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77 運命の人(SIde Ophelia)
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どんなに可愛いドレスを着よう凝った髪型をしようが、隣に居る男は私のことは見ていない。
私だって熱烈に好きって訳でもないし、別に良いんだけど……どうしても面白くない気持ちになってしまうのは、それは仕方ない。
望んだ訳でもないけど私は幼い時からこの男と結婚することを、両親に決められてしまっているからだ。
結婚するということは、あれやこれや人に見せないこともして、子どもを産み育て……一生一緒に居るということになる。
ジョサイア本人は何気なく見ているつもりでも、私は隣に居る訳だから、移動している女性の動きを逐一追いかけていることくらいわかってしまう。
けど……これって、本当にどうしようもないわ。
だって、好きな人が居るのに、私と結婚しようとしている男に、何をどう言えば良いの?
好きでないことを隠しもしない異性に対し、「私のことを好きになりなさいよ!」と泣きわめく行為……どんなに良いように前向きに考えても、それはダサすぎるし、絶対にやりたくない。
それって、私自身のプライドがどうとか……そんなくだらないものなんて、どうでも良くて、人としての在り方の問題だと思うもの。
別に人からどう見られて誤解されても構わないけど、自分だけは自分のことをダサいとか嫌いとか思いたくない。
そして、私がダサい行いだと思う行為の中には、無言のままの不機嫌で人を動かしたり、ただ私の婚約者に好かれているだけで、何も悪くない人を妬んで嫌がらせなどを行うことも含まれる。
だから私はいつもにこにこしてジョサイアの隣に居るし、レニエラ・ドラジェとは話したこともない。
……それにしても、レニエラ・ドラジェの胸は反則だと思うわ。どちらかという可愛らしい顔に、おっとりした垂れ目に、大きな胸なんてっ……いいえ。良くないわね。
それを自分が持たないからって誰かを妬んでしまうのは、本当に良くなかったわ。
「ねえ。ジョサイア……私、踊りたいんだけど」
「良いよ」
ジョサイアは綺麗な顔でにっこりと微笑むけど、心中は「もっと彼女を見ていたかったのに」と思っていることが丸わかりよ。
これって私は誰を見ているか知っているからわかることで、彼はがっかりしていても、絶対に私には悟らせない……ようにしている。
ジョサイアは、完璧な婚約者だ。
よくある王家の血を引く貴族と言っても、王女の降嫁先で生まれた王の従兄弟にあたる直系に近いものだし、姿形は整い貴族学校でも首席、極め付けは王の側近という立場。
幼い頃から彼の婚約者である私は良く羨望の的になり、その立場になりたかった女性に良く妬まれる。苦労したものだと言いたいところだけど、それほど嫌な思いはしていない。
別に周囲に何言われたって、私は私のことを好きだし、好きに言えば良いと思うもの。
けど、ジョサイアはそんな婚約者私をさておき、とある女性に片思いをしている。
今だって踊っているのに、誰かに視線を取られている。
……精神的な浮気ならば、罪はないので別に良いと思ってる?
そうね。確かにそうなのかも……けど、私は目の前のジョサイアが完璧な婚約者であろうが、完璧な夫であろうが、自分を愛さない男とは結婚したくない。
婚約したからと、義務感で結婚されるなんて、絶対にごめんだと思う。
「……ありがとう。ジョサイア……相変わらず、踊るのが上手ね」
「オフィーリアも……上手いよ。僕のせいで、夜会にあまり出られなくてごめん」
私は頬笑んで、首を横に振った。ええ。私たちったら喧嘩もしたことのない、仲の良い婚約者同士だと思われているものね。
……けど、皆さん。知っています?
私だって熱烈に好きって訳でもないし、別に良いんだけど……どうしても面白くない気持ちになってしまうのは、それは仕方ない。
望んだ訳でもないけど私は幼い時からこの男と結婚することを、両親に決められてしまっているからだ。
結婚するということは、あれやこれや人に見せないこともして、子どもを産み育て……一生一緒に居るということになる。
ジョサイア本人は何気なく見ているつもりでも、私は隣に居る訳だから、移動している女性の動きを逐一追いかけていることくらいわかってしまう。
けど……これって、本当にどうしようもないわ。
だって、好きな人が居るのに、私と結婚しようとしている男に、何をどう言えば良いの?
好きでないことを隠しもしない異性に対し、「私のことを好きになりなさいよ!」と泣きわめく行為……どんなに良いように前向きに考えても、それはダサすぎるし、絶対にやりたくない。
それって、私自身のプライドがどうとか……そんなくだらないものなんて、どうでも良くて、人としての在り方の問題だと思うもの。
別に人からどう見られて誤解されても構わないけど、自分だけは自分のことをダサいとか嫌いとか思いたくない。
そして、私がダサい行いだと思う行為の中には、無言のままの不機嫌で人を動かしたり、ただ私の婚約者に好かれているだけで、何も悪くない人を妬んで嫌がらせなどを行うことも含まれる。
だから私はいつもにこにこしてジョサイアの隣に居るし、レニエラ・ドラジェとは話したこともない。
……それにしても、レニエラ・ドラジェの胸は反則だと思うわ。どちらかという可愛らしい顔に、おっとりした垂れ目に、大きな胸なんてっ……いいえ。良くないわね。
それを自分が持たないからって誰かを妬んでしまうのは、本当に良くなかったわ。
「ねえ。ジョサイア……私、踊りたいんだけど」
「良いよ」
ジョサイアは綺麗な顔でにっこりと微笑むけど、心中は「もっと彼女を見ていたかったのに」と思っていることが丸わかりよ。
これって私は誰を見ているか知っているからわかることで、彼はがっかりしていても、絶対に私には悟らせない……ようにしている。
ジョサイアは、完璧な婚約者だ。
よくある王家の血を引く貴族と言っても、王女の降嫁先で生まれた王の従兄弟にあたる直系に近いものだし、姿形は整い貴族学校でも首席、極め付けは王の側近という立場。
幼い頃から彼の婚約者である私は良く羨望の的になり、その立場になりたかった女性に良く妬まれる。苦労したものだと言いたいところだけど、それほど嫌な思いはしていない。
別に周囲に何言われたって、私は私のことを好きだし、好きに言えば良いと思うもの。
けど、ジョサイアはそんな婚約者私をさておき、とある女性に片思いをしている。
今だって踊っているのに、誰かに視線を取られている。
……精神的な浮気ならば、罪はないので別に良いと思ってる?
そうね。確かにそうなのかも……けど、私は目の前のジョサイアが完璧な婚約者であろうが、完璧な夫であろうが、自分を愛さない男とは結婚したくない。
婚約したからと、義務感で結婚されるなんて、絶対にごめんだと思う。
「……ありがとう。ジョサイア……相変わらず、踊るのが上手ね」
「オフィーリアも……上手いよ。僕のせいで、夜会にあまり出られなくてごめん」
私は頬笑んで、首を横に振った。ええ。私たちったら喧嘩もしたことのない、仲の良い婚約者同士だと思われているものね。
……けど、皆さん。知っています?
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