Proof

Yuki

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1章

防衛の果て

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 エヴィデンスの隊員は、鎧モンスターを狙撃するが、銃弾が通らない。
狙撃隊『なんだよあれ!どんだけ硬いんだ。』
信行のぶゆき『俺がいきます。』
 渡辺隊の熊谷くまがい 信行のぶゆきが駆け出す。
 信行はモンスターの背後から膝裏に飛びかかり、切りつけた。
 モンスターの膝から下が切り落とされる。エヴィデンスの隊員はモンスターの上半身に集中砲火を浴びせ、傷をつけることはできないが、地面に倒すことに成功する。
信行『鎧の弱点、関節の裏側は共通してた!そこなら切れる!』
 エヴィデンスの近接武器隊員が、両腕の関節に切りかかる。
隊員『これで立てない!』
 モンスターは両腕と片足を失い、立つこともできない。
 信行は、モンスターの足を切り落とした刀で、傷口を突き刺した。
信行『これでこいつの魔力を奪って、機能停止にする。戦力は他に割いてくれ。』
 信行の右手に握る刀が、モンスターの魔力を吸い上げて信行に流す。
信行『膨大な量なんで、国行くにゆき抜きます。』
 信行は右手の刀で突き刺したまま、左手でもう一本の刀を抜いた。妖しく光る刀、新身国行あらみくにゆきは次の瞬間振り抜かれ、モンスターを切りつける。

森野『残り、重視する戦力は3つだ!
1つ目は基地南西にて猛威を振るうヴァイツ。扱う魔力量が桁違いだ。エネルギー濃度を高められる隊や、吸収ができる隊員でたたかうこと。
2つ目は生身の隊員の保護だ。戦力の追加投入がある可能性もある!慎重に行動するように。
3つ目は、避難区域外に出た可能性のあるフード付きの捜索。ゲートを作らずに魔族を侵入させることができているため、人数の把握は不可能だ!区域外でゲートを作り、レーダーに補足されずに魔界へ戻っている可能性もある!とにかく、時間の許す限り捜索を行う!』

 ビー玉サイズにされた成実と茂庭隊、伊沖隊は基地へと戻っていた。そして同時に、岩橋隊の1人のビー玉を持った隊員が、通りの奥から走ってくるのが見えた。
奈実『こっち!急いで!』
 奈実は伊沖隊を基地に入れる。そして、岩橋を持った隊員を護衛しようと振り返ったとき、そこには違う人影があった。
奈実「…うそ…」
 ヴァイツが隊員を襲い、ビー玉を手にしていた。
奈実『奪還します!』
 奈実が銃弾を連ね、ヴァイツに向けて構える。
ヴァイツ「悪いな。撤退の命令だ。」
 ヴァイツは奈実に一瞥を向けると、撤退エスケープを呟き、ゲートの奥へ消えた。
奈実「っ…!!!」
鋼「間に合わなかった…」

 ヴァイツの撤退を皮切りに、戦闘を続けていた他の魔族も撤退した。
 エヴィデンスの隊員は、呆気ない幕切れに戸惑いつつも、残ったモンスターの掃討に向かった。

 エヴィデンスの防衛について
【結果】
・新モンスター 3種の観測、解析を開始
・「クロライド」 支団長と呼ばれる魔族の戦力把握
・「クロライド」の新開発した、レーダーに映らない衣服を確認
・同じく新開発の、人間やモンスターをビー玉サイズにして持ち運べるグローブを確認。ビー玉サイズにされた人間の戻し方を研究中
・岩橋隊の拉致・行方不明
・避難区域外への侵攻は確認されていない。レーダーに映らない魔族が避難区域外へと侵入した可能性あり。その数、未知数。

ヴァイツ「なぁ、こんなヤツらが目標だったのか?隊長。」
???「そうだ。彼らは、我々の戦力となるだろう。基地を落とすことも、他の人間を拉致することも、もののついでだ。」
アンパート「僕の開発したマントやグローブも良い働きだった。実地試験もできて大成功だったんじゃないか?」
ヴァイツ「負けておいてよく言うぜ。それに、俺が見つけたあの魔人か人間かわかんねぇやつもそのままだ。あれはなんだ?」
???「さあな。あれを逃したことと今回投入したモンスターの出費を考えれば、痛み分けだ。潰すつもりで揃えたんだが、人間も強くなっているということか。」

森野「岩橋隊を失ったのは大きかった。だが、ヤツらも相当の戦力を今回の侵攻に投入している。その間、国の守りは手薄になっているだろう。まだ、奪還の隙はある。我々はまだ、負けていない。」
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