6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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精霊の湖

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私は、テロメールと手を繋いで

何処でも厨房に入る。

ポルカも一緒だ。

テロメールは、

目をまんまるくする。

「ここは、何?」

辺りを見回す。

「厨房だよ。私のスキルなの。
ここを介すると、行きたいとこに行けるの。」


すると、ポルカが

「おいマリーベル。デイジーが元気になるように、果物を持っていこう。」


勝手に冷蔵庫を開けて物色するポルカ。

おい!ぐちゃぐちゃにしない!
ムッとした顔で、
ポルカを押し除け、

冷蔵庫から果物を出す。

スイカとメロンとバナナとリンゴ。
あとサツマイモ

フンっと差し出すと。

ポルカは、

味見だと言って、バナナを一本もぎり
嬉しそうに剥いで、一口齧り

「お前も食うか?」

と齧ったバナナを勧めてくる。

露骨に、嫌な顔をしてると、



テロメールは、

クスクスと笑い出す。

「なんか、とっても仲がいいのね。

兄弟みたいね。」


私とポルカは顔お見合わせて、

「俺が兄だな!
お前の面倒を見てやってるからな!」


このまん丸な緑オオムめ!


「どう考えても!私がお姉さんでしょ!」

と言い争っていると、

また、今度はお腹を抱えて笑い始めた。


ひと段落したとこで、

デイジー様の元へ向かう。


デイジー様は、湖の中で気持ちよさそうに眠っている。

湖は水が透き通り、水草は白い花を咲かせる。

デイジーの体に魚達が、光を放ちながら去っていく。

その横で、バイオレットちゃんは心配そうに、

デイジー様の体を撫でていた。

周りの森の精霊たちの姿に私たちは絶句する。

沢山の精霊たちが傷つき、湖で体を癒している。

中には、咳をする者、ヘドロでベタベタな者、体に釣り糸が巻き付いて、血が出ている者、

消化できなかったゴミを吐き出す精霊。

皆、痛々しかった。

しかし、湖でしばらく休むと回復してまた飛び去った。

ポルカは、

「皆、よくやってくれている。彼らのおかげで、自然環境はかろうじて保たれている。魔物ではない多くの生きものを守っている。

ここの公爵は、私らの存在を昔から引き継いできて崇めている。

髪を緑に染める習慣があるだろ。
髪染めに、森の精霊の加護が入っているんだ。
子供は森で何があっても、そばに居る精霊たちが危険を察知して守る習慣があるんだ。

それ故に、6歳になると子供達は森で遊べる。
我らが守るからな。

私らは人間と共にいる事で、精霊達が自ら持つ以上の魔力を得る。

我らは、その魔力を浄化に充てる。人間はそれを助ける。

互いにウィンウィンな関係だったんだ。

だから、ワシは魔力を持ってこの湖を作ることが出来た。

しかし、他の領地は我らの存在を忘れ去り、関係を忘れてしまった。

湖は、こことドンファンが住んでた地域ぐらいしかもう存在しない。

ゴールドマン公爵領も同様だった。マリーベルのお陰で、沢山の精霊や聖虫獣が魔力を得て浄化の速度が早まった。

何よりも、公爵が私らの存在を知り、環境維持に努めてくれるようになった。

今生きている動植物には合わない物質を作り捨てれば、

新しい、その厳しい環境に適応するものがでる。それが魔物だ。

精霊王の統制は効かない新たな生きものだ。

私は時に思うのだ。


魔物が蔓延り、人間が住めない環境も、進化の過程なのではと。

我は消え、人間も消え、生き物も消え、大地から新たな環境に適した生き物が誕生する。

でも、生きたいと願う全ての生き物達の為に我は抗う!私は生きる事を諦めたくはないのだ。」




デイジー様はそっと目を開けた。

「ポルカ様?」


「おーデイジー!目を覚ましたか!体調はどうだ?お前の好きそうな、果物を持ってきたぞ!好きなものを食べると良いぞ!」

するとデイジー様は、周囲の精霊達を呼び果物を頬張る。


あの、天ナウ山で出会った時に比べるとかなり元気になった。


すると、

「ドンファンを停めに行くわ。
皆んなありがとう。もう大丈夫よ。」










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