでミラの下腹部が疼いた。
すでに溢れ出る蜜で濡れた脚の間をアレクシスの指が撫でると、さらに蜜を垂らして、獣を甘い匂いで誘った。
触れると、指に絡みつく蜜が音を立てて、甘い匂いが鼻をくすぐると、アレクシスの僅かな理性がプツリと消えた。
「ひあっ……!?」
脚の間で音を立てながら、形を確かめるように指を這わせて、膨らんだそこに当たると、ミラの腰が跳ねた。
標的を見つけた指が、撫でて突くと、膨らみを増したそこが硬くなっていく。
「んや……あっ、あぁッ」
一気に波に飲まれたように、ミラの頭の中は快楽に侵されていた。
「ひうっ! そこっ、こす……ら、なぃ……でぇっ!」
撫でるたびに蜜が溢れて、甘い香りが鼻をくすぐって、情欲をそそると、アレクシスは止められなかった。
愛しい人が、いやだと、やめてと言っても、無理だった。
激しく刺激すると、ミラの細い腰が動いて、彼女の意思に反して悦んでいたから。
「あっ、ああッ!……んやぁっ、あぁん!」
思考をかき乱す渦に飲まれて、恥じらいをなくしたミラの体が淫らに腰を振って暴れていた。
そんな彼女の姿を眺めながら、痺れる欲望が唸り声を上げそうになると、アレクシスの我慢も限界だった。
弄る指を激しくすると、彼女の腰の振りが小刻みになって、甘く蕩けた声が泣き声に変わる。
「あぁっ! ダ、メェ……ッ! あ、ひあぁっ、や、イ……やぁ! ああ――ッ!」
彼の愛情表現が嬉しくて、ミラもアレクシスの下唇を甘噛みすると、クスクスと笑いを零した。
そうやって戯れの時間を過ごしていた二人の視線が絡み合うと、今度は深く重ねて舌を合わせた。
侵入を許された舌でミラの舌先を舐めると、反射的に漏れる彼女の甘い声が、アレクシスの欲情を刺激する。
アレクシスは、戯れだけで終わらせるつもりはないことを伝える代わりに、舌を絡めると溢れる唾液を舐め取って、舌を吸ってミラの欲情を誘った。
「んふ……ぅっ」
ミラは、アレクシスが与える刺激で肩を震わせると、二人で迎えた初めての夜に、彼の口と舌がミラの首や胸のあちこちを這いずり回った記憶を思い出して、まだされてもいない行為を想像しただけで、下腹部がビクビクと反応して熱を帯びるのを感じていた。
口の中で混ざる唾液を飲み込んで、ミラもアレクシスの舌を吸って彼の欲情を誘うと、唇を重ね合わせるだけでは足らなくなった二人の視線が絡み合った。
情炎を宿した瞳が、揺れて、互いの熱を求めていた。
「ミラ……ベッド、どこ?」
先に己の欲情を曝け出したのは、アレクシスの方だった。
今、二人が熱を分け合っている場所は床の上で、この場所で行為に及ぶには抵抗があった。
固くて冷たいここではなくて、温かいベッドの上で彼女の体を堪能したい。
「ドアから出て、すぐの階段を上ったところ……」
二階には、ミラの部屋以外には備え付けの浴室しかないため、ベッドは一つしかない――といっても、二人が愛欲にまみれるには、十分な広さではある。
場所を把握したアレクシスは、ミラの瞼の上に口づけをしてから頭を支えてあげると、一緒に起き上がった。
そして、そのままミラを抱きかかえると立ち上がったので、急に宙に浮いた体に驚いたミラが、慌ててアレクシスに下ろすように言った。
「自分で歩けるわよ」
子供みたいで恥ずかしいと訴えると、アレクシスは笑みを浮かべて返した。
「その体力はベッドの上で使ってくれ」
少しの間を置いて、その言葉の意味を理解すると、ミラは顔を赤くした。
「……っ」
これからする行為を想像してしまって、ミラはそんな恥ずかしいことを思い浮かべた自分に気付かれてしまうことを恐れて、アレクシスの首にしがみついた。
だが、顔を赤くしたミラを見ていたアレクシスはすでに気付いていて、彼はクスクスと愉しそうに笑いながら二階に向かった。
辿り着いたベッドの上にミラを横たわらせると、
一度離れてしまった熱を取り戻すように、唇を重ねた。
舌を絡ませると、再燃した体が互いの温もりを求め合った。
アレクシスが唇を離すと、ミラのシャツのボタンを解いていく。
恥ずかしそうに顔を赤くしながらも、されるがまま受け入れるミラの肌が視界に広がると、アレクシスは口の中に溢れた唾を飲み込んだ。
どうやって可愛がろうかと悩んで、滑らかな肌を指でなぞると、ミラの口から声が漏れた。
首から肩までを撫でて、そのまま手のひらを肌の上に滑らせると、柔らかく膨らんだ胸に触れた。
柔らかい感触を手の中に収めると、甘い声を漏らしたミラの口を塞いで、溢れる唾液を舐め合った。
「ふぁ……ん、あ……」
胸の感触を気に入ったアレクシスの手が、撫でては揉んでを繰り返して、ミラの体に微熱を湧かす。
その手つきは優しいのに、口の中は激しく執拗に舌で愛撫されて、なぜか触れられてもいない下腹部が熱くなって、ミラは不思議な感覚だった。
唇が離れると、アレクシスの手が今度はスカートの留め具を外して、するりと、いとも容易く脱がされていく光景に、ミラは疑問を抱いた。
「……アレク、器用というか……手慣れてない?」
アレクシスは、ホテル事業の傍らで、弟レイリーが趣味で始めた服飾系の事業の手伝いをしていて、女性用の衣類に触れる機会が多かった。
だから、という理由もあったのだけど。
「……君で、何回も想像したからな」
もしかして、初めてではないの?
