洞窟ダンジョン体験ツアー案内人役のイケメン冒険者に、ラッキースケベを連発してしまった私が患う恋の病。

待鳥園子

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04 関係

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 たまにビキニアーマーを着た強そうな剣士の美人のお姉さんとか、黒くて長いローブを着て三つ編みの可愛い魔女っ子とかも歩いているけど、どう見ても少ない。

 ぱっと見たところ、八対二以下くらいの割合。

「えー……けど、見たところ、ずっと立ってたよね? 疲れない? 俺とお茶行った方が、時間が有意義だよ。ほら、あそこの店なら、ギルド前の人通り見られるしさー」

 断っても断っても諦めてくれない結構しつこい男性に当たってしまって、うんざりしつつ、私は答えた。

「けど、私。ここで自分が探している人に、あなたと一緒に居ると見られたくないです。本当にごめんなさい」

 彼は私の言葉の意図を、察してくれたようだ。つまり、探している人に、他の男性との関係を誤解されたくないということは。

「え? 何それ。なんて名前のやつなの? 俺。知ってる奴かもしれないしー」

「名前は、知らないんです。けど、また会いたくて」

 私の言葉は、いかにもちゃらっぽい彼の好奇心に火を点けてしまったらしい。なんか面白いことになりそうだぞと、俄然目の色が変わった。

「えっ……まじか。すげえ。待ってる奴の名前も知らないのに、朝からあてもなく長時間ここで待ってるの? 一目惚れか、なんかなの?」

「……この前に洞窟ダンジョン体験ツアーに行った時に、案内してくれたお兄さんに会いに来たんです。だから、その人以外と、お話したくないです」

 私は出来るだけこの人からの興味をキッパリ断ったつもりなんだけど、何故か彼は、我慢出来ないと行った様子で吹き出した。

「ぶふっ……!! 待って待って。どういう奴、待ってるの? 髪と目の色くらい、教えてよ。そのくらいは、別に良いだろ?」

 うーん。なんか、彼の反応が気になるけど。確かにそのくらいの情報なら、別に渡しても良いかもしれない。

「金髪に……赤い目でした」

 私が探し人の特徴を聞いて、笑いを堪えきれなかったのか彼は大声で笑い始めた。

「はははー!! やっぱり!! それ。多分、俺の知ってる奴だ! ビーストテイマーの、シリルだと思うよ。あいつ。この前お世話になっている先輩の代理で洞窟ダンジョン体験ツアー押しつけられて、バイトして来たって言ってたもん」

「え。シリル! あのお兄さんって、名前がシリルっていうんですね。可愛い……けど、どうしてそんなに笑っているんですか……?」

 知っている人に偶然声を掛けられて、やっと待ち続けた人に会えそうだと思い表情を明るくした私は、目の前の男性が楽しそうな理由がわからなかった。

 かなり、親しい知り合いっぽいけど……なんで、笑ってるんだろ。

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