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《轟霊号》初出撃 XⅠ
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俺たちはジェヴォーダンとバイオノイドの群れを難なく殲滅した。
ジェヴォーダンとバイオノイドについては様々な戦力を想定し、何百回も訓練し、どんなに来ようと俺たちが負けるわけがない。
《デモノイド》は多少厄介だったが、デュールゲリエたちが操る《スズメバチ》が上手く射線に誘導し、「バハムード」装備のデュールゲリエが挽肉に変えて行った。
これでハーの隊に向かう奴はいなくなったが、俺は油断していなかった。
たったこれだけの攻撃で俺たちを撹乱出来るとは敵も思っていないだろう。
多分だが、こちらへ戦力を割かせて、それを壊滅する用意がきっとある。
だから俺は花咲里に命じてジェヴォーダンの死骸を集めさせた。
あの硬く巨大な装甲でバリケードを築くのだ。
作業が終わる頃、数馬が俺に「ゲート」反応が出たと言った。
やはり追加の敵が来るのだ。
多分、こっちが本番だ。
数馬が叫んだ。
「隊長、《地獄の悪魔》でっせ!」
「ああ、そうだな。やっぞ!」
俺も波動で分かっていた。
《地獄の悪魔》に対抗出来る戦力は「虎」の軍でも少ない。
だから後方を撹乱する目的であれば、必ず繰り出して来ると思っていた。
「まったく、ハーさんの前じゃカッコシイ過ぎですって」
「しょうがねぇだろう。俺たちはそのためにいるんだ」
「はいはい」
数馬が笑っている。
「花咲里、どうだ?」
「もう出来ますよ。結構重いです」
「急げぇ!」
花咲里は50人を率いて、斃したジェヴォーダンの死骸を引きずって来ている。
それを今、U字型に並べ重ねているのだ。
「ほんとにこれで効くんやろか」
「やるしかねぇだろう! さあ、部隊を配置しろ」
「へいへい」
俺はU字型の前に出た。
《地獄の悪魔》はデュールゲリエたちの攻撃を浴びながら真直ぐにこちらへ向かっている。
そう進むようにデュールゲリエたちが巧みに誘導している。
俺は「レーヴァテイン」を構えた。
《地獄の悪魔》の姿がはっきりと見えて来る。
全長200メートルもの巨大な蜘蛛のような奴で、頭に無数の化け物の仮面のようなものを着けている。
背中に縦に針のような突起が並んでおり、そこから雷撃のようなものを出す。
それと8本の足の攻撃がこいつの戦力らしい。
デュールゲリエの攻撃はほとんど傷つけていないが、不快なことは確かなようだ。
巨大蜘蛛が嫌がっているのが分かる。
雷撃は撃つ前に突起が光るので、デュールゲリエたちは余裕で回避している。
恐らく接近すればもっと強大な力を奮うのだろう。
俺たちまでの距離1キロを切ったところで、俺は「レーヴァテイン」をロングソードモードにし、巨大蜘蛛の頭を斬った。
仮面のようなものが一つ潰れ、巨大蜘蛛は俺へ向かって走り出した。
ほとんど圧力を感じる妖気だ。
再び「レーヴァテイン」で頭を攻撃し、また仮面のようなものを一つ潰す。
近くなっているので、焼け焦げて煙が上がるのが見えた。
「来い!」
言うまでもなく、怒り狂った巨大蜘蛛が俺へ向かって来た。
こいつをハーの所へ向かわせるわけには行かない。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
僕たちはアカネとアオイたちに誘導されて、別な場所へ移動していた。
全員がシャワーを浴び、柔らかい服を貰っている。
アカネは、子どもたちを優先的に救うために、こうした子ども用の服を大量に用意していたと話してくれた。
廊下の窓から外が見えた。
とんでもない光景だった。
悪魔のような怪物たちがこの要塞の空を覆っている。
要塞の巨大な建物から、無数の長いものがうねり、怪物たちを攻撃している。
他にも多くの場所から攻撃しているのが分かった。
そして要塞上で一人の男が戦っていた。
その人の攻撃が最も凄まじく、巨大な光や雷のようなものが伸びて、膨大な怪物が消えて行った。
「立ち止まらないで! ここは危険だから!」
アカネが叫んで僕の腕を引いた。
確かに危険だ。
怪物たちからも無数の攻撃が来ている。
要塞のあちこちが破壊されているのが見えた。
僕たちは要塞の地下へ移動しているようだった。
階段を幾つも下って降りていく。
相当降った所で、分厚い扉の中へ入れられた。
「ここは安全だから」
アカネがそう言った。
「アカネ、外の戦いを見せて」
「え?「
「あの男の人の戦いが見たい! お願いします!」
「……」
あの男の人が僕たちを救いに来てくれたのだと何となく分かった。
