洞窟ダンジョン体験ツアー案内人役のイケメン冒険者に、ラッキースケベを連発してしまった私が患う恋の病。

待鳥園子

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03 条件

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 私たちは二人とも同じようにさっさと嫁に行けと、やいのやいの毎日両親にせっつかれて嫌な思いをしているのである。良い男が居ない村の中で、それは無理。勘弁して欲しい。

 親が決めたお見合い相手と、そのまま結婚する子は多い。お互いの条件さえ整えば、その後色々と生活に便利で有利であるという利点だって、理解している。

 けど、私は恋愛結婚したい。したいのだ。好きな人としたい。

 実は冒険者の男性は恋愛してはいけないと言われている、三大職業の内に入っている。

 冒険者と吟遊詩人と船乗り。職業上モテそうな男性が絶対多いから、私以外の皆は、ぜひ気をつけておいて欲しい。

「でも……やっぱり、もう一回会いたいなー……どうしたら会えるかなー?」

 あのお兄さんと恋愛が出来るというなら、別にその後傷ついても良い。

 初恋って実らないっていうし。けど、両思いになる前に、失恋した後を考えるって本末転倒かもしれないけど。

「……じゃあ、そのお兄さんって、冒険者なんでしょ? 絶対にクエストの依頼とか達成報告で冒険者ギルドに出入りするんだから、ギルド前で待ち伏せしたら?」

「あー! 確かにー! 流石、ソフィア! 頼りになるぅ……!」

 自分一人だけでは思いつかなかった名案に感動して頭脳派の彼女の手を取った私に、ソフィアは呆れたようにして言った。

「グウェンはこうなったら、一回会わないと絶対納得しないでしょ。ほんと……変な男でないと良いね……」


◇◆◇


 一番近所にある冒険者ギルドは、私の住むアガラ村から一時間ほどかけて歩いた先にある、大きな城塞都市エンリルにあった。

 定期的に村から順行している馬車は、乗り賃が結構高い。そして、時間が決まっている。私は待ち切れなくて、夜明けから歩いて来た。

 思い立ったら、吉日なのである。だって、この通り歩いた方が早かったし。

「ねえねえ。お姉さん。何でここに、ずっと立ってるの? 良かったら俺とお茶しない?」

「人探ししてるんで、結構でーす。お声がけ、ありがとうございまーす」

 そうやってすげなく断るんだけど、ひっきりなしにやって来るいかにも軽そうな男性の誘いは数え切れないくらいだった。

 ソフィアにモテた自慢で報告しようかなと思ってたんだけど、もう人数を数えるのを止めた。

 よくよく考えたら、あの手のナンパは異性だというだけで顔を見ているかも怪しいところだから、何の自慢にもならない。

 冒険者ギルドの前は常に人通りが多く、冒険者という危険性の高い職業の男女比率的に男性が多い。

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