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第三章
1
「ところで、薬草てのは見れば分からか?」
同じ荷車に乗り合わせた、二人組の労働者たちがそんな会話を始めた。
令の乗り込んだ荷車には小さな小窓しかなく、中はとても狭くむさ苦しい。
男の汗の臭いが充満していて、すっぱい臭いがしていた。
その中に、托鉢となった令が潜り込んでいた。
令は一度人足たちの前に姿を現してしまっている。
顔を覚えられていたら面倒だと、半井が令に変装するよう言ったのだった。
それで頭を丸めた。
令は、側の人足たちの会話に、素知らぬ顔で耳を傾けた。
「ああ、莫迦でも分から」
話しているのは若い男と老年の男。
老年の方が、そう答えた。
言葉の訛りからして、二人は同じ出身らしい。
薬草は一目見てそれと分かる。
令はそれを聞いて、少しホッとした。
見てすぐに分かるのなら心配はいらない。
他の者らが金を探しているうちにサッサと摘んでしまおう。
令の目的は薬草だけだ。金や宝は要らない。
「へえ。それなら薬草をいっぱい採ったほうがいいよなあ? だって、金や宝より、薬草のほうが儲かるんだら?」
また若年のほうが訪ねた。
その言葉に返事はない。
令が気になって、つい視線を送ると、老年の人足と目が合ってしまった。
若年の人足は、老年にその口を押さえられている。
令はまずいことを聞いてしまったのだと悟った。
咄嗟に目を逸らしたがもう遅い。
「おい、おまえ見ない顔だな」
老年の男が話しかけてきた。
「はい。昨日、合流しました」
この金掘り労働の中では、現地近くで合流する者は珍しくないため、他の人足たちが不思議がることもなかった。
実際、同じ場所で令以外にも一人、別の荷車に合流をしている。
「そういや、居たな。随分若げだが。いくつら?」
「十八です」
実際は十四だが、金掘り労働は十八以上のものと決められているため、そう答えるしかない。
「そうか。小僧……今の話、聞いていたよな?」
「なんのことですか?」
令は必死にとぼけるが、老年の男は信じているのかいないのか、ニヤリとして言った。
「こいつは三郎。今回初めて金掘りに参加するんだが、莫迦なんら。あまり気にするな」
老年の男は一緒に話していた若年の男の肩を叩いて言った。
三郎は莫迦と言われてもさほど気にしてる様子はない。
「俺は権左ェ門。ゴンザと呼んでくら」
「はぁ……。あ、えっと、ぼくはレ、じゃなくて、太郎です。宜しくお願いします」
「太郎か。金掘りは簡単じゃねえ。欲張れば溺れて死ぬぞ」
死、という言葉に令は思わず息を呑む。
「儺楼湖には水神が居るって噂だ。機嫌を損ねると痛い目に遭うからな」
その言葉に三郎がいきなりばか笑いをした。
「水神って。ギャハハ。これだから年寄りは。そんなものいるわけねえだら? 誰か見たのかい?」
「直接見た者はいねえよ。けどな、たまにあり得ないことが起きるんら。あれは完全に水神の仕業ら」
「何言ってんだ。湖に渦が巻いて水柱ができたって話か? そりゃ、大袈裟に言ってるだけらって。ただ天気が荒れただけだろう。じーさん、ビビりすぎさ。そんなだから引退しろなんて言われるんだら」
「そうやって馬鹿にしてて痛い目にあっても知らねえぞ」
ったく。最近の若い者は目に見えるものしか信じねえ。
ゴンザは舌打ちをして、令に向き直った。
「おまえも、儲かるからって薬草ばかり狙うんじゃねえぞ。水神を怒らせたらタダじゃすまねえんだ」
「わかってます」
令はきっぱりと言った。
水神様のことは、幼い頃からよく聞かされていた。
儺楼湖に住んでいて、里を守ってくれている、大事な神様。
我々は、儺楼湖の水神様に生かされているんだと、よく大人たちは言っていた。
だから、病が出たときも、それが湖の水が原因だとわかって、里の民はみな水神様の怒りだと猛省していた。
湖から、宝を持ち出しすぎたのだと。
もとはと言えば、国が儺楼湖の宝を必要以上に要求してきたからいけないのだ。
それで、数少ない宝探師は寝る間もなくなり、令の父親は溺れて死んだし、紗和の父親もいつも疲弊しきっていた。
そのおかげで、里は潤ったし、国も力を持った。
でも、儺楼湖の水神様はきっと、怒っていたのだ。
「おめえ、水神を信じてるのか」
気づけば、ゴンザが不思議そうな顔をして令を見つめている。
「え、あ……」
令は、先ほどのゴンザの言葉を思い出して慌てた。
町の若者は、水神様のことは迷信だとおもっているのだ。
令がそういったことを信じているのは不自然に映る。
令が返答に困っていると、荷車が止まった。
「着いたぞ。降りろ」
