へんな運命との出会い

karu

文字の大きさ
2 / 4

召喚

しおりを挟む
「ゆい、これから召喚の儀式を行うわよ。」

「え!?今から!?」

「えぇ。注意点がいくつか。

1,何回でも悪魔は呼び出せるが、やばい悪魔がいるのでご注意を。
  でも、私が撃退しようと思ったらできるから、あまり、気負わずにね。

2,一回契約をしたら取り消せない。

3,契約を守らなかったらその代償が自分に返ってきます。

これは、注意というよりも説明なのだけど、己の持っている力が召喚される悪魔の種類に影響するの。

では、始めましょう。」






私たちは隣の部屋に行き、準備を始めた。

もうすでに魔法陣みたいなものは書いてあったので、やり方をお母さんに教えてもらっていた。

さて、お母さんみたいなかわいい子を呼ぶぞ!





魔法陣の真ん中に立った。

「我に屈強なる体力を与え、我と共に精進してくれるもの。

我に力を与え、苦楽を共にしてくれるもの。

我の言葉に答えてくれるもの。」

魔法陣が輝きだす。

私は息を吸って、最後の言葉を紡ぐ。

「召喚!!」

魔法陣が光り輝いて、光が収まった後に出てきたのは黒髪黒目のイケメンだった。

ん?

謎なんだが。

後ろで母が何か言ってる。

「ひと...がた...?え?うそでしょ?もう何百年も現れてないわよ?」

悪魔さんが喋りだす。

「俺様を呼び出すとはいい度胸じゃないか。」

いやいや。呼び出したのはこちらだが、断れるはずだ。

つまり、この何様俺様は自分の意思で来たはず。

「うっ。それはそうなんだが。この方が格好いいじゃないか。」

「あっそうですか。」

ん?え?

「どうした?」

「喋ってないよ?」

「ああそうだな。」

「もしかして、さとりさんですか?」

「いや、違う。悪魔はみんな心読めるぞ。」

うそでしょーー!!??

「いいや、嘘じゃない。」

ああそうだ、本題本題。

「私の体がこの力に耐えられるように、力を貸してくれない?契約。」

「条件はどんなのが出せる?」

「私にできる事なら何でも。命には代えられない。」

「そうか。」

悪魔さんは少し考えているみたいだ。

「じゃ、結婚してくれないか?それが条件。」

ん?

「ちょまてーい、ちょまてーい!!」

「いや、驚くのも無理はないのだがな、あんたは俺の番みたいなんだわ。」

「つがい?」

「あーそこからか。」

「そこからだよ。」

「俺ら悪魔の一族には番という最愛の何者にも代えがたい存在がいるんだ。」

「へーそうなんだ。え!?」

「だいたいの悪魔は悪魔界で探すだけで事足りるんだがな。
まさか人間界にいるとは。道理で見つからんわけだよ。」

「で、それが契約条件になるわけですか。」

「ああ。」

「しばしお待ちを。」

私は断りを入れて思考を巡らせる。

うーん。特に好きな人もいないし困ることもないんだよな。

ただ、今の今まで知らなかった人との結婚の話はちょっとなー。

別に悪くない話だ。

イケメンだし。

でも、好きでもないのに結婚するのはなー。

置き去りにされているお母さんに尋ねる。

「お母さん、悪魔と契約するのにいつまでとか決まってる?」

「え、えーと。そうね。二十歳になるまでに契約できていたら大丈夫だと思うわ。」

「分かった。じゃあ、悪魔さん。」

悪魔さんは緊張している面持ちをしている。

「なに?」

「余裕をもって、一年間で私があなたのことを好きになるか、一生一緒にいたいと思えたら、
契約をしたいと思うんですけど。ダメですか?」

悪魔さんも考えているようだ。

「うーん。俺的には逃がしたくないんだが。まあ、一気に断られるよりましか。
落とせばいいだけだし。」

ん?何か不穏な空気が。

ま、気にしない気にしない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

降っても晴れても

凛子
恋愛
もう、限界なんです……

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

奪った代償は大きい

みりぐらむ
恋愛
サーシャは、生まれつき魔力を吸収する能力が低かった。 そんなサーシャに王宮魔法使いの婚約者ができて……? 小説家になろうに投稿していたものです

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜

小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。 でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。 就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。 そこには玲央がいる。 それなのに、私は玲央に選ばれない…… そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。 瀬川真冬 25歳 一ノ瀬玲央 25歳 ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。 表紙は簡単表紙メーカーにて作成。 アルファポリス公開日 2024/10/21 作品の無断転載はご遠慮ください。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

6年分の遠回り~いまなら好きって言えるかも~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
私の身体を揺らす彼を、下から見ていた。 まさかあの彼と、こんな関係になるなんて思いもしない。 今日は同期飲み会だった。 後輩のミスで行けたのは本当に最後。 飲み足りないという私に彼は付き合ってくれた。 彼とは入社当時、部署は違ったが同じ仕事に携わっていた。 きっとあの頃のわたしは、彼が好きだったんだと思う。 けれど仕事で負けたくないなんて私のちっぽけなプライドのせいで、その一線は越えられなかった。 でも、あれから変わった私なら……。 ****** 2021/05/29 公開 ****** 表紙 いもこは妹pixivID:11163077

冷たい彼と熱い私のルーティーン

希花 紀歩
恋愛
✨2021 集英社文庫 ナツイチ小説大賞 恋愛短編部門 最終候補選出作品✨ 冷たくて苦手なあの人と、毎日手を繋ぐことに・・・!? ツンデレなオフィスラブ💕 🌸春野 颯晴(はるの そうせい) 27歳 管理部IT課 冷たい男 ❄️柊 羽雪 (ひいらぎ はゆき) 26歳 営業企画部広報課 熱い女

処理中です...