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第一章 可愛い婚約者と結婚式の衣装合わせ
プロローグ2 俺の可愛い婚約者は可愛いがすぎる
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「いや。確かに書記官として貿易に関係する業務を担っているが、財務ではなく法務を専門にしている。貿易品における相場は知っておくに越したことはないが、仮に絹製品であれば一点物のドレスの値段ではなく、糸や織物の相場が分かっていれば支障ない。自画自賛ではないので心配には及ばない。それを証拠に今抱えている業務が落ち着けば、王太子殿下ご自身に望まれて側仕えとして公務の補佐業務を担う事になっている。二十台半ばにして時期国王陛下の秘書官への道は保障されたと言っても過言ではなく、同期の文官の中では出世頭であることは紛れもない事実だ。ただ貴女のいう様に、生まれてこの方女性にドレスを贈る様な機会はなかった。そのため高級な服飾店で一点物のドレスを仕立てるのにかかる金額は知らない。今後王太子殿下の側仕えとして補佐業務を行うにあたり、贈答品などの管理も増える。宝飾や服飾にも造詣が深ければより信頼も厚くなるだろう。その点に関しては貴女の買い物に付き合う事で知識が得られるという算段もついており、今後の業務に差し支えはないと考えている」
ネリーネに心配と馬鹿にしたように言われ、いつも通り言い返してしまった事に気が付き手で口を押さえて俯く。
また、やってしまった……
黒い思惑が渦巻く社交界の貴族達の会話も、足を引っ張り合う王室内での官吏達の会話も、言葉通り受け取ってはいけない。
王立学園を首席で修了した際も、王宮の官吏として功績をあげた際も「男爵家の四男で実家の支援がないにも関わらず優秀な成績を残した」などと、由緒だけは正しき頭の出来が悪い貴族の跡継ぎ達から嫌味丸出しの賞賛を何度も受けている。
言葉通りに受けて浮かれたりしたら、空気の読めないおめでたい奴だと後ろ指を指され陰で笑われるのがオチだ。
かと言って黙って俯いて好きに言わせていられるほど穏やかな性格ではないため、馬鹿にしてきた相手の発言には必ず言い返し言い負かしてきた。俺もネリーネと同様にまわりから疎まれてきた人生だった。
ネリーネ相手には絶対に言い返さない様にしようと心に誓っていたにも関わらず、結局いつも通りその癖が出てしまった。
決まりが悪くなり、チラッとネリーネの顔を盗み見る。
「……それならよかったわ。つい心配になって慌てて思いつくまま話してしまいましたわ。わたくしの悪い癖ね」
「……ぐっうぅ……」
ジャラジャラギラギラと華美な宝石と豪奢なドレスで派手な服装で着飾り、眉を顰めて睨みつける様に見つめ、息つく間もないほどの勢いで問い詰めてくる。そんな毒花の正体は、見た目で損をしている、思った事をそのまま口に出してしまうおしゃべりな少女だった。
ネリーネの真実に気がついてからは、言い返さない様にしていたのに……
可愛いが過ぎるだろ‼︎
心配は自分の取り越し苦労だった事にホッとしたのか、恥ずかしそうにはにかんで笑うネリーネはいつもの毒花の面影を感じさせず、まるで花の精ようだ。
純白のドレスを身に纏った美しい姿に、動悸が激しくなった胸を両手で押さえ、唇をギュッと噛み締めた。
ネリーネに心配と馬鹿にしたように言われ、いつも通り言い返してしまった事に気が付き手で口を押さえて俯く。
また、やってしまった……
黒い思惑が渦巻く社交界の貴族達の会話も、足を引っ張り合う王室内での官吏達の会話も、言葉通り受け取ってはいけない。
王立学園を首席で修了した際も、王宮の官吏として功績をあげた際も「男爵家の四男で実家の支援がないにも関わらず優秀な成績を残した」などと、由緒だけは正しき頭の出来が悪い貴族の跡継ぎ達から嫌味丸出しの賞賛を何度も受けている。
言葉通りに受けて浮かれたりしたら、空気の読めないおめでたい奴だと後ろ指を指され陰で笑われるのがオチだ。
かと言って黙って俯いて好きに言わせていられるほど穏やかな性格ではないため、馬鹿にしてきた相手の発言には必ず言い返し言い負かしてきた。俺もネリーネと同様にまわりから疎まれてきた人生だった。
ネリーネ相手には絶対に言い返さない様にしようと心に誓っていたにも関わらず、結局いつも通りその癖が出てしまった。
決まりが悪くなり、チラッとネリーネの顔を盗み見る。
「……それならよかったわ。つい心配になって慌てて思いつくまま話してしまいましたわ。わたくしの悪い癖ね」
「……ぐっうぅ……」
ジャラジャラギラギラと華美な宝石と豪奢なドレスで派手な服装で着飾り、眉を顰めて睨みつける様に見つめ、息つく間もないほどの勢いで問い詰めてくる。そんな毒花の正体は、見た目で損をしている、思った事をそのまま口に出してしまうおしゃべりな少女だった。
ネリーネの真実に気がついてからは、言い返さない様にしていたのに……
可愛いが過ぎるだろ‼︎
心配は自分の取り越し苦労だった事にホッとしたのか、恥ずかしそうにはにかんで笑うネリーネはいつもの毒花の面影を感じさせず、まるで花の精ようだ。
純白のドレスを身に纏った美しい姿に、動悸が激しくなった胸を両手で押さえ、唇をギュッと噛み締めた。
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