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バイオレットちゃん
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騒ぎがあったあと、
隣の学校の広場への通路は閉鎖された。
そして、バイオレットちゃんは来なくなった。
あれから1ヶ月がたった。
ある朝、通学用馬車から降りて勢い良く教室のドアを開けると、
黒い髪のお下げをした、制服を着た女の子が座っていた。
えっ?
「「「バイオレットちゃん?」」」
女の子は勢い良く振り返る。
そして、バイオレットちゃんは嬉しそうに皆んなの元に走ってくる。
「心配したんだよー。」
「よかったー。」
「転校したんだな!」
「なんで言ってくれないんだよ。」
「バイオレットちゃんがコッチに来てくれて嬉しい!」
すると、バイオレットちゃん
「ゴメンなさい。連絡できなくて。お父様を説得したり、試験を受けたり、寮を引き払ったり、忙しかったの。今日からみんなと一緒よ。」
ウフフと話すバイオレットちゃん。可愛い。
すると、ライくんがハッとした顔をする。
「おい。今日は水曜日だよな。」
皆んなハッとした顔をする。
そう。
授業のカリキュラムが
音楽、体育、図工、図工、昼休み、
家庭科、家庭科
なのだ。
この学園の図工は、ちょっと変なのだ。
作りたいものを考えてみんなでなんでも作ろうと言う趣旨なのだが
テラーくんが
「えっ?建造物でも、いいのか?」
「だったら。みんなであの橋がなくて困ってるロールウッド川に橋つくろうぜ!」
と余計な事を言った為に、
それを聞きつけた、
ロールウッド村の村長が
お礼と共に、村のみんなも協力させてくれと言ってきた事から、
引くに引けなくなり、
図工の時間は肉体労働化してしまったのだ。
つまり、
水曜日の授業は、筋肉日和である。
バイオレットちゃんはキョトンとしているが、
テラー君は
「バイオレット。しんどかったら休んで良いからな。」
と言う言葉に皆んな、うなづく。
1時間目 音楽
目をキラキラしたバイオレットちゃん。
大歌を歌いながら、リズムに乗ってエアロビックスと腹筋をこなす。
マッズル先生が
「逸材を見つけたぞ!なんて素晴らしい歌声なんだ。音程もぴったりだ!やる気が俄然出てきたぞ!」
無駄にマッズル先生をやる気にさせてしまったようだ。
私の前でジェフくんが死んでいる。
テラー君が
「おい!大丈夫か?!」と声をかけていた。
あまりのしんどさに気絶しただけだったようだ。
2時間目 体育
先生はチョウさん
「津波が来た時に走らねばならん。津波はドラゴンよりも早い。因みにこの地域では地震が発生して、1時間後にはあの山の中腹付近まで来たそうだ。よって、ワシの友人の 粉木 事自井さんとそのお友達を背負って山の上まで30分で走り抜け。下山して次の授業に間に合わさなければいけないからな。」
無茶苦茶だ。
粉木さん重い・・・。
おっ?バイオレットちゃん早くない?
でも魔法とかは使ってなさそう。
「もし、本当に津波が来て、魔力が使えなくて最悪の事態のとき、友達が怪我をしてたら担いで逃げないと・・・重い。」
とブツブツ言いながら駆け上がる。
そこへチョウ先生
「それは、今回の目的ではないぞ!
いざという時、お前自身が身を守る為だ。体調が悪くてもどんな時でも逃げ抜けるようでならんと、足手まといになる。
お前がちゃんと安全な避難場に逃げ切れる確証があれば、皆安心して逃げられるんじゃ!
お前は、子供だ。何も考えず、とにかく逃げ切れ!」
そうか、自分が逃げ切る事で、
周りの人も安心して逃げられるのね。
頑張らねば!
ジェフくんは余りの重たさに
山の麓で倒れていた。
チョウ先生はそれを見て、静かに両手を合わせている。
いや、死んでないから。
あっ!ライくんも潰れた。
3.4時間目 図工
橋造りの為、テラー君は一生懸命セメントのような土を塗りレンガを重ねていく。
煉瓦はすぐになくなる。
下に取りに行くのは大変だ。
するとバイオレットちゃん。
カゴと紐をうまくっかつて上に持ち上げる方法を考えた。
持ち上げる時や、上の物が下に落ちないようネットがしてあったりと安全には配慮されている。
下でレンガを入れる人、持ち上げる人、
渡す人、レンガを積み上げる人と作業分担する。
皆効率がよくなり、死んだ顔が生き返る。
村のおじさん達は
「かーっ!流れ作業か!賢いな!」
と感心している。
5.6時間目 家庭科
今日は、私が提案したアイスバーを作る。
提案者は、食べたり、待ち時間の間、調べたことや考えられる考察や実験結果、書籍調査の内容を発表する。
6年生の先輩が図工で作った魔石で動く冷凍庫を使う。
先輩ありがたやー。
フルーツをアイスバーのケースに入るよう色々カットする。
サイダーを作る。
キンキンに冷やした水にクエン酸と重曹と砂糖を入れて作る。
そこに、ゼラチンを混ぜる。
アイスバーのケースにフルーツとゼラチンを入れて蓋をして木の棒を刺す。
因みにこの家庭科の時間はいつも校長先生も見学にくる。
バイオレットちゃんは、校長を見て
「王っ」と言いかけたところで、
陰に連れ込まれた。
なんか、言いくるめたのだろう。
校長はとってもいい笑顔で、バイオレットちゃんを連れて入ってきた。
固まるまで、
フルーツの効能や栄養を異世界風に
専門用語を使わずにそれとなく話す。
難しいな。伝わったかな?
