ドSな幼馴染の分かりにくい愛情表現

めるてぃ

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【2話】 お仕置き

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昨日は散々だったな…学校へ行く足が重い。
教室のドアを開けると、隣の席の宮原君だけがいた。私は電車も使うし心配症なので、早く家を出るのだ。そのおかげか、朝から快人に会う事もない。

「岬さん、おはよう」

「おはよう…」

まだ緊張が解けず、たどたどしい挨拶になってしまう。宮原君は誰とでも仲良くできてクラスでは学級委員も努めている程、人望も熱く懐かれやすい人だ。
快人も同じような感じだから、一部の女子内では、どっちを推すか、等の対立があったりなかったりするらしい。

「岬さんって、スマホ持ってたりする?」

「あ、うん、一応」

「岬さんが良ければだけど…Line交換しない?」

「うん…!」

そう言うと、パァッと目を輝かせた。そんなに嬉しいのかな?私以上に喜んでる気がする。そう思うと笑みが溢れる。
男性は苦手だけど、宮原君は信用出来ると思う。

「あとね、男女数人で今週土曜交流会みたいな感じで遊ぼうと思ってるんだけど…ぜひ来てほしいな」

「う、うん!行きたい!」

即答だった。あいつと離れられるし何より友達と遊んだ事自体ない私は、一度で良いから皆と遊びたいな、と思っていたのだ。

「ありがとう!グループに誘っとくよ!今夜日時とか色々送るから見てね」

これが王子様スマイルっていうのかな?キラキラしてる…
でも私が行って、見劣りしないかな…

『ブス』

!いやいや、関係ない!これは念願の友達が出来るチャンスだし!快人はいないんだから…

─────

「おい」

「わっ…ビックリした…」

「何してんだよ、早く帰るぞ」

あたりは夕焼けに染まっていて、教室内の生徒達も皆帰っていたようだ。
そんな中、快人はいるわけで…
先に帰ってくれていいのに…

「私が何してるかなんて関係ないじゃん…」

ボソッと出てしまった言葉は、聞こえていたようだ。

「はぁ?何様だよ。…お前、コイツ隣の…?」

スマホの画面内を覗いてくる。バレてしまった。こうなっては、どうしようも出来ない。誰かと繋がっているなんてバレたらすぐに、消されて遠ざからせようと妨害する。そのせいで私は異性と交友する事も、友達と仲良くする事も出来なくなっていた。

「宮原君、だけど…」

「ふーん、何の話してたわけ?」

心なしか、怒っている。せっかく出来た友達なのに、また快人のせいでいなくなっちゃう!それは嫌だ。何としてでも、高校生活では友達が欲しいのだ。

「何もしてない…!」

「何もしてなかったらLineの友達欄にいねぇだろ。お前の嘘はすぐバレるつったろ?」

「う…言わないもん」

図星をつかれた。でもこれだけは譲れない、絶対言わない!!

「…そんなに言いたくないなら、お仕置きするしかないよな?」

「きゃっ…!」

刹那、壁に勢いよく押された。男性の力に勝てる訳もなく、受け身もとれず、背中を強打した。
すると、私のブラウスのリボンをしゅるっ、と器用にとり、ボタンも上から順に外していく。

「!?や、やめて…!」

とっさの事でパニックになり、ジタバタ暴れるしか出来なかった。

「バカなの?お前。今更やめる訳ねーじゃん。まぁお前の貧相な体見たってつまらないだけだろうけど」

か、体って…全部脱がす気なの!?
ついに下着までとられてしまった。怖くて、すでに泣きそうだった。教室なのに…もし誰かに見られたらどうしよう…!手で覆い隠そうと思ったが、その両手は悔しくも快人の左手で抑えられてしまった。
そして、私の胸をまじまじ見つめて言い放った。

「お前本当貧乳だな。まな板かよ」

そう、私はあまり育ちが良い方ではないのだ。でも最近ようやくその兆しが出始めた。そんな恥ずかしいところを嫌いな人に見られるなんて…
快人から顔を背けていると、突如、私の胸の頂をギュッと指で摘み、舐めてきた。その度に私は変な気分になる。

「んっ…」

満足したのかニヤリと笑いそれから手を下の…一番弱いところをイジり始めた。

「ん、ああっあ…!」

私は抑えられず、情けない声を上げてしまう。自分じゃないみたいで怖い。頭が真っ白。
快人はというと、不敵な笑みを浮かべている。

「まだ触っただけなのにこんなに濡れて…淫乱だな」

それから、そのナカに人差し指を入れてくる。グイグイと、無理矢理滑り込ませる。

「や、やだ…!痛っ!」

「嘘つけよ。こんな濡れてたらスムーズに入るし」

「ふあ…あ、ああぁっ!!」

奥まで入れられて、私はガクガク痙攣した。初めての経験に思わず身震いする。しかもこんな事までしてくる人だったなんて…酷すぎる。気が抜けたからか自然と涙が溢れた。

「…うっ…ヒッグ…うぅ…」

嗚咽が止まらない。でも泣いているのはこんな事されて嫌、だけじゃなくそれに気持ちいいなんて思った私に嫌悪感を抱いたから。
快人はそれでも尚、面倒くさそうに私を見ている。涙で滲んでよく見えないけど…

「…いちいち泣くなよ、鬱陶しい」

チッと舌打ちして何処へ行くのか立ったかと思うといきなりジャケットを脱ぎだして、乱暴に私の肩へとかけた。覚醒しない意識のまま私は泣き続けている。

「それ、着ろ」

「えぐ…ぐすん…っ」

「うぜぇ。いつまで泣いてんだよ!」

「うっ……いひゃい…!!」

トドメなのか、思いきり頬を引っ張ってくる。痛い!!

「早く着ろつってんだよ」

「ふ…う、はぁ…はぁ」

泣きすぎたせいか疲れた。大人しく羽織り、脱ぎ散らかされた下着を着ようとしたらそんな隙も与えず快人はグイッと私の腕を引っ張る。
どうしてあんな事したかなんて怖くて聞けなかった。これ以上思い出したくない。歩いている間、私達はずっと無言だった。
私の家の前に着くとパッと手を離し、真顔で私を見てくる。私はぐちゃぐちゃの泣き腫らした顔でぼんやりとその顔を捉える。

「風呂」

「へ…?」

「風呂、温まって入れよ。あと………悪かった」

ポカーンとする事しか出来ない。後半は小さすぎて聞き取りづらかったけど、謝った…の?あの快人が?私は口をパクパクするだけで困惑していると、すぐいつもの口調に戻り、

「分かったらさっさと家入れブス。今の顔ドブスだぞ」

「な…!」

そう一瞥して帰って行った。すると、ふつふつと私に怒りが沸いてくる。いくら嫌いでも体を触ってくるなんて…!
全部が初めてで、しかも好きでもない人に。なのにあの後…

『………悪かった』

あんな風に謝ってきたのは初めてだった。でも、それだけ私が嫌いなんだ。どうしてかな、そう考えると少しだけ虚しい。
…もう考えるのはやめよう。
土曜は皆と話せるんだから、切り替えなきゃ!
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