荷車の扉が開かれた。
一気に光が差し込んでくる。
一瞬まぶしさに目がくらみ、次に飛び込んできた光景に、令は言葉を失った。
2
かつて……
儺楼湖の里は、美しい場所だった。
春は湖畔に花が咲き乱れ、一面桃色に染まる。
夏は空が青々と広がり、湖面が美しく輝いていた。
秋は紅葉に染まり、冬は雪が里一帯を白く化粧をした。
令はすべて覚えている。
春のわくわくする香りや、夏の暑いときに泳ぐ湖水の気持ちよさ。
秋の木の実のおいしいこと。よく紗和と木の実をもいで、その場で焼いて食べたものだ。
冬は雪の上をソリで滑って遊び、凍った儺楼湖では穴を掘って釣りをした。
だが……
「そんな――」
令の目の前に広がる儺楼湖の里は、かつての面影もない、ただの焼け野原であった。
今は夏の前。本当なら里の入り口には青い小さな花が咲き乱れているはずだった。
よく遊びに行った友だちの家は柱だけを残してあとは燃え尽きている。
令の育った思い出の家は、跡形もなかった。
この頃はよく、畑で採れたスイカを、縁側に並んでみんなで食べた。
「不格好なスイカだけど、味はまあまあね」
母さんは、スイカを出すときいつもそう言った。
母さんは畑が好きだけど、あまり上手じゃなかった。
いつもいびつな作物ばかり作って、でも、不思議と味はおいしかった。
だから、
「うん。おいしいよ」
と、ぼくが言うと、弟が、
「とってもおいしい。ぼく、おかあさんの作った野菜大好き」
というのだった。
でももう、その畑も、三人で並んだ縁側もない。
来るんじゃなかった。こんなものを見なければならなかったなら。
一瞬、そんな思いがよぎる。
涙をこらえて震えていると、ぽんっと背中を叩かれた。
「しっかりしろ。おまえにはまだ守れるものがあるだろう」
半井先生だった。
先生は目を合わせず、それだけ言うとさっさと行ってしまった。
令と知り合いだということが明るみに出れば、半井自身も危ない。
それなのに、令を励ましてくれたのだ。
そうだ。まだ、お母さんは生きている。
故郷が焼け野原となっても、まだ大事な人たちは残っているんだ。
れを守るためにここへ来た。
落ち込んでいる場合じゃない。
令は顔を上げ、儺楼湖に向かう列に急いで戻った。
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同じ荷車に乗り合わせた、二人組の労働者たちがそんな会話を始めた。
令の乗り込んだ荷車には小さな小窓しかなく、中はとても狭くむさ苦しい。
男の汗の臭いが充満していて、すっぱい臭いがしていた。
その中に、托鉢となった令が潜り込んでいた。
令は一度人足たちの前に姿を現してしまっている。
顔を覚えられていたら面倒だと、半井が令に変装するよう言ったのだった。
それで頭を丸めた。
令は、側の人足たちの会話に、素知らぬ顔で耳を傾けた。
「ああ、莫迦でも分から」
話しているのは若い男と老年の男。
老年の方が、そう答えた。
言葉の訛りからして、二人は同じ出身らしい。
薬草は一目見てそれと分かる。
令はそれを聞いて、少しホッとした。
見てすぐに分かるのなら心配はいらない。
他の者らが金を探しているうちにサッサと摘んでしまおう。
令の目的は薬草だけだ。金や宝は要らない。
「へえ。それなら薬草をいっぱい採ったほうがいいよなあ? だって、金や宝より、薬草のほうが儲かるんだら?」
また若年のほうが訪ねた。
その言葉に返事はない。
令が気になって、つい視線を送ると、老年の人足と目が合ってしまった。
若年の人足は、老年にその口を押さえられている。
令はまずいことを聞いてしまったのだと悟った。
咄嗟に目を逸らしたがもう遅い。
「おい、おまえ見ない顔だな」
老年の男が話しかけてきた。
「はい。昨日、合流しました」
この金掘り労働の中では、現地近くで合流する者は珍しくないため、他の人足たちが不思議がることもなかった。
実際、同じ場所で令以外にも一人、別の荷車に合流をしている。
「そういや、居たな。随分若げだが。いくつら?」
「十八です」
実際は十四だが、金掘り労働は十八以上のものと決められているため、そう答えるしかない。
「そうか。小僧……今の話、聞いていたよな?」
「なんのことですか?」
令は必死にとぼけるが、老年の男は信じているのかいないのか、ニヤリとして言った。
「こいつは三郎。今回初めて金掘りに参加するんだが、莫迦なんら。あまり気にするな」
老年の男は一緒に話していた若年の男の肩を叩いて言った。
三郎は莫迦と言われてもさほど気にしてる様子はない。
「俺は権左ェ門。ゴンザと呼んでくら」