「そんじゃーさ。レモンや蜜柑のような酸っぱいやつって、食べないと船の上のあの歯茎から血が出る病気になるって事?」
おっ!伝わった!テラーくんいいことに気がついたな。
「そういえば、ローズヒップティーを孤児院で配ったことがあるけど、毛穴の周りが点状に赤くなったり、足にあざが出来る奇病が治ったって言われたのって、あの酸っぱい実のおかげなのかな。」
モネちゃん多分正解。
「あっ!お母様が生きていた時、お父様に駄々こねて連れて行ってもらった旅行で、なんかザワークラウトっていうキャベツの酸っぱい漬物とソーセージ食べる国があるんだけど、あそこの海軍が大量に船に積み込んでたよ。あそこの海軍ってすごく強いんだよね。あれもそうなのかな。」
おおー!バイオレットちゃん!いい意見だ。酸っぱいのは乳酸発酵だからなんだけどキャベツのビタミンCが壊血病に効果があるからなんだよね。
うーんなんて言おう。
難しいな。
すると、校長のベルアルド先生が
「なに?どこの国だ!!どこの港だ!」
座っていた椅子を引っ張ってやって来て、身を乗り出して会話に入ってくる。
おい!お前の頭で私が隠れただろ!
邪魔だ邪魔!王太子殿下!
バイオレットちゃんは、コッソリ校長に耳打ちする。
「なるほど。フフフフ。」
と不敵な笑みを浮かべている。
皆んなドン引きして凍りついた。
そろそろアイスバーも凍ったかな?!
固まってるようだ。完成!!
フルーツのアイスバーを食べて
疲労回復!
酸味と甘みが、疲れた体を癒してくれる。
皆んな幸せそうだ。
バイオレットちゃんは、帰りの馬車の中で、
目をクリクリさせて
「この学校面白い!」
と喜んでいた。
その横で、ライくんは死んだ顔で
「せめて粉木のじいさんとそのお友達は呼ばないでくれ。」
とブツブツ言っていた。
隣の学校の広場への通路は閉鎖された。
そして、バイオレットちゃんは来なくなった。
あれから1ヶ月がたった。
ある朝、通学用馬車から降りて勢い良く教室のドアを開けると、
黒い髪のお下げをした、制服を着た女の子が座っていた。
えっ?
「「「バイオレットちゃん?」」」
女の子は勢い良く振り返る。
そして、バイオレットちゃんは嬉しそうに皆んなの元に走ってくる。
「心配したんだよー。」
「よかったー。」
「転校したんだな!」
「なんで言ってくれないんだよ。」
「バイオレットちゃんがコッチに来てくれて嬉しい!」
すると、バイオレットちゃん
「ゴメンなさい。連絡できなくて。お父様を説得したり、試験を受けたり、寮を引き払ったり、忙しかったの。今日からみんなと一緒よ。」
ウフフと話すバイオレットちゃん。可愛い。
すると、ライくんがハッとした顔をする。
「おい。今日は水曜日だよな。」
皆んなハッとした顔をする。
そう。
授業のカリキュラムが
音楽、体育、図工、図工、昼休み、
家庭科、家庭科
なのだ。
この学園の図工は、ちょっと変なのだ。
作りたいものを考えてみんなでなんでも作ろうと言う趣旨なのだが
テラーくんが
「えっ?建造物でも、いいのか?」
「だったら。みんなであの橋がなくて困ってるロールウッド川に橋つくろうぜ!」
と余計な事を言った為に、
それを聞きつけた、
ロールウッド村の村長が
お礼と共に、村のみんなも協力させてくれと言ってきた事から、
引くに引けなくなり、
図工の時間は肉体労働化してしまったのだ。
つまり、
水曜日の授業は、筋肉日和である。
バイオレットちゃんはキョトンとしているが、
テラー君は
「バイオレット。しんどかったら休んで良いからな。」
と言う言葉に皆んな、うなづく。
1時間目 音楽
目をキラキラしたバイオレットちゃん。
大歌を歌いながら、リズムに乗ってエアロビックスと腹筋をこなす。
マッズル先生が
「逸材を見つけたぞ!なんて素晴らしい歌声なんだ。音程もぴったりだ!やる気が俄然出てきたぞ!」
無駄にマッズル先生をやる気にさせてしまったようだ。
私の前でジェフくんが死んでいる。
テラー君が
「おい!大丈夫か?!」と声をかけていた。
あまりのしんどさに気絶しただけだったようだ。
2時間目 体育
先生はチョウさん
「津波が来た時に走らねばならん。津波はドラゴンよりも早い。因みにこの地域では地震が発生して、1時間後にはあの山の中腹付近まで来たそうだ。よって、ワシの友人の 粉木 事自井さんとそのお友達を背負って山の上まで30分で走り抜け。下山して次の授業に間に合わさなければいけないからな。」
無茶苦茶だ。
粉木さん重い・・・。
おっ?バイオレットちゃん早くない?
