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遊郭の妹
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薬ができた途端、私やロロメールさんが止めるのにも関わらず、意気揚々とポーンさんは、遊郭の楼主に会いに行った。
当然門前払いだった。
あいつバカだと思う。
薬を受け取れば、店の看板は
病気持ちの妓女がいる事になる。
ようは、店の信用が潰れるのだ。
妓女達は、店の価値が下がれば、
客層も変わってしまう。
稼げなくなるのだ。
ロロメールさんはブチギレた。
「お前が前治療した妓女は、遊郭の中の妓女か?違うだろ!
お前のとこに来たとしても隠れて来ていたはずだ。
お前を入れるはずがないだろ!
中に入りたければ、それなりのやり方が必要だ。
患者は、常に病気を治したいと思っていると思うな!馬鹿タレが!
此処の世界の人々にとって、今生きていることさえ地獄だ!
外に出られず、逃げれば酷い目に遭う。
稼ぐ事が生き残る唯一の方法だ。
稼がなければ、病気が治ったとしても、死ぬしかないんだ。」
ポーンさんには、伝わっていない。
外国語だから。
でも、何となく雰囲気で分かったようだ。
アルベルト殿下とサヘロ殿下は
「俺たちが出ていって強制的に受けさせることは可能だ。
だがな遊郭の女性達からすると、いい迷惑だろう。
貴族は、病気があると聞けば、恐らく此処には来なくなる。
客層も変わるだろう。
稼げなくなれば、使い捨てられるだけだ。
彼女達からすれば、地獄になる。」
ポーンさんは、真っ青になった。
何故ポーンさんは、そこまでするのだろう?彼は、この街以外の患者からはしっかり医療費を貰っているが。
遊郭の街の女性からはお金をもらっていない。
ロロメールさんの薬も自分の自腹でロロメールさんの言う価格を払ったそうだ。
「ポーンさんはなぜ、そこまでするの?」
と聞くと。
ポーンさんは悔しそうに、涙を堪えて話してくれた。
「私の父はビスターと言う貴族でした。
昔ゴールドマン公爵の助手を通して医者になりました。
戦場や様々な災害で命を救い、その功績が認められて、子爵の地位と領地を賜りました。
私が海の向こうの、医学で有名なドイエルンで医学を学んでいる時、両親が事故で亡くなりました。
暫く叔父夫妻が、私が後を継ぐまでビスター家を引き継ぐ事になりました。
そして、幼い妹を暫く見てくれる事になりました。」
するとアルベルト殿下は、
「ビスター家?!あの、麻薬を密売していた貴族か!摘発されて、爵位を取り消されたはずだ。
そして、俺は父と現場に乗り込んだが、屋敷にそんな女の子はいなかった。
そして、名簿に君達のような子はいなかったぞ。」
お父様も
「ああ、確かに貴族名簿に君達の名はなかった。
俺の親父が生きていれば、君達の事を知っていたかもしれないな。」
ポーンさんは
「そうです名簿から私たちは消されました。叔父夫妻が、麻薬に手を出した法務大臣の息子を使って、私の名前と妹の名を消したんです。
叔父夫妻は、私たちを消して、ビスター家を乗っ取った。
私が留学から戻ると、
私の妹は、彼らに売られていた。
私の存在も、
叔父夫妻がお金を使って黙らせ、
思い通りならないものは、ゴロツキを雇って、襲わせて脅した。
そして、この国で禁止されている麻薬に手を出したご子息女の両親を脅し、
書類を改ざんした。
そし私達は貴族として居なかった事になった。」
お父様は、
「君のお父様のビスター子爵と奥方は、自ら患者を見て回っていたな。
陛下は患者を優先していいと、夜会やお茶会は来れる時に来たらいいと言っていた。
結局、来れない事が多く、中央の政務に関わる貴族の多くが、子爵の顔や家族構成を知らなかった。
それが仇になってしまったか。」
「私は、妹を探しました。此処に売られた事を掴みました。でも、見つかりませんでした。私は、もし妹が病気になっても医療が受けられるようにしたかったんです。」
そう言う事だったのか。
だから、病気を蔓延させないよう必死だったのだ。
当然門前払いだった。
あいつバカだと思う。
薬を受け取れば、店の看板は
病気持ちの妓女がいる事になる。
ようは、店の信用が潰れるのだ。
妓女達は、店の価値が下がれば、
客層も変わってしまう。
稼げなくなるのだ。
ロロメールさんはブチギレた。
「お前が前治療した妓女は、遊郭の中の妓女か?違うだろ!
