14 / 25
13 おさぼり (倉田)
しおりを挟む
じりりり
朝、目覚ましの音で目が覚める。
学校を出て自転車に乗ったあたりからあまり記憶がないが、無事に家に帰る、夕飯とお風呂を済ませて寝ることができたらしい。
体が重い。昨日は特に運動はしていないが筋肉痛だろか?どうやら気を張りすぎて意味わからんところに力を入れていたようだ。
「行ってきます」
「いってらっしゃい。気を付けてな」
おじいちゃんと機能と同じような会話をしてから、家を出て自転車にまたがる。
今日も私の胸は躍らない。物理的にも踊っていないがそっちは躍ってほしものだ。
そのあと自分で考えておいて自分でやかましいと一蹴する。
今日の授業はほとんどがオリエンテーションみたいなもので勉強といったものはほとんどなかった。勉強って感じの授業はほとんど真面目に聞いていないのに、こういったどうでもいい感じの授業はつい真面目に聞いてしまう。
そしてすぐに忘れるまでがセットだ。
生徒と同じ目線に立って楽しい自己紹介をする先生もいれば、そんなのは関係ないとあっさりと自己紹介を終えて授業内容を失明する先生もいる。
そちらがいいかと言われれば人それぞれだと思うが、私は同じ目線に立ってもらっても特に話をするわけでもないのでどちらでもいい。正直、生徒に関心がなくあまり干渉してこない人が落ち着く。
愉快な英語教師の自己紹介ではクラスの人がほとんど笑っていた。たぶん私は笑っていない。
授業の休み時間になると誰かと誰かの会話がいくつも膨れ上がってざわめきとなる。
やはり昨日の遅刻のせいか、それとも人を近づけさせないオーラを無意識に発しているためか、ざわめきの外に私はいた。
周りの席の人はほかの人の席に行ったのかいなくなっていて、それが余計に私を独りに感じさせる。
それを少し心地よく感じるを私は少しおかしいだろうか?
お昼の時間、弁当を持ってきていない私は外の購買で昼飯を買わないといけない。窓から外を見るとすでに長蛇の列になっていた。新入生の私は知らなかったが、すぐに長蛇の列になることを知っている先輩たちは、授業のチャイムが鳴ってすぐに購買に向かったのだろう。
明日は私もそうしよう。
次が最後の授業なのでパンを買うのは諦めよう。
窓から長蛇の列がだんだんと短くなっていくのを何も考えずに眺める。
遠くからではあまりよく見えないがパンと飲み物が売っているようだ。甘いにおいにつられてかさっきまで花の蜜を吸っていたちょうちょが購買の列の上を舞っている。
列が消えるころに、授業の5分前を知らせる予鈴が鳴る。最後尾でパンを買った人は授業が始まる前に食べきることができるのだろうか?
次が最後の授業か。また同じようにオリエンテーションが行われるのだろう。
それがもうすでに4回も続いているのだからさすがに退屈に感じる。
そんな退屈から抜け出すように私は教室を出た。すれ違う先生にもうすぐ授業だから教室もどれよなんて言われた気もする。行く当てもなく校舎をうろうろしていたらいつの間にか南校舎まで来ていた。
立ち入り禁止。
屋上へ向かう階段の手前にはそんな張り紙が張られている。
中学の時も時々授業を抜け出し、屋上で風に当てられていた。ほんとに1か月前とかまだまだ最近のことだ。でも高校の校舎にいる私には中学の校舎を懐かしく感じる。
中学校の屋上を思い出したら、なんだか高校の屋上もみてみたくなった。そこからはどんな景色が見えるだろうか。
私の足は立ち入り禁止の張り紙を無視して、屋上へ足を進めていた。
鍵はついていない。
扉を開けると自転車をこいで感じた風よりも少しだけ、強く涼しい風を感じた。
そんな風を感じている人がもう一人。
保健室で会った少女がいた。
朝、目覚ましの音で目が覚める。
学校を出て自転車に乗ったあたりからあまり記憶がないが、無事に家に帰る、夕飯とお風呂を済ませて寝ることができたらしい。
体が重い。昨日は特に運動はしていないが筋肉痛だろか?どうやら気を張りすぎて意味わからんところに力を入れていたようだ。
「行ってきます」
「いってらっしゃい。気を付けてな」
おじいちゃんと機能と同じような会話をしてから、家を出て自転車にまたがる。
今日も私の胸は躍らない。物理的にも踊っていないがそっちは躍ってほしものだ。
そのあと自分で考えておいて自分でやかましいと一蹴する。
今日の授業はほとんどがオリエンテーションみたいなもので勉強といったものはほとんどなかった。勉強って感じの授業はほとんど真面目に聞いていないのに、こういったどうでもいい感じの授業はつい真面目に聞いてしまう。
そしてすぐに忘れるまでがセットだ。
生徒と同じ目線に立って楽しい自己紹介をする先生もいれば、そんなのは関係ないとあっさりと自己紹介を終えて授業内容を失明する先生もいる。
そちらがいいかと言われれば人それぞれだと思うが、私は同じ目線に立ってもらっても特に話をするわけでもないのでどちらでもいい。正直、生徒に関心がなくあまり干渉してこない人が落ち着く。
愉快な英語教師の自己紹介ではクラスの人がほとんど笑っていた。たぶん私は笑っていない。
授業の休み時間になると誰かと誰かの会話がいくつも膨れ上がってざわめきとなる。
やはり昨日の遅刻のせいか、それとも人を近づけさせないオーラを無意識に発しているためか、ざわめきの外に私はいた。
周りの席の人はほかの人の席に行ったのかいなくなっていて、それが余計に私を独りに感じさせる。
それを少し心地よく感じるを私は少しおかしいだろうか?
お昼の時間、弁当を持ってきていない私は外の購買で昼飯を買わないといけない。窓から外を見るとすでに長蛇の列になっていた。新入生の私は知らなかったが、すぐに長蛇の列になることを知っている先輩たちは、授業のチャイムが鳴ってすぐに購買に向かったのだろう。
明日は私もそうしよう。
次が最後の授業なのでパンを買うのは諦めよう。
窓から長蛇の列がだんだんと短くなっていくのを何も考えずに眺める。
遠くからではあまりよく見えないがパンと飲み物が売っているようだ。甘いにおいにつられてかさっきまで花の蜜を吸っていたちょうちょが購買の列の上を舞っている。
列が消えるころに、授業の5分前を知らせる予鈴が鳴る。最後尾でパンを買った人は授業が始まる前に食べきることができるのだろうか?
次が最後の授業か。また同じようにオリエンテーションが行われるのだろう。
それがもうすでに4回も続いているのだからさすがに退屈に感じる。
そんな退屈から抜け出すように私は教室を出た。すれ違う先生にもうすぐ授業だから教室もどれよなんて言われた気もする。行く当てもなく校舎をうろうろしていたらいつの間にか南校舎まで来ていた。
立ち入り禁止。
屋上へ向かう階段の手前にはそんな張り紙が張られている。
中学の時も時々授業を抜け出し、屋上で風に当てられていた。ほんとに1か月前とかまだまだ最近のことだ。でも高校の校舎にいる私には中学の校舎を懐かしく感じる。
中学校の屋上を思い出したら、なんだか高校の屋上もみてみたくなった。そこからはどんな景色が見えるだろうか。
私の足は立ち入り禁止の張り紙を無視して、屋上へ足を進めていた。
鍵はついていない。
扉を開けると自転車をこいで感じた風よりも少しだけ、強く涼しい風を感じた。
そんな風を感じている人がもう一人。
保健室で会った少女がいた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる