6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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我が娘ーブラック公爵ー

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我が娘は、第一王立学園を辞めた。
執事の話によると
酷いイジメに遭っていたらしい。

私はその時初めて、バイオレットのここ最近話していない事に気がついた。

再婚相手の継母は実は、バイオレットの母親ルーシーの妹だ。平民と結婚して家から勘当され、そのまま行方が分からなくなった。

やっと、妹を見つけた時には、我妻ルーシーは危篤状態だった。ルーシーの最後の願いで、旦那を失い一人娘を抱え、途方に暮れていたルーシーの妹を後妻として、公爵家に招く事になった。

私は、ルーシーそっくりの可愛らしい姪っ子に夢中になってしまっていた。


母親が恋しい、我が息子も姪っ子を本当の妹以上に可愛がった。


母親を失ってすぐのバイオレットの、寂しさに誰も気づこうとはしなかった。

バイオレットは、寂しさを甘い物で紛らわした。

侍女の話によると無茶なダイエットと過食をまだ幼いのに、繰り返してたらしい。

学校でもたまに帰る家にも居場所がなかったバイオレットを思うと心が痛い。

あの子の侍女のアリエッタに、話し合うために、バイオレットに書斎に来る様に伝えてほしいと言う。


暫くしてバイオレットではなく、
アリエッタがやってきて

「バイオレット様からご伝言です。

話し合う事なんてないわ!だって、退学したんだもん!他に行くとこなんてないでしょ!

第二学園の編入手続の書類にサッサと印をついて頂戴!!

私は、法律家になって理不尽な思いをしている人を助けるの。

第二王立学園に通うの!
第一王立学園は確かに立派よ。
でもね。私には合わないの!
早く学校に行きたいのに!
何を話し合うっていうの!

1秒たりとも時間を無駄にしたく無いのに。

私は寮を片付けたり、編入試験の勉強で忙しいの。

なに!!お父様は暇なの?

との事です。」


・・・。

あれ?私の娘は、もっと大人しかったような・・・。

アリエッタは
「お嬢様は、色んな人と出会い、逞しくなられました。」

とホロホロと泣く。

娘はいつの間にか、逞しくなっていた。
いや、逞しすぎるような。

そして、ちょっと怖い。




娘は、第二王立学園のテストにクリアした。

学費は掛からなくなった。

通学なので、

制服姿の娘をよく見かける様になる。



最近は、学園で精力的に体を動かし、勉強も頑張ってる様だ。


まん丸だった体は、あっという間にスレンダーになり、幼き日のルーシーそのまんまだった。

性格もちょっとキツいところが
ルーシーそっくりだ。


最近は、義理の妹のティアラちゃんに優しくなり、妹に学園で習った、お菓子の作り方を教えている。

楽しそうに2人でお菓子を作る姿は微笑ましい。

この前はどら焼きとという物を食べさせてくれた。


娘達が作ったどら焼きはちょっと焦げていたが、私にとってはこれ以上ない最高の料理だ。


私は密偵を使い、イジメにあってないか友人関係を調べる。

報告によると、学園は体育の授業の比率が多いらしく、生徒達は皆互いに支え合って乗り越えているらしい。

そんなに、体育の授業って大変なのか?
よく分からんが、楽しそうに通えているようだな。何よりだ。


第二王立学園には高位貴族であるゴールドマン公爵の長女マリーベル嬢もいるらしく、仲良くしてくれているらしい。


貴族が皆行く学校に行かない事で、貴族のお友達が全く出来ないのではと思ったが取り越し苦労だった様だ。

因みに、今は引退し、田舎で農業を楽しむ伝説の魔法士元オリエンタルブルー侯爵の孫達も通っている様だ。



私は、王の弟だなのだが、
あのクソが!怠け者の兄の王は殺してやりたいほど嫌いだ。

アイツは、サボるくせに、やれば卒なく何でもケロッとこなす。出来るんならヤレよ!俺に押し付けるな!

前までは、あの側近のゴールドマン公爵もいけすかないやつと思っていた。

今ではパパ友として情報交換をさせてもらっている。

アイツも、サボりがちな我が兄の被害者である事が分かった。

派閥に呼んじゃおうかなと思ってたけど、

最終的に、私は貴族派から抜けた。

ゴールドマン公爵家に、なにやら不穏な事を企んでいると聞き、派閥のNo.2のホワイト公爵と大喧嘩したのだ。

アイツ、名前はホワイトのくせに、やる事はブラックだ。

バイオレットちゃんのお友達。マリーベルちゃんを害する事を企むなんて許せん!


私は、王弟派を作り王太子、皇后を支持する派閥の筆頭貴族となる。



我が家の朝は賑やかだ。

なにかとバイオレットの後をついて回り、

「私もお姉さまと一緒に行くの!!はなちて!」

と馬車に乗り込もうとするティアラちゃん。

其れを止めるルーシーの妹のパティーと使用人達の抗争が繰り広げられている。

我が家は、毎日明るく賑やかだ。


ルーシー見ているかい。
君の娘が我が公爵家の明かりとなってくれたよ。


夢は、弁護士か裁判官か検事らしい。
法を使って、暮らしやすい国にするんだって。


バイオレットを見るとね、君のことを思い出すんだ。


ルーシー。また君に会いたい。






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