でも魔法とかは使ってなさそう。
「もし、本当に津波が来て、魔力が使えなくて最悪の事態のとき、友達が怪我をしてたら担いで逃げないと・・・重い。」
とブツブツ言いながら駆け上がる。
そこへチョウ先生
「それは、今回の目的ではないぞ!
いざという時、お前自身が身を守る為だ。体調が悪くてもどんな時でも逃げ抜けるようでならんと、足手まといになる。
お前がちゃんと安全な避難場に逃げ切れる確証があれば、皆安心して逃げられるんじゃ!
お前は、子供だ。何も考えず、とにかく逃げ切れ!」
そうか、自分が逃げ切る事で、
周りの人も安心して逃げられるのね。
頑張らねば!
ジェフくんは余りの重たさに
山の麓で倒れていた。
チョウ先生はそれを見て、静かに両手を合わせている。
いや、死んでないから。
あっ!ライくんも潰れた。
3.4時間目 図工
橋造りの為、テラー君は一生懸命セメントのような土を塗りレンガを重ねていく。
煉瓦はすぐになくなる。
下に取りに行くのは大変だ。
するとバイオレットちゃん。
カゴと紐をうまくっかつて上に持ち上げる方法を考えた。
持ち上げる時や、上の物が下に落ちないようネットがしてあったりと安全には配慮されている。
下でレンガを入れる人、持ち上げる人、
渡す人、レンガを積み上げる人と作業分担する。
皆効率がよくなり、死んだ顔が生き返る。
村のおじさん達は
「かーっ!流れ作業か!賢いな!」
と感心している。
5.6時間目 家庭科
今日は、私が提案したアイスバーを作る。
提案者は、食べたり、待ち時間の間、調べたことや考えられる考察や実験結果、書籍調査の内容を発表する。
6年生の先輩が図工で作った魔石で動く冷凍庫を使う。
先輩ありがたやー。
フルーツをアイスバーのケースに入るよう色々カットする。
サイダーを作る。
キンキンに冷やした水にクエン酸と重曹と砂糖を入れて作る。
そこに、ゼラチンを混ぜる。
アイスバーのケースにフルーツとゼラチンを入れて蓋をして木の棒を刺す。
因みにこの家庭科の時間はいつも校長先生も見学にくる。
バイオレットちゃんは、校長を見て
「王っ」と言いかけたところで、
陰に連れ込まれた。
なんか、言いくるめたのだろう。
校長はとってもいい笑顔で、バイオレットちゃんを連れて入ってきた。
固まるまで、
フルーツの効能や栄養を異世界風に
専門用語を使わずにそれとなく話す。
難しいな。伝わったかな?
「そんじゃーさ。レモンや蜜柑のような酸っぱいやつって、食べないと船の上のあの歯茎から血が出る病気になるって事?」
おっ!伝わった!テラーくんいいことに気がついたな。
「そういえば、ローズヒップティーを孤児院で配ったことがあるけど、毛穴の周りが点状に赤くなったり、足にあざが出来る奇病が治ったって言われたのって、あの酸っぱい実のおかげなのかな。」
モネちゃん多分正解。
「あっ!お母様が生きていた時、お父様に駄々こねて連れて行ってもらった旅行で、なんかザワークラウトっていうキャベツの酸っぱい漬物とソーセージ食べる国があるんだけど、あそこの海軍が大量に船に積み込んでたよ。あそこの海軍ってすごく強いんだよね。あれもそうなのかな。」
おおー!バイオレットちゃん!いい意見だ。酸っぱいのは乳酸発酵だからなんだけどキャベツのビタミンCが壊血病に効果があるからなんだよね。
うーんなんて言おう。
難しいな。
すると、校長のベルアルド先生が
「なに?どこの国だ!!どこの港だ!」
座っていた椅子を引っ張ってやって来て、身を乗り出して会話に入ってくる。
おい!お前の頭で私が隠れただろ!
邪魔だ邪魔!王太子殿下!
バイオレットちゃんは、コッソリ校長に耳打ちする。
「なるほど。フフフフ。」
と不敵な笑みを浮かべている。
皆んなドン引きして凍りついた。
そろそろアイスバーも凍ったかな?!
固まってるようだ。完成!!
フルーツのアイスバーを食べて
疲労回復!
酸味と甘みが、疲れた体を癒してくれる。
皆んな幸せそうだ。
バイオレットちゃんは、帰りの馬車の中で、
目をクリクリさせて
「この学校面白い!」
と喜んでいた。
その横で、ライくんは死んだ顔で
「せめて粉木のじいさんとそのお友達は呼ばないでくれ。」
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