「はぁ……。あ、えっと、ぼくはレ、じゃなくて、太郎です。宜しくお願いします」
「太郎か。金掘りは簡単じゃねえ。欲張れば溺れて死ぬぞ」
死、という言葉に令は思わず息を呑む。
「儺楼湖には水神が居るって噂だ。機嫌を損ねると痛い目に遭うからな」
その言葉に三郎がいきなりばか笑いをした。
「水神って。ギャハハ。これだから年寄りは。そんなものいるわけねえだら? 誰か見たのかい?」
「直接見た者はいねえよ。けどな、たまにあり得ないことが起きるんら。あれは完全に水神の仕業ら」
「何言ってんだ。湖に渦が巻いて水柱ができたって話か? そりゃ、大袈裟に言ってるだけらって。ただ天気が荒れただけだろう。じーさん、ビビりすぎさ。そんなだから引退しろなんて言われるんだら」
「そうやって馬鹿にしてて痛い目にあっても知らねえぞ」
ったく。最近の若い者は目に見えるものしか信じねえ。
ゴンザは舌打ちをして、令に向き直った。
「おまえも、儲かるからって薬草ばかり狙うんじゃねえぞ。水神を怒らせたらタダじゃすまねえんだ」
「わかってます」
令はきっぱりと言った。
水神様のことは、幼い頃からよく聞かされていた。
儺楼湖に住んでいて、里を守ってくれている、大事な神様。
我々は、儺楼湖の水神様に生かされているんだと、よく大人たちは言っていた。
だから、病が出たときも、それが湖の水が原因だとわかって、里の民はみな水神様の怒りだと猛省していた。
湖から、宝を持ち出しすぎたのだと。
もとはと言えば、国が儺楼湖の宝を必要以上に要求してきたからいけないのだ。
それで、数少ない宝探師は寝る間もなくなり、令の父親は溺れて死んだし、紗和の父親もいつも疲弊しきっていた。
そのおかげで、里は潤ったし、国も力を持った。
でも、儺楼湖の水神様はきっと、怒っていたのだ。
「おめえ、水神を信じてるのか」
気づけば、ゴンザが不思議そうな顔をして令を見つめている。
「え、あ……」
令は、先ほどのゴンザの言葉を思い出して慌てた。
町の若者は、水神様のことは迷信だとおもっているのだ。
令がそういったことを信じているのは不自然に映る。
令が返答に困っていると、荷車が止まった。
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一瞬まぶしさに目がくらみ、次に飛び込んできた光景に、令は言葉を失った。
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かつて……
儺楼湖の里は、美しい場所だった。
春は湖畔に花が咲き乱れ、一面桃色に染まる。
夏は空が青々と広がり、湖面が美しく輝いていた。
秋は紅葉に染まり、冬は雪が里一帯を白く化粧をした。
令はすべて覚えている。
春のわくわくする香りや、夏の暑いときに泳ぐ湖水の気持ちよさ。
秋の木の実のおいしいこと。よく紗和と木の実をもいで、その場で焼いて食べたものだ。
冬は雪の上をソリで滑って遊び、凍った儺楼湖では穴を掘って釣りをした。
だが……
「そんな――」
令の目の前に広がる儺楼湖の里は、かつての面影もない、ただの焼け野原であった。
今は夏の前。本当なら里の入り口には青い小さな花が咲き乱れているはずだった。
よく遊びに行った友だちの家は柱だけを残してあとは燃え尽きている。
令の育った思い出の家は、跡形もなかった。
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「不格好なスイカだけど、味はまあまあね」
母さんは、スイカを出すときいつもそう言った。
母さんは畑が好きだけど、あまり上手じゃなかった。
いつもいびつな作物ばかり作って、でも、不思議と味はおいしかった。
だから、
「うん。おいしいよ」
と、ぼくが言うと、弟が、
「とってもおいしい。ぼく、おかあさんの作った野菜大好き」
というのだった。
でももう、その畑も、三人で並んだ縁側もない。
来るんじゃなかった。こんなものを見なければならなかったなら。
一瞬、そんな思いがよぎる。
涙をこらえて震えていると、ぽんっと背中を叩かれた。
「しっかりしろ。おまえにはまだ守れるものがあるだろう」
半井先生だった。
先生は目を合わせず、それだけ言うとさっさと行ってしまった。
令と知り合いだということが明るみに出れば、半井自身も危ない。
それなのに、令を励ましてくれたのだ。
そうだ。まだ、お母さんは生きている。
故郷が焼け野原となっても、まだ大事な人たちは残っているんだ。
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