お前のとこに来たとしても隠れて来ていたはずだ。
お前を入れるはずがないだろ!
中に入りたければ、それなりのやり方が必要だ。
患者は、常に病気を治したいと思っていると思うな!馬鹿タレが!
此処の世界の人々にとって、今生きていることさえ地獄だ!
外に出られず、逃げれば酷い目に遭う。
稼ぐ事が生き残る唯一の方法だ。
稼がなければ、病気が治ったとしても、死ぬしかないんだ。」
ポーンさんには、伝わっていない。
外国語だから。
でも、何となく雰囲気で分かったようだ。
アルベルト殿下とサヘロ殿下は
「俺たちが出ていって強制的に受けさせることは可能だ。
だがな遊郭の女性達からすると、いい迷惑だろう。
貴族は、病気があると聞けば、恐らく此処には来なくなる。
客層も変わるだろう。
稼げなくなれば、使い捨てられるだけだ。
彼女達からすれば、地獄になる。」
ポーンさんは、真っ青になった。
何故ポーンさんは、そこまでするのだろう?彼は、この街以外の患者からはしっかり医療費を貰っているが。
遊郭の街の女性からはお金をもらっていない。
ロロメールさんの薬も自分の自腹でロロメールさんの言う価格を払ったそうだ。
「ポーンさんはなぜ、そこまでするの?」
と聞くと。
ポーンさんは悔しそうに、涙を堪えて話してくれた。
「私の父はビスターと言う貴族でした。
昔ゴールドマン公爵の助手を通して医者になりました。
戦場や様々な災害で命を救い、その功績が認められて、子爵の地位と領地を賜りました。
私が海の向こうの、医学で有名なドイエルンで医学を学んでいる時、両親が事故で亡くなりました。
暫く叔父夫妻が、私が後を継ぐまでビスター家を引き継ぐ事になりました。
そして、幼い妹を暫く見てくれる事になりました。」
するとアルベルト殿下は、
「ビスター家?!あの、麻薬を密売していた貴族か!摘発されて、爵位を取り消されたはずだ。
そして、俺は父と現場に乗り込んだが、屋敷にそんな女の子はいなかった。
そして、名簿に君達のような子はいなかったぞ。」
お父様も
「ああ、確かに貴族名簿に君達の名はなかった。
俺の親父が生きていれば、君達の事を知っていたかもしれないな。」
ポーンさんは
「そうです名簿から私たちは消されました。叔父夫妻が、麻薬に手を出した法務大臣の息子を使って、私の名前と妹の名を消したんです。
叔父夫妻は、私たちを消して、ビスター家を乗っ取った。
私が留学から戻ると、
私の妹は、彼らに売られていた。
私の存在も、
叔父夫妻がお金を使って黙らせ、
思い通りならないものは、ゴロツキを雇って、襲わせて脅した。
そして、この国で禁止されている麻薬に手を出したご子息女の両親を脅し、
書類を改ざんした。
そし私達は貴族として居なかった事になった。」
お父様は、
「君のお父様のビスター子爵と奥方は、自ら患者を見て回っていたな。
陛下は患者を優先していいと、夜会やお茶会は来れる時に来たらいいと言っていた。
結局、来れない事が多く、中央の政務に関わる貴族の多くが、子爵の顔や家族構成を知らなかった。
それが仇になってしまったか。」
「私は、妹を探しました。此処に売られた事を掴みました。でも、見つかりませんでした。私は、もし妹が病気になっても医療が受けられるようにしたかったんです。」
そう言う事だったのか。
だから、病気を蔓延させないよう必死だったのだ。
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