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召喚
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「ゆい、これから召喚の儀式を行うわよ。」
「え!?今から!?」
「えぇ。注意点がいくつか。
1,何回でも悪魔は呼び出せるが、やばい悪魔がいるのでご注意を。
でも、私が撃退しようと思ったらできるから、あまり、気負わずにね。
2,一回契約をしたら取り消せない。
3,契約を守らなかったらその代償が自分に返ってきます。
これは、注意というよりも説明なのだけど、己の持っている力が召喚される悪魔の種類に影響するの。
では、始めましょう。」
私たちは隣の部屋に行き、準備を始めた。
もうすでに魔法陣みたいなものは書いてあったので、やり方をお母さんに教えてもらっていた。
さて、お母さんみたいなかわいい子を呼ぶぞ!
魔法陣の真ん中に立った。
「我に屈強なる体力を与え、我と共に精進してくれるもの。
我に力を与え、苦楽を共にしてくれるもの。
我の言葉に答えてくれるもの。」
魔法陣が輝きだす。
私は息を吸って、最後の言葉を紡ぐ。
「召喚!!」
魔法陣が光り輝いて、光が収まった後に出てきたのは黒髪黒目のイケメンだった。
ん?
謎なんだが。
後ろで母が何か言ってる。
「ひと...がた...?え?うそでしょ?もう何百年も現れてないわよ?」
悪魔さんが喋りだす。
「俺様を呼び出すとはいい度胸じゃないか。」
いやいや。呼び出したのはこちらだが、断れるはずだ。
つまり、この何様俺様は自分の意思で来たはず。
「うっ。それはそうなんだが。この方が格好いいじゃないか。」
「あっそうですか。」
ん?え?
「どうした?」
「喋ってないよ?」
「ああそうだな。」
「もしかして、さとりさんですか?」
「いや、違う。悪魔はみんな心読めるぞ。」
うそでしょーー!!??
「いいや、嘘じゃない。」
ああそうだ、本題本題。
「私の体がこの力に耐えられるように、力を貸してくれない?契約。」
「条件はどんなのが出せる?」
「私にできる事なら何でも。命には代えられない。」
「そうか。」
悪魔さんは少し考えているみたいだ。
「じゃ、結婚してくれないか?それが条件。」
ん?
「ちょまてーい、ちょまてーい!!」
「いや、驚くのも無理はないのだがな、あんたは俺の番みたいなんだわ。」
「つがい?」
「あーそこからか。」
「そこからだよ。」
「俺ら悪魔の一族には番という最愛の何者にも代えがたい存在がいるんだ。」
「へーそうなんだ。え!?」
「だいたいの悪魔は悪魔界で探すだけで事足りるんだがな。
まさか人間界にいるとは。道理で見つからんわけだよ。」
「で、それが契約条件になるわけですか。」
「ああ。」
「しばしお待ちを。」
私は断りを入れて思考を巡らせる。
うーん。特に好きな人もいないし困ることもないんだよな。
ただ、今の今まで知らなかった人との結婚の話はちょっとなー。
別に悪くない話だ。
イケメンだし。
でも、好きでもないのに結婚するのはなー。
置き去りにされているお母さんに尋ねる。
「お母さん、悪魔と契約するのにいつまでとか決まってる?」
「え、えーと。そうね。二十歳になるまでに契約できていたら大丈夫だと思うわ。」
「分かった。じゃあ、悪魔さん。」
悪魔さんは緊張している面持ちをしている。
「なに?」
「余裕をもって、一年間で私があなたのことを好きになるか、一生一緒にいたいと思えたら、
契約をしたいと思うんですけど。ダメですか?」
悪魔さんも考えているようだ。
「うーん。俺的には逃がしたくないんだが。まあ、一気に断られるよりましか。
落とせばいいだけだし。」
ん?何か不穏な空気が。
ま、気にしない気にしない。
「え!?今から!?」
「えぇ。注意点がいくつか。
1,何回でも悪魔は呼び出せるが、やばい悪魔がいるのでご注意を。
でも、私が撃退しようと思ったらできるから、あまり、気負わずにね。
2,一回契約をしたら取り消せない。
3,契約を守らなかったらその代償が自分に返ってきます。
これは、注意というよりも説明なのだけど、己の持っている力が召喚される悪魔の種類に影響するの。
では、始めましょう。」
私たちは隣の部屋に行き、準備を始めた。
もうすでに魔法陣みたいなものは書いてあったので、やり方をお母さんに教えてもらっていた。
さて、お母さんみたいなかわいい子を呼ぶぞ!
魔法陣の真ん中に立った。
「我に屈強なる体力を与え、我と共に精進してくれるもの。
我に力を与え、苦楽を共にしてくれるもの。
我の言葉に答えてくれるもの。」
魔法陣が輝きだす。
私は息を吸って、最後の言葉を紡ぐ。
「召喚!!」
魔法陣が光り輝いて、光が収まった後に出てきたのは黒髪黒目のイケメンだった。
ん?
謎なんだが。
後ろで母が何か言ってる。
「ひと...がた...?え?うそでしょ?もう何百年も現れてないわよ?」
悪魔さんが喋りだす。
「俺様を呼び出すとはいい度胸じゃないか。」
いやいや。呼び出したのはこちらだが、断れるはずだ。
つまり、この何様俺様は自分の意思で来たはず。
「うっ。それはそうなんだが。この方が格好いいじゃないか。」
「あっそうですか。」
ん?え?
「どうした?」
「喋ってないよ?」
「ああそうだな。」
「もしかして、さとりさんですか?」
「いや、違う。悪魔はみんな心読めるぞ。」
うそでしょーー!!??
「いいや、嘘じゃない。」
ああそうだ、本題本題。
「私の体がこの力に耐えられるように、力を貸してくれない?契約。」
「条件はどんなのが出せる?」
「私にできる事なら何でも。命には代えられない。」
「そうか。」
悪魔さんは少し考えているみたいだ。
「じゃ、結婚してくれないか?それが条件。」
ん?
「ちょまてーい、ちょまてーい!!」
「いや、驚くのも無理はないのだがな、あんたは俺の番みたいなんだわ。」
「つがい?」
「あーそこからか。」
「そこからだよ。」
「俺ら悪魔の一族には番という最愛の何者にも代えがたい存在がいるんだ。」
「へーそうなんだ。え!?」
「だいたいの悪魔は悪魔界で探すだけで事足りるんだがな。
まさか人間界にいるとは。道理で見つからんわけだよ。」
「で、それが契約条件になるわけですか。」
「ああ。」
「しばしお待ちを。」
私は断りを入れて思考を巡らせる。
うーん。特に好きな人もいないし困ることもないんだよな。
ただ、今の今まで知らなかった人との結婚の話はちょっとなー。
別に悪くない話だ。
イケメンだし。
でも、好きでもないのに結婚するのはなー。
置き去りにされているお母さんに尋ねる。
「お母さん、悪魔と契約するのにいつまでとか決まってる?」
「え、えーと。そうね。二十歳になるまでに契約できていたら大丈夫だと思うわ。」
「分かった。じゃあ、悪魔さん。」
悪魔さんは緊張している面持ちをしている。
「なに?」
「余裕をもって、一年間で私があなたのことを好きになるか、一生一緒にいたいと思えたら、
契約をしたいと思うんですけど。ダメですか?」
悪魔さんも考えているようだ。
「うーん。俺的には逃がしたくないんだが。まあ、一気に断られるよりましか。
落とせばいいだけだし。」
ん?何か不穏な空気が。
ま、気にしない気にしない。
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