6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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青かび

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ロロメールさんは

土下座で感謝を伝えようとするので、

皆慌てて止めた。

サヘロ殿下は今後のことについて言う。

「とりあえず、ベルトランへ帰り、王宮でこの先の事を話し合う事になると思います。」


ロロメールさんは、

「あの。大変申し訳ないのですが、もう暫く此処に居させてくれませんか。

お願いできる立場では無いのですが、此処ではやっている病気を解決してからでは、ダメでしょうか。」


ロロメールさんは、梅毒について説明した。ペニシリンの治療薬で治すことができること、そして治療薬には、青かびが必要なことを説明した。

その話を聞いて、アルベルト殿下はサヘロ殿下と話し合う。

最終的に、遊郭での梅毒の件が終わったらロロメールさんとテロメールちゃんは、ベルトランの王宮へ行くと言う約束でここに暫く残れる事になった。

期限は1ヶ月。

ロロメールさんは、治療薬の青かびの培養がなかなかうまくいかない様だ。

さらに、製造過程で必要な純水、アルコール、フェニル酢酸、などの材料がなくて困っていたらしい。

ちょっと待て!

それ、バッタカビの腐敗魔法でお酒作ったりした時の製造過程でいいならいけるのでは?

ロロメールさんに作り方とか色々聞いてみる。もし知らなかったとしても、私には月の図書館がある。

日本の図書館の本を読み放題だ。


そして私は鑑定眼がある。

どうやら、前世の記憶を思い出す前に使用人からの虐めでカビたパンを食べさせられたことで、極められたと言っていいだろう。

マリーベルは、あの頃から食べれるカビと食べたら危険なカビを直感で判断できていたようだ。

お陰で、カビの鑑定も詳しく出る。
バッタカビの練習の時、カマンベールチーズやブルーチーズもだから作る事ができたのだ。

つまり、マリーベルは特定のカビを選りすぐることができるのだ。


自分で言うのも何だが、可哀想な子だけど、チートだな。

実は、青カビは300種類ほどある。

その中のペニシリウム クリソゲナムがペニシリンを生成できる種類だとされている。

他のペニシリウム属の中には危険な害のあるカビもある。

黄変米を知っているだろうか?
米が黄色くカビた状態の物だ。
コレもペニシリウム属のカビだ。
腎障害、肝臓に障害を、引き起こす危険な米の状態だ。

カビを加熱殺菌したからと言って、
その毒、総称してマイコトキシンは、残ってしまう。

水道の結露から保管している米に水がかかると、カビを発生し易くする。

変色した米は危険なのだ。


普段スーパーなどで安全な食品を手に入れてる私達は、カビの存在を余り意識しなくていい。

でも、食品の裏側ではカビの規定は厳しく存在してしている。

食品の保存性を追求しながらも、人間はずっとカビと戦い続けている。


一方食べれるカビも存在する。

ペニシリウムカマンベルティ

ペニシリウムロックフォルティ

のチーズに生やしたカビだ。

因みに、ブルーチーズのカビは生きている。

冷蔵庫でも熟成が進む。


食べれるカビはキチンと食べられるカビを生やしている。

そこに、危険なカビが生えてもわかりにくく、見極めは非常に難しい。


因みに、ブルーチーズで白カビ系でないチーズを買ったはずが、なんか白いフワフワした物が暫くしたら生えてきた。

この場合は、捨てたほうがいい。


そう考えていると、

ポルカは楽しそうに

「カビ。るんるん。カビ。るんるん。」

と歌いながら沢山のミカンやパンを持ってやってくる。

ポルカ楽しそうだな。


まあ、確かに青いみかんを見ると、ゾッとすると同時に、面白い。

私はロロメールさんがもっているペニシリンを生成したシャーレから特定のカビを得る。

ミカンやパンに恐ろしいくらい青々とした青カビのみを生やした。

ウェー。体に悪そうなのに、薬になるのね。

色んな発酵をして、酢酸やアルコール、などを作る。

ロロメールさんはビックリすると共に、喜んで抽出や他の作業に取り組んだ。


私は、色んな曲をフンフンと歌いながら黙々と指示を出された物を考えながら作っていると。

「えっ?!故郷?!転生者?!」

とロロメールさんは、突然驚く。

おっと!前世の曲が入り込んでたか。


しばし、ロロメールさんと見つめ合い。

そして、私は

お好み焼きを作る時に歌ってた

広島県民が良く知る歌を、近くにいるテロメールちゃんと歌うと、

最後の観光グループの名前を一緒に言って、大笑い。

そして、3人で熱く抱擁した。


他のみんなは何事かとこちらをみる。

私は、

「お好み焼き愛好家の熱き抱擁です。」


と適当な事を言って誤魔化した。

ロロメールさんはまた笑う。


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