6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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ビリジアン伯爵領テスロスへ

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私たちは、ベルトラン国境付近のビリジアン伯爵領のテスロスへ向かう。

あれ?なんか忘れてる気がするけど
まあいいか。

ベルトラン国境付近は、
ポルカの依頼で、
私たちが、テンナウ山でデイジー様と出会ってからすぐに、
土の精霊王玄さんとそのお友達が向かっている。


ふと思う。

あれ?テラー君達は、
語学学習に何語勉強するって言ってた?
ベルトラン語じゃなかったか?

私は、親に振り向いて貰おうと幼い時から虐待じみた教育をこなした為、各国の主な言葉は不便はしない程度に身についたてた。


バイオレットちゃんは、皇后様の熱血お妃教育で頑張った為、各国の文化と共に交渉など出来るくらい語学が堪能な為、

私とバイオレットちゃんの2名は既に習得していることから、合宿の基準から外れ、参加できなかったのだ。



しかも、テラー君は
「俺が行くと国境線の真ん中で、俺の取り合いが起こるだろう!なんたって、この天才がいくのだからなー!!ハッハッハ!
求められる人間はつらいなー。国同士で俺の取り合いはやめてくれ!」

と初めての合宿に浮かれて、かわけわからん事を抜かしてたわ。

国境付近だから、これから私たちが向かうところだ。

あの後、ジェフ君が
「お前なんか、誰も取りあうわけないだろ!お前といるとバカがうつる!黙ってくれ!」

「何だと!」

とアホな言い争いの応酬が続いて、
最後はあまりにも煩く、下らない内容なので、ライちゃんが怒って、雷が校庭に落ちたんだった。

ライちゃん雷魔法が使えるけど、まだ上手く使いこなせないんだよね。


皆んなは大丈夫だろうか?


ビリジアン伯爵領の付近に来ると、

空は澱んでおり、

海が街を覆っていた。

海の中の街は、崩れたり、踏み潰されぐちゃぐちゃになっていた。


絶望的な光景に私たちはショックを受ける。

暫く飛ぶと白い大きな象が空に向かい、

「グァオーン」と泣きながら、鼻を振り回していた。

ドンファン様のようだ。

彼が泣くと、大地は揺れ、既に踏みつけられた街に波が襲いかかった。

ドンファンの白い皮膚からは、赤い血があちらこちらから流れている。


よく見ると、沢山の槍が突き刺さっていた。


その周りを他の象達が守るように取り囲んでいる。

人間と戦ったのだろうか?

私とポルカは、
緑魔法で蔦を巻き付けてドンファン様の動きを封じた。

身動きが取れなくなった、ドンファン様は鼻で水を吹きつけてきた。

それを、ポルカは魔法で大きな葉っぱをだして防ぐ。

「マリーベル大丈夫か?!」

「うん!大丈夫!」


デイジー様は、テロメールちゃんを背中に乗せて、器用にドンファンの鼻の攻撃をかわし、大きなドンファンの額にある、青いマリンブルーの宝石にキスをした。


「ドンファン。少し休みましょ。ね。貴方は、よく頑張った。

本来なら危険な物質を浄化するには、ゆっくり休みながらするのに、

貴方は、毎日、毎日何100年もその日のうちに浄化した。

ずっと、何かに追われるように頑張り続けた。

人間から忘れられても、仕事量が増えても、貴方は同じように常に頑張ったわね。


その内、だんだん感情のコントロールが激しくなっていったわね。

判断も段々と短絡的で、怒りや、負の感情が強いものになったわね。

辛かったわよね。
毎日、寝る時間、休む時間を削って。


大丈夫。貴方が眠っても、湖の精霊達は、協力して頑張れるって言ってくれてる。

他の精霊王達も、水の精霊達を助けてくれるそうよ。

テロメールも、協力してくれる。

だから、休みましょ。ねっ。」


ドンファン様の目から大粒の涙が落ちる。

デイジー様にキスをされると、静かに目を閉じた。

そして、山のような巨体は大きな音を立てて倒れた。

その周りを象達が労るように囲んだ。

デイジー様は
「我友よ、貴方達の住処にお帰りなさい。」

すると、象達は頷くように帰っていった。

白い大きな象のドンファン様の体は横たわっている。

お腹や、背中が動いているので、寝ているようだった。


辺りの水は引いていった。

水が引くと、
高台から人々が降りてきた。

























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