洞窟ダンジョン体験ツアー案内人役のイケメン冒険者に、ラッキースケベを連発してしまった私が患う恋の病。

待鳥園子

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 そして、彼は荒っぽく動き始めて私は必死にしがみ付いてた。

「あっ……だめっ……だめっ!! ああっ」

「もっと、頑張って。俺……もう、ちょっとかかるから」

「そんなっ……もう、だめなのにっ」

 今までの経緯から、絶対に意地悪でないと思っていたシリルさんは、こう言う時は若干意地悪になるらしい。私が達した後に敢えて責め立てたり、たまに速度を落としてゆっくりゆっくりを行為を楽しんだりしていた。

 やがて奥で果てた時も、体を動かせない私を甲斐甲斐しくお世話してくれたので、とっても優しい。

 やばい。嬉しい。シリルさんって、可愛くて最高の恋人じゃない?


◇◆◇


「お疲れ様。未来の嫁確定、おめでとう」

 眠ってしまったグウェンに服を着せて寝顔を見ていた俺は、ゆっくりと後ろを振り返った。

「……お前。グウェンに何かした?」

「してない。シリルの友人は、操作したけど」

「やっぱりお前か……」

 ここに目覚めた段階でそうだろうと思っていたが、やっぱりそうだった。俺は大きく、ため息をついた。

 もふっとした可愛らしい黄金色の毛皮を持っている小さな狐は、ビーストテイマーを代々の家業にする俺の家系に代々伝わる契約を結んでいる狐モンスターだ。

 こいつは狐モンスター最下位である野狐だと周囲を思わせているが、実のところ最強種である空狐だった。

 だが、狐は人の移り気を嫌う。だから、俺たちは親からこいつロンを受け継ぐ際に生涯には一人しか愛さないという誓いを立てるのだ。

 俺は幼い頃から手を出しても出されてる困ると思い、完全に避けている内に、本当に異性と話せなくなってしまった。少し伝達事項を話しただけでも顔が赤くなって吃るし、良い関係を築くなど本当に無理だったのだ。

 だから、ロンは俺が結婚出来ないのではないかと、本気で心配していた訳だ。

「へへん。僕の名前を呼べば、いつでも逃げられたのに。シリルは呼ばなかったじゃん。結局シリルはあの子とああいうこと、したかっただけだろ?」

「それ……グウェンには、言うなよ。絶対。恥ずかしいから」

 洞窟ダンジョンでのハプニングの数々も、こいつの仕業だ。

 後からなんであんなことをと抗議しても「嬉しかった癖に」と全く取り合わなかったが、俺に結婚相手をあてがうために、まさかここまでするとは。

「あれだけ本心がダダ漏れで、僕に助けを求めず。何を今更だよ。ほんと、良かったね。話の早い女の子が、見つかって。シリルは奥手過ぎて、死ぬ前に伴侶見つかったら良いくらいに思ってたから。僕。次に契約する子どもが居ないと、正直困るしさ」

「それは、言い過ぎだろ……俺だって…いつかは。うん」

「ほらね。シリルはあのくらい向こうから積極的な子じゃないと、無理だって……」

 空狐ロンは呆れたように、何本もの尻尾を回した。

Fin
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