そんな不安から抱いた疑問に、予想を超えた回答が返ってきて、ミラは勘違いをした自分と、そんなとんでもないことを当たり前の顔をして言ってのけるアレクシスに、恥ずかしくなった。
「は……わた……っ」
ミラの肌を隠す布地は、残すところ開いたシャツと下着だけで、彼女はあられもない姿を晒して、アレクシスの欲情を煽っていた。
そんな姿になっていることを自覚できていないミラの慌てふためく様子を、見守る余裕のないアレクシスの口が、ミラの首に襲いかかった。
「あっ……!」
唇が触れた瞬間、くすぐったい感覚にビクリと跳ねる肌が、今度は強く吸われてゾクゾクと震える。
強く吸われて痛みを感じたけれど、それが与える熱をすでに経験済みのミラは、悶えながらも、もっとしてほしいと望んだ。
その望みを叶えてくれる優しい獣が、牙を隠した口でミラの体を荒らしていく。
歯を立てないように気を付けながら、しなやかな肌に齧り付いて、舌で舐めて濡らすと、口で吸って赤い痕を残していった。
「あ、は……あ……っ」
首と胸のあちこちを口で愛撫すると、甘い声をたくさん聞かせてくれる可愛い人の柔らかい胸の先で、蕾がビクビクと震えて尖っていた。
その様子が、いじめて欲しいと期待しているように見えると、可愛くて堪らなくなって、アレクシスは指でつついた。
「ひあっ……!」
膨らんで硬くなって、刺激を受けたミラの声が反射的に出ると、今度は指で摘んで擦った。
「ああっ……ん、アァッ」
腰を捩らせて、よがる声を上げて悦びに震える細い体が、アレクシスの思考を奪っていく。
破裂しそうなまでに膨らんだ欲望が、布の中に収まりきらなくなると、苦しみに悶えていた。
それでも、まだ咲き乱れる花を堪能したい獣は、蕾を指で弄くって可愛がりながら、反対の蕾を唾液で濡れた舌で舐めて口に含んだ。
「ふあっ、あぁッ!」
ビクビクと震える下腹部の熱が、電気のように脳まで伝わると、ミラの頭の中をかき混ぜた。
胸に顔を埋める彼が、愛しい。
口と手で与えてくれる快楽が、心地良い。
だけど、それだけでは足らない。
もっと、深く、中まで満たされたいと、体が彼の熱を欲していた。
指で弄ることをやめた彼の手が、下着を脱がせながら太ももを撫でると、それだけでミラの下腹部が疼いた。
すでに溢れ出る蜜で濡れた脚の間をアレクシスの指が撫でると、さらに蜜を垂らして、獣を甘い匂いで誘った。
触れると、指に絡みつく蜜が音を立てて、甘い匂いが鼻をくすぐると、アレクシスの僅かな理性がプツリと消えた。
「ひあっ……!?」
脚の間で音を立てながら、形を確かめるように指を這わせて、膨らんだそこに当たると、ミラの腰が跳ねた。
標的を見つけた指が、撫でて突くと、膨らみを増したそこが硬くなっていく。
「んや……あっ、あぁッ」
一気に波に飲まれたように、ミラの頭の中は快楽に侵されていた。
「ひうっ! そこっ、こす……ら、なぃ……でぇっ!」
撫でるたびに蜜が溢れて、甘い香りが鼻をくすぐって、情欲をそそると、アレクシスは止められなかった。
愛しい人が、いやだと、やめてと言っても、無理だった。
激しく刺激すると、ミラの細い腰が動いて、彼女の意思に反して悦んでいたから。
「あっ、ああッ!……んやぁっ、あぁん!」
思考をかき乱す渦に飲まれて、恥じらいをなくしたミラの体が淫らに腰を振って暴れていた。
そんな彼女の姿を眺めながら、痺れる欲望が唸り声を上げそうになると、アレクシスの我慢も限界だった。
弄る指を激しくすると、彼女の腰の振りが小刻みになって、甘く蕩けた声が泣き声に変わる。
「あぁっ! ダ、メェ……ッ! あ、ひあぁっ、や、イ……やぁ! ああ――ッ!」
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