あの人は「負けない人」なのだ。
「あの人が僕たちを救いに来てくれたんだね! あの人の戦いを見ていたい!」
「分かったよ」
アカネとアオイは頷き合って、部屋の中の大きな画面のスイッチを付けてくれた。
「不安になるかと思ってた。でも、そうだよね、何も分からない方が不安だよね」
「はい!」
「あの人はトラさん。絶対に負けない人。あの人が負けないって言ったら、絶対に大丈夫。敵がどんなに強かろうと、どんなに多くても、絶対に勝つの。そういう人だよ」
「そうですね!」
僕にもよく分かった。
あの人は「絶対」なのだ。
そういう人間がこの世にはいるのだ。
僕たちは顔を輝かせて「トラさん」の戦いを見ていた。
凄まじい攻撃をしながら、「トラさん」は美しかった。
怪物を無限に殺しながら、輝いて見えた。
あの人がいれば大丈夫というアカネの言葉を信じた。
僕たちは海賊たちに「命」を奪われていた。
本当の命は生きていることじゃないんだ。
自分が決めて、そこへ向かうことが「命」なんだ。
それが「トラさん」の戦いを見ていて分かった。
死ぬことは命を喪うことじゃない。
向かわなくなった時に、「命」は離れていくのだ。
「アカネ、僕たちも戦いたい」
「え?」
「あの人のために戦いたい」
アカネとアオイは笑っていた。
「そう、よく分かるよ。そうだよね、トラさんのために戦いたいよね」
「うん!」
「みんなそう。ここに来ている全員がそう思っている。だから必死で頑張るの」
「はい!」
「でもね、君たちはまだダメ」
「どうしてですか! 僕にも銃は撃てる!」
僕はろくでもない連中のために銃を撃って来た。
でもこれからはあの人のために撃ちたい。
「君たちは弱いから。戦いたい気持ちはよく分かる。でもね、みんなあたしたちは戦うために一生懸命に訓練してきたの。君たちが戦うというのなら、訓練を受けなきゃ。力を付けないと、そうでしょう?」
その通りだと思った。
あの人の役に立つには、自分も頑張らなきゃいけない。
「今はここで大人しく見ていて。きっと君たちも感じるから。「虎」の軍は最高なのよ!」
「はい!」
ジャンが僕の隣に来て肩を組んだ。
他の連中も傍に来た。
僕たちは地獄を抜け、ここに辿り着いたんだ。
「私たちも行くね。ここにいれば大丈夫。「トラさん」がいるからね」
『はい!』
アカネとアオイが出て行った。
きっと戦いに行くのだろう。
それはきっと、素晴らしいことに違いない。
僕たちは画面に見入って「トラさん」を応援した。
ジェヴォーダンとバイオノイドについては様々な戦力を想定し、何百回も訓練し、どんなに来ようと俺たちが負けるわけがない。
《デモノイド》は多少厄介だったが、デュールゲリエたちが操る《スズメバチ》が上手く射線に誘導し、「バハムード」装備のデュールゲリエが挽肉に変えて行った。
これでハーの隊に向かう奴はいなくなったが、俺は油断していなかった。
たったこれだけの攻撃で俺たちを撹乱出来るとは敵も思っていないだろう。
多分だが、こちらへ戦力を割かせて、それを壊滅する用意がきっとある。
だから俺は花咲里に命じてジェヴォーダンの死骸を集めさせた。
あの硬く巨大な装甲でバリケードを築くのだ。
作業が終わる頃、数馬が俺に「ゲート」反応が出たと言った。
やはり追加の敵が来るのだ。
多分、こっちが本番だ。
数馬が叫んだ。
「隊長、《地獄の悪魔》でっせ!」
「ああ、そうだな。やっぞ!」
俺も波動で分かっていた。
《地獄の悪魔》に対抗出来る戦力は「虎」の軍でも少ない。
だから後方を撹乱する目的であれば、必ず繰り出して来ると思っていた。
「まったく、ハーさんの前じゃカッコシイ過ぎですって」
「しょうがねぇだろう。俺たちはそのためにいるんだ」
「はいはい」
数馬が笑っている。
「花咲里、どうだ?」
「もう出来ますよ。結構重いです」
「急げぇ!」
花咲里は50人を率いて、斃したジェヴォーダンの死骸を引きずって来ている。
それを今、U字型に並べ重ねているのだ。
「ほんとにこれで効くんやろか」
「やるしかねぇだろう! さあ、部隊を配置しろ」
「へいへい」
俺はU字型の前に出た。
《地獄の悪魔》はデュールゲリエたちの攻撃を浴びながら真直ぐにこちらへ向かっている。
そう進むようにデュールゲリエたちが巧みに誘導している。
俺は「レーヴァテイン」を構えた。
《地獄の悪魔》の姿がはっきりと見えて来る。
全長200メートルもの巨大な蜘蛛のような奴で、頭に無数の化け物の仮面のようなものを着けている。
背中に縦に針のような突起が並んでおり、そこから雷撃のようなものを出す。
それと8本の足の攻撃がこいつの戦力らしい。
デュールゲリエの攻撃はほとんど傷つけていないが、不快なことは確かなようだ。
