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2章
覚悟
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伊達は、織田のいる車両に戻ってきた。
織田「待ち伏せされているとか思わなかったなのか?」
伊達「俺に待ち伏せは通用しない。お前も、そんな無駄なことしないだろ?」
織田「そうだな。お前を倒すには、数で押すのが1番だからな。」
車両では、織田の部下が20人近く構えている。
織田「俺たちは共に魔族と戦う仲間だ。1つの軍を率いる軍隊長であるお前が、仲間を斬るのか?」
伊達は鼻で笑い、刀を構えた。
伊達「言ったろう。森野さんに剣を向けるなら敵だ。裏切り者は粛清する。それに俺は、一番の戦友を斬りに立ってるんだ。それに比べれば他のやつを斬る覚悟なんて…必要ないさ。」
伊達が斬りかかる。織田軍は咄嗟に剣で防ぐが、弾き飛ばされる。背中を地面に着けた相手に、伊達は刀を振りかぶる。
倒れた隊員が防御のために構えた刀は消え、無抵抗のまま伊達に斬られる。
織田「奴の刀は、切ったものを縮小する!防御を刀でするなと言ったろ!」
伊達は次々と織田軍をなぎ倒す。
織田軍は、伊達を車両に閉じ込め、集中攻撃を仕掛けているように見える。しかし、車両のドアを背に戦う伊達には死角がなく、数の有利があまり生きていない。味方に被弾する可能性もあるため、銃撃も使いにくい。
状況は伊達に有利に働いていた。戦闘体を破壊された織田軍は、適わないと知りつつも、刀を握り伊達に仕掛けた。
その尽くは切り伏せられる。その内の1人が、倒されたふりをして背後から斬りかかるが、見えない大きさに縮小され無力化される。織田軍には、自分たちの役目がわかっていたのだ。
返り血を浴びた伊達が、織田と1体1で向き合う。
伊達「部下に血を流させて俺のエネルギーを消耗させるなんて、お前のやり方か?」
織田「そんな作戦とわかって、それでもエヴィデンスの仲間を斬り続けたお前も、酷いやつだよ。敵とは言っても全員生かすなんて甘いな。」
伊達「お前らは裏切り者だ。死んで楽になろうなんて、そんなこと許すわけないだろ。」
伊達が織田に斬りかかる。織田はエネルギーを薄く張った刀で受ける。
織田「エネルギーに物理的質量はない。お前の能力を防ぐ方法くらい、俺が知ってるさ。お前じゃ俺に勝てない。」
伊達「俺が勝てない相手に刃を向けるか?」
織田「森野さんのためならな。」
車両が激しく揺れ、2人が距離をとる。車輪が線路から外れる音がした。
伊達「お前が燃やしたりするから…どうすんだよ。」
織田「何言ってんだ。アルイコールのヤツらが砲弾を撃ち込むからだろ。」
車両が割れ、2人は線路の外へ飛び出す。
伊達「ちょうどいいか。落ち着いたところで勝負つけるには。」
織田「あんときの決着がまだついてないからな。」
2人の間にある空気が張り詰める。
先に動いたのは伊達だった。お互いに手の内を知り尽くしている2人は、激しい剣戟を繰り広げる。
どちらも、相手を倒したあと、生きてこの場を離れるという目標が残っているため、エネルギーを使い果たすわけにはいかない。長年のライバルらしく、互角の斬り合いが続く。
織田としては、伊達のエネルギーを消耗させた分、アドバンテージがある。相手にエネルギーを使わせて、それに対応する形で能力を使えば、勝ちに近づける。
しかし、伊達の味方が合流した場合、織田の目的は達成されなくなる。森野を暗殺し、リーダーになりかわるためには、この一件の目撃者は1人もいてはならない。味方が駆けつけた時点で、通信でバレてしまう。
織田「チンタラしてられないな。」
織田の周囲に陽炎が浮かぶ。
織田「藤鮫!」
織田の前方に放射状に、炎が広がる。
伊達は飛び退き、炎を避ける。そのまま、ポケットに手を入れ、何かをにぎりしめる。そして握ったものを織田に投げつけた。
投げたものは、織田の目の前で大きさを取り戻した。2本の剣となり、織田を貫こうとする。
しかし、織田も対応していた。目に見えないほど小さい状態で投げたが、伊達が投げる動きに入ったときには、織田は炎の壁を作っていた。2本の剣は炎の壁を通る間に溶けた。
