【水創師】となり、異世界にゆく

服屋からの武具屋へ

買い取り屋を出てから服屋にいく。
このスーツでは目立ちすぎるからだ。

ちょうどこの辺りは店がそろっているみたいだ。

｢すいません。服を買いたいのですが。｣

｢いらっしゃい。見ない顔だね。｣

｢今日この村に来たばかりで。｣

｢あーそうなの。それにしても変わった服を着てるね。｣

｢あーこの服では目立ちすぎるので、普通の服はありますか？できれば黒がいいですね。｣

｢黒ね。ちょうどこれがあったわ。三点物よ。｣

そう言って上下七分丈で灰色の刺繍が入っている物と、同じく刺繍の入ったコートを持ってきた。

｢これには自動修復、サイズ自動調節、隠密機能が付与されていていい物だから、少し値段は高くなるよ。｣

｢いくらですか？｣

｢一式で金貨7枚だね。｣

｢じゃあ、それでお願いします。｣

｢この奥で着ていきな。｣

そう言われて着てみると凄くピッタリだった。着ていたスーツは収納鞄にしまう。

｢おっ、かっこいいじゃない。眼鏡とコートが似合ってるよ。｣

｢いい服をありがとうございます。｣

早々に失礼して、次は武具屋に行く。

｢すいません。｣

｢おっ見ない顔だな。｣
40歳くらいの男性が出てきた。

｢今日、きたばかりで｣

｢そうだったか、それで何か必要なものがあるのか？｣

｢武器を買いに来たのですが、刀っておいてますか？｣

｢刀なら奥にあったと思うが。
結構前に爺さんが売ったものだがな。｣
そう言って、奥へ探しに行った。

その間に私は色々な武具を見ていた。
そうしているうちに刀を持ってきた店主が戻ってきた。

｢あったぞ。これだよ｣

鑑定

魔刀[鉄楽]…鉄60%、ミスリル35%、アダマンタイト5%でできた魔力をよく通す刀。
なかなかの逸品。


｢結構いい刀ですね。｣

｢ああそうだろう。貴重なミスリルが使われているからな。｣

｢いくらになりますか？｣

｢まぁ、金貨10といったところか。｣

｢結構しますね。｣

｢物が物だからな。｣

｢では、この解体用のナイフと研磨材付きでどうですかね。｣
そう言って、横にあったナイフと研磨剤を指さす。

｢それで買うってんなら、いいだろう。｣

｢では、それでお願いします。｣

金貨10枚を渡して刀を貰い、解体用のナイフ、研磨材は魔法鞄にしまう。

｢いい買い物ができたよ。ありがとう。｣

｢おう。｣

そうして店を出た。