巨大蜘蛛が嫌がっているのが分かる。
雷撃は撃つ前に突起が光るので、デュールゲリエたちは余裕で回避している。
恐らく接近すればもっと強大な力を奮うのだろう。
俺たちまでの距離1キロを切ったところで、俺は「レーヴァテイン」をロングソードモードにし、巨大蜘蛛の頭を斬った。
仮面のようなものが一つ潰れ、巨大蜘蛛は俺へ向かって走り出した。
ほとんど圧力を感じる妖気だ。
再び「レーヴァテイン」で頭を攻撃し、また仮面のようなものを一つ潰す。
近くなっているので、焼け焦げて煙が上がるのが見えた。
「来い!」
言うまでもなく、怒り狂った巨大蜘蛛が俺へ向かって来た。
こいつをハーの所へ向かわせるわけには行かない。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
僕たちはアカネとアオイたちに誘導されて、別な場所へ移動していた。
全員がシャワーを浴び、柔らかい服を貰っている。
アカネは、子どもたちを優先的に救うために、こうした子ども用の服を大量に用意していたと話してくれた。
廊下の窓から外が見えた。
とんでもない光景だった。
悪魔のような怪物たちがこの要塞の空を覆っている。
要塞の巨大な建物から、無数の長いものがうねり、怪物たちを攻撃している。
他にも多くの場所から攻撃しているのが分かった。
そして要塞上で一人の男が戦っていた。
その人の攻撃が最も凄まじく、巨大な光や雷のようなものが伸びて、膨大な怪物が消えて行った。
「立ち止まらないで! ここは危険だから!」
アカネが叫んで僕の腕を引いた。
確かに危険だ。
怪物たちからも無数の攻撃が来ている。
要塞のあちこちが破壊されているのが見えた。
僕たちは要塞の地下へ移動しているようだった。
階段を幾つも下って降りていく。
相当降った所で、分厚い扉の中へ入れられた。
「ここは安全だから」
アカネがそう言った。
「アカネ、外の戦いを見せて」
「え?「
「あの男の人の戦いが見たい! お願いします!」
「……」
あの男の人が僕たちを救いに来てくれたのだと何となく分かった。
あの人は「負けない人」なのだ。
「あの人が僕たちを救いに来てくれたんだね! あの人の戦いを見ていたい!」
「分かったよ」
アカネとアオイは頷き合って、部屋の中の大きな画面のスイッチを付けてくれた。
「不安になるかと思ってた。でも、そうだよね、何も分からない方が不安だよね」
「はい!」
「あの人はトラさん。絶対に負けない人。あの人が負けないって言ったら、絶対に大丈夫。敵がどんなに強かろうと、どんなに多くても、絶対に勝つの。そういう人だよ」
「そうですね!」
僕にもよく分かった。
あの人は「絶対」なのだ。
そういう人間がこの世にはいるのだ。
僕たちは顔を輝かせて「トラさん」の戦いを見ていた。
凄まじい攻撃をしながら、「トラさん」は美しかった。
怪物を無限に殺しながら、輝いて見えた。
あの人がいれば大丈夫というアカネの言葉を信じた。
僕たちは海賊たちに「命」を奪われていた。
本当の命は生きていることじゃないんだ。
自分が決めて、そこへ向かうことが「命」なんだ。
それが「トラさん」の戦いを見ていて分かった。
死ぬことは命を喪うことじゃない。
向かわなくなった時に、「命」は離れていくのだ。
「アカネ、僕たちも戦いたい」
「え?」
「あの人のために戦いたい」
アカネとアオイは笑っていた。
「そう、よく分かるよ。そうだよね、トラさんのために戦いたいよね」
「うん!」
「みんなそう。ここに来ている全員がそう思っている。だから必死で頑張るの」
「はい!」
「でもね、君たちはまだダメ」
「どうしてですか! 僕にも銃は撃てる!」
僕はろくでもない連中のために銃を撃って来た。
でもこれからはあの人のために撃ちたい。
「君たちは弱いから。戦いたい気持ちはよく分かる。でもね、みんなあたしたちは戦うために一生懸命に訓練してきたの。君たちが戦うというのなら、訓練を受けなきゃ。力を付けないと、そうでしょう?」
その通りだと思った。
あの人の役に立つには、自分も頑張らなきゃいけない。
「今はここで大人しく見ていて。きっと君たちも感じるから。「虎」の軍は最高なのよ!」
「はい!」
ジャンが僕の隣に来て肩を組んだ。
他の連中も傍に来た。
僕たちは地獄を抜け、ここに辿り着いたんだ。
「私たちも行くね。ここにいれば大丈夫。「トラさん」がいるからね」
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アカネとアオイが出て行った。
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