伊達「…このやろう…」
織田「待ち伏せされているとか思わなかったなのか?」
伊達「俺に待ち伏せは通用しない。お前も、そんな無駄なことしないだろ?」
織田「そうだな。お前を倒すには、数で押すのが1番だからな。」
車両では、織田の部下が20人近く構えている。
織田「俺たちは共に魔族と戦う仲間だ。1つの軍を率いる軍隊長であるお前が、仲間を斬るのか?」
伊達は鼻で笑い、刀を構えた。
伊達「言ったろう。森野さんに剣を向けるなら敵だ。裏切り者は粛清する。それに俺は、一番の戦友を斬りに立ってるんだ。それに比べれば他のやつを斬る覚悟なんて…必要ないさ。」
伊達が斬りかかる。織田軍は咄嗟に剣で防ぐが、弾き飛ばされる。背中を地面に着けた相手に、伊達は刀を振りかぶる。
倒れた隊員が防御のために構えた刀は消え、無抵抗のまま伊達に斬られる。
織田「奴の刀は、切ったものを縮小する!防御を刀でするなと言ったろ!」
伊達は次々と織田軍をなぎ倒す。
織田軍は、伊達を車両に閉じ込め、集中攻撃を仕掛けているように見える。しかし、車両のドアを背に戦う伊達には死角がなく、数の有利があまり生きていない。味方に被弾する可能性もあるため、銃撃も使いにくい。
状況は伊達に有利に働いていた。戦闘体を破壊された織田軍は、適わないと知りつつも、刀を握り伊達に仕掛けた。
その尽くは切り伏せられる。その内の1人が、倒されたふりをして背後から斬りかかるが、見えない大きさに縮小され無力化される。織田軍には、自分たちの役目がわかっていたのだ。
返り血を浴びた伊達が、織田と1体1で向き合う。
伊達「部下に血を流させて俺のエネルギーを消耗させるなんて、お前のやり方か?」
織田「そんな作戦とわかって、それでもエヴィデンスの仲間を斬り続けたお前も、酷いやつだよ。敵とは言っても全員生かすなんて甘いな。」
伊達「お前らは裏切り者だ。死んで楽になろうなんて、そんなこと許すわけないだろ。」
伊達が織田に斬りかかる。織田はエネルギーを薄く張った刀で受ける。
織田「エネルギーに物理的質量はない。お前の能力を防ぐ方法くらい、俺が知ってるさ。お前じゃ俺に勝てない。」
伊達「俺が勝てない相手に刃を向けるか?」
織田「森野さんのためならな。」
車両が激しく揺れ、2人が距離をとる。車輪が線路から外れる音がした。
伊達「お前が燃やしたりするから…どうすんだよ。」
織田「何言ってんだ。アルイコールのヤツらが砲弾を撃ち込むからだろ。」
車両が割れ、2人は線路の外へ飛び出す。
伊達「ちょうどいいか。落ち着いたところで勝負つけるには。」
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2人の間にある空気が張り詰める。
先に動いたのは伊達だった。お互いに手の内を知り尽くしている2人は、激しい剣戟を繰り広げる。
どちらも、相手を倒したあと、生きてこの場を離れるという目標が残っているため、エネルギーを使い果たすわけにはいかない。長年のライバルらしく、互角の斬り合いが続く。
織田としては、伊達のエネルギーを消耗させた分、アドバンテージがある。相手にエネルギーを使わせて、それに対応する形で能力を使えば、勝ちに近づける。
しかし、伊達の味方が合流した場合、織田の目的は達成されなくなる。森野を暗殺し、リーダーになりかわるためには、この一件の目撃者は1人もいてはならない。味方が駆けつけた時点で、通信でバレてしまう。
織田「チンタラしてられないな。」
織田の周囲に陽炎が浮かぶ。
織田「藤鮫!」
織田の前方に放射状に、炎が広がる。
伊達は飛び退き、炎を避ける。そのまま、ポケットに手を入れ、何かをにぎりしめる。そして握ったものを織田に投げつけた。
投げたものは、織田の目の前で大きさを取り戻した。2本の剣となり、織田を貫こうとする。
しかし、織田も対応していた。目に見えないほど小さい状態で投げたが、伊達が投げる動きに入ったときには、織田は炎の壁を作っていた。2本の剣は炎の壁を通る間に溶けた。
伊達「…このやろう…」
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