6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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父の手紙ーグレイー

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マリーベルは、親父の手紙の内容を知りたがった。

俺は教えなかった。

内容がこんなんだったからだ。


「我が息子へ

おい!我が息子よ!いつまでウジウジしている。

母親が死んだのはお前のせいでは無い。

狙われたのもお前だけが目的では無い。

お前と共にメルリル自身も狙われていたのだ。


私は、女性が好きだから優しいが、男性は好きで無いから優しくはしないぞ!


くそ!あの時美しい我妻のメルリルに色目を使う男性を根絶やしにしておれば、こんな事にならなかったのに。

メルリルが止めるから。


メルリルは、物理的には強かったが、魔法には敵わんからな。

あのクソ魔法士、メルリルを手篭めにする為に、お前を誘拐した女と結託したのだ。

そして、魔法士と闘う中メルリルは足を滑らし頭を強打した。

お前のせいでは無い。

あの魔法士を色目を使ってきた時点で抹殺しなかった私のせいだ。

シルバー公爵が、犯人の身柄を渡して来たので、特別待遇で独房で対応させて貰ったよ。

お前の分までタップリと痛めつけて処刑しといたからな。

シルバー公爵領でお前を助けた商人の男と一緒にいた女の子。ありゃ領主と娘だぞ。

あの領主の娘セルビアちゃんだったかな。

行動的で、いく先々の子供達とすぐ仲良くなるらしい。馴染む為に、カッコも現地の子供に合わせてるそうだ。

お前のライバルはかなり多いぞ!

お前は、ああいうのがタイプか?


わしはな、メルリルのように
スレンダーでストレートヘアが好きなんだ。
はあ、女の子っていいよな。


あっそうそう

メルリルのレシピの材料は、私が知っている。

ただ、今ひとつコッテリ感がある味の謎がつかめんかったのだ。

沢山の女性に愛を囁いて、ヒントをもらったのだよ。

東方の国では、プロの料理人ははラードを使いこなすらしい。

チャーハンや野菜炒め色んなものに使うとコクが出てうまいのだ。

今度一緒に作るぞ。

我が屋敷に来い!

9月にな!

夏は、ビーチでビキニを見に行かねばならないのだ!

忙しいのだ。

それに、

我が領地の出生率が下がっておるからな。
大体、移民を受け入れたトコは繁栄するとわしは見ておる。

ほれ、あの東にある金融に強い国も沢山の人種がいっぱいおるだろう。


だから移民を受け入れる為に、

コチラも移民の言葉を領民に教育して

受け入れ態勢を整えるのだ。

あと、災害対策も考えねばな。
ここの領地は酷い災害が多いからな。

初めは少なく、だんだん大きくして行く。

じゃないと、領民の不安が大きくなって差別が起こるのが、歴史の原則だ。

不安が起こらんようにせねばな。

たいていこの不安が、なにか悪いことが起こると外国人のせいにしたがるからな。

少ない人数を受け入れて、お互いに学び合う。まず絆を作ることから始めようと思う。

メルリルはよく

お・も・て・な・し


とか言っていたな。
よー分からんが、外国からくる移民は自分達の文化を置いて、他国へ移住する勇気を持った人間だ。

こんな勇気のある人間を、温かく迎えてやりたいとメルリルは言っていた。

こういった人が成功するのを互いに喜べるようにしたいとも言っていた。我が子が成功した時のように喜べるようなそんな感覚だ。

昔の上司に自分もそうして貰ったそうだ。違いに学び合い、温かく優しい心に触れて第二の故郷が出来たようだといっていた。

メルリルの料理はそういった文化交流で培った物らしい。

ハトシはメルリルがよく作って、どんな人も喜んで食べれた食べ物らしい。


かわい子ちゃんいっぱい増えるといいな。

あっそうそう、お前のために譲りたいものがある。そろそろお前も年頃だろ。

秘密の書斎にメルリルに内緒にしていたブツを箱に入れてあるからお前の好みのものを持っていけ。」


内容がクソすぎて、
お祖父様素敵!みたいに思っているマリーベルに言えなかった。

さらに、マリーベルに秘密の書斎を案内してもらう。

なんだ?うん?
なんかココには小さい時に来たことが。
親父と一緒に来たことがある。

「お前が娘か息子か誰かがここの扉を開ける!そうなれば、重圧は大きくなるだろう。お前がその子の心の羅針盤になれ!」

そういった事を思い出した。

親父、ごめんな。俺はこの子の羅針盤になるどころか、死なせてたかもしれない。

俺は弱かった。


キラキラと輝く青光りの蝶々が、こっちにこいと言うように導いた。

物語の本だろうか?
本が置いてあり、ページの冒頭部分に蝶々が止まっていた。

「今からでも、遅くはない。
その道は険しいものもおろう。
どんな時も、人はやり直せる。」

蝶達は、俺がそれを見ると同時に
散っていった。

「親父・・・。なのか?」

ありがとう。もっといっぱい話せばよかった。


俺は少し、涙ぐんだ。

マリーベルは慰めるようにギュッと俺の手を握った。

俺は、マリーベルの頭を撫でる。


手紙の最後に書かれていた、俺に譲りたい箱を開ける。
俺は慌てて蓋を閉めた。

マリーベルは、
「なになに?」
と覗こうとするので、


「マリーベル。ゴミのようだ。
こんな汚い物をお前に見せるわけにはいかない。ダン。処分してくれ。」

といって、処分してもらった。

中身は、大量のエロ本だった。

全言語撤回だ!

クソ親父め。
なにが好みのものをだ!

マリーベルが見てしまったらどうするんだ!

いい領主ではあったし、尊敬できる部分も沢山ある。

ただ、こういう女たらしの部分は息子として恥ずかしく思う。

ちっとは、隠してくれ。










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