洞窟ダンジョン体験ツアー案内人役のイケメン冒険者に、ラッキースケベを連発してしまった私が患う恋の病。

待鳥園子

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06 良い笑顔

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「ないない。ある訳ない。女が入るとわかっていたら、そのクエストはすぐに辞退するし、居るって聞いたら飲み会にも来ない。極度の恥ずかしがり過ぎて、俺たちもシリルは手に余ってるんだ。女性冒険者って数は少ないけど優秀な子多いし、大体は細やかな気遣いも出来るからさ。俺らもパーティ組む時は、性格別でバランスよくなるように探したりする。重宝されてるんだよね」

「へー……へー!!! すごい……なんか、可愛い……」

 恥ずかしがり屋っていうか、色々と度を越してそうな気もするけど、シリルさんと知り合いたい私としては、興味しか沸かない。

「まあ、そういう訳だから、グウェンさんがシリルを訪ねて来たと知ったら、逃げ出すかもしれない。けど、せっかくここまで来たし、出来たら話したいよなあ?」

 や、やった!! シリルさんの知り合いが話のわかる人で、本当に良かった!!!

「話したいです! せっかく!! せっかくここまで、来たんで!!」

 身を乗り出した私に、彼はにまっと良い笑顔で笑った。


◇◆◇


「あの……えっと……これは?」

 という訳で、やっと会えたシリルさんは、とある部屋の中で私と絶賛二人きりだ。なんなら、ここから逃げ出せないようにして、彼は手足を縛られていた。

 シリルさんは多分、昨日の夜に友人と酒場で飲んでいた記憶しかないはずだ。そして、ここに運ばれて来た。

 後ろ手に手を縛られていたシリルさんは、私を見てギョッとしたようになり、頬を赤くして言った。

「……え? どういう……」

 どういう状況なのか、彼には全くわからないようだ。とりあえず、私は彼にお礼を言った。

「あの。この前は、案内してくれてありがとうございました」

「いえ。俺は仕事だったんで……」

 案内役という大役を、見事務めてくださり……そして、私の下着見たり胸触ってくれたり、硬くなった局部に触れさせてくれたりと、ありがとうございました。

「シリルさん。ごめんなさい」

 私は彼の友人と相談した通り、シリルさんの鼻を摘んで驚いた開いた口に、とある薬を飲ませた。

「え……これは?」

「これは、本心が言いやすくなる薬です。私、シリルさんに……洞窟で、えっちなことされて……色々気になったんです! これ飲んで、私の質問に答えてください!!」

 これは、犯罪者の自白にも使われるという、自分の本心を話してしまうという薬。を、薄めて効果を小さくしたもの。

 なんだか、私自身が罪を犯しているような気がするけど、シリルさんも訴えられたら負ける案件を黙っているので、よろしくお願いします。

「な……何で、こんなことを?」

 シリルさんは良くわからない状況に、目を瞬いている。

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