6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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クロードお兄様

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慰労会は結局。
王宮で行われない事になった。

沢山の人たちの支えで、あの蝗害をで乗り越えたから自分達ばかりこんな宴をして貰うなんて申し訳ないと、騎士さんたちから声が上がったからだ。

出来れば、亡くなった仲間も弔いたいという声もあった様だ。

結局、復活祭となった。

国を挙げて、各地で同じ日にお祭りが行われた。

そして魔法で付けられた王家紋章のついた招待状を見せれば、お祭りの時の飲食は王宮持ちで無料となるよう計らってくれた。


夜には、亡くなった人を弔う為に、灯籠を川に流すのと共に、花火が打ち上げられる事になった。

打ち上げ花火って、前世の日本では江戸時代隅田川で飢饉疫病で亡くなった人を弔ったことがきっかけで始まったのよね。


腐敗魔法で大量に作り上げた発酵食品は、王太子アルベルト殿下の裁量により、飢饉で苦しんでいる人たちへ配られたとの事だった。

私の作った食品が人のためになった事を聞いて、ちょっと誇らしかった。


復活祭の今日は祝日となったので、学校はお休みだ。
朝の農作業をポルカと聖獣さんたちと終えて縁側でのほほんとお茶していた。

クロードお兄様が、スッキリした顔で洋館からコチラにやってきた。コパンダちゃんは肩車してもらっている。

そして、コパンダちゃんを下ろすと、私の前にしゃがんで言った。

「マリーベル。あれから忙しくて会えなかった。蝗害の時はごめん。怒って。
お前のお陰で、なんとか終息できた。本当にありがとう。もし良ければ一緒に復活祭をしている街に行かないか?」

と誘ってくれた。


私は、ブンブンとうなづいた。

ポルカは
「おい!わしと行くのではなかったのか?裏切るのか?マリーベル!」

と、嘴で突っついてくる。

「一緒にいくんだよー。嘴で突かなくてもいいでしょ。アンタの嘴痛いのよ!」

というと。満足そうに、お煎餅をボリボリ食べながら、

「まあ、クロードはいい奴だから一緒に行ってもいいだろう!!

おい!クロードお前とは、マリーベルが引きこもって屋敷にきて、以来だな。あれからカエルのゴリは元気か?あいつは来るのか?」

と聞く。お兄様とポルカは私が引きこもっている間仲良くなった様だ。

「ゴリちゃんは、さすがに街を歩けないので、第二騎士団の仲間たちと、訓練場で皆んなで宴をするそうだ。

実は、マリーベルに皆んなお礼がしたいらしくて、訓練場にぜひきて欲しいと言われたが、マリーベルは構わないか?」

と言われて私は、

「喜んで。」

と言うとお兄様は、

「マリーベル。俺の事が怖くない?」

と聞いてきた。

クロード兄様は私が怖がってるのに気が付いてたのね。

そう言えば、前はあんなに怖かったのに全然怖くない。

私は素直な気持ちをお兄様に伝えた。

「前も、お兄様と仲良くなりたかったけど拒絶されるのでは?嫌われるのではないかと怖かった。もし、拒絶されたら立ち直れないと思った。

今は、自分を大切に思えるし、

何かできることを人やクロードお兄様に、証明して、居場所を得ようとするのはおかしいって気がついた。

私は何処にいても、どんな私でもそこは私の居場所になるんだって分かったの。

誰かに認めてもらうものじゃない。

そう思うと、嫌われてしまったときはしょうがないって思える様になった。

私と人は考え方が違うから、しょうがないって考えられる様になった。

考え方が変わったら、怖く無くなったの。」


と言うと、お兄様は
フワリと私と同じアメジスト色の目を細めて微笑み、


「俺はマリーベルの事、前から好きだよ。お前も、俺の大切な妹だよ。」


といって、そっと抱きしめてくれた。


えっ?えー!!

イケメンすぎる。ヤバい。

あっ!クンクン。お兄様はシトラスの柑橘系の香りがする。

匂いを嗅いでしまった自分がさらに恥ずかしい。


ポルカは呆れた顔で
「マリーベル。奴はお前の血の繋がった兄だぞ。」

ポカッとポルカを殴る私をお兄様が不思議そうに見ていた。


クロードお兄様と私は暫く話しながら、縁側でお煎餅を、食べながらお茶をする。

お兄様は、

「このお煎餅っていう、ビスケットうまいな。海苔という海藻がついたのは、磯の香りがよくて、幾らでも食べれそうだ。

俺は、あまり甘いものがあまり得意ではないんだけどこのお菓子はいける。」

と気に入っていた。

ポルカは偉そうに

「だろ!よければ、持っていけ!マリーベル包んでやってくれ!」

と言う。


私はお前の奥さんかなにかか?!

まあ、包むけどね!!
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