重いと言われても、止められないこの想い。~素敵過ぎる黒獅子騎士団長様への言い尽くせぬ愛~

待鳥園子

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69 夢中★①

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「いや……これって、あまり、そこまで見たがるようなものでもないですし……特に姫のようなご身分の女性は、これを見ることなく一生を終える方も多いと思いますよ。そうしましょう」

 しばし、私に期待の目を送られ黙ったままでいたデュークは、言いづらそうにしてそう言った。

「何を、怖じ気づいているの? 私は見たいって言ったでしょう。デューク」

 私はデュークが何を言っているのか、本当に不思議だった。確かにそういう人も多いと思うけど、全員ではないということならば、この私が見たっておかしくないはずだ。

「ええっとですね……そうですね。これって、どういう感じで、女性にお見せすれば良いんですかね……俺も、こういう流れは初めてで……その」

 デュークはこれはどうしたものかと、とても悩んでいるようだ。前の時はいつの間にか終わっていたし、いつの間にか服を着終わってしまっていた。

「では、自然な流れを教えて。デューク」

 これが不自然な流れだと言うのなら、自然な流れにして仕舞えば良いのだわ。私がついついいつもの癖で彼に命令するかのようにそう言うと、デュークはわかりやすく顔を赤くした。

「そうっすね……自然も何もない気がするんすけど、俺の下着をアリエルが脱がせれば良いかもしれないですね。お互い、脱がせ合う……みたいな」

「あら。そうなの」

 私は自分上で中腰になっていたデュークの下着を素直に下ろし、その中から出て来たものに驚いてしまった。大きくて太くて……そう。何か球状のものが、先端にあるようなのだ。

 産まれて、初めて見た。幼い頃はお兄様たちと一緒にお風呂に入ったと言っても、このような状態では絶対になかったもの。

 ……これが、私の中に入ってくるというの? 本当に、信じられないわ。

 私がまじまじと剥き出しになった性器を見つめていると、デュークがとても恥ずかしそうにして言った。

「いや……そうっすね。これって、俺が言いましたね。いや、けど実行するのが、早すぎでは?」

 デュークは中途半端になった下着を脱いで、興味津々の私の視線から自分の手で隠すようにした。

「それ、私が触ったり舐めたりするんでしょう。デューク。早くこちらに」

 だから、早くそうさせてとお願いした私に、デュークは心底嫌そうに眉を寄せて首を横に振った。

 何? 失礼ではない?

「いや、それはまたにしましょう。アリエル。まずいです。その純真無垢な顔で、そういうことを言わない方が良いと思います。俺がお兄様たちに、殺されてしまいますので」

「……何を言っているの。お兄様たちがこんなことを、知っている訳ないでしょう」

 こんな妹の閨事情などを知って、あの人たちが何をどうすると言うのか。

 それこそ越権行為過ぎるし、私は泣きわめいてそんな非人道的行為に抵抗するわ。国民だって私の味方をしてくれるはずよ。

「そうですね。そうだろうと、おもいますけどね」

 デュークは私の両足首を軽く持つと、ゆっくりとそれを左右に開いた。必死でそれを留めようとしても、彼に力で敵うはずもなかった。

「ねえ。デューク。恥ずかしいんだけど?」

「それが、さっきの俺と同じ気持ちです。わかります? 未知のことを知ると、勉強になりましたね」

 デュークは私の蜜口をまじまじと見て、熱い舌でそれをおもむろに舐めた。

「ひゃっ……デューク! 駄目!」

「いやいや、ここで駄目はない。アリエルは二回目だし、慣らした方が絶対に良い」

 ざらついた舌は周囲の太ももを舐めたと思ったら、狙いを定めたように濡れている蜜口へとぬるりと侵入した。

 うねうねとした感触は、軟体動物が体内に入り込んだようだ。私は必死に足を動かそうとするけれど、許されるはずもない。

「ああっ……ああっ……ううんっ……きもちいいっ……っ」

「そうでしょうね。ああ……中に挿れたら、気持ちよさそうだ」

 ありえない場所に口を付けているデュークは、うっとりとしてそう言った。私のあの場所は彼の濡れた舌を、ぎゅうぎゅうと締め付けていた。

 あの見るからに凶悪な肉棒が入っても、きっとそうなるのだ。

 縦筋の中に隠されていた花芽を見つけて、親指で押しつぶすように刺激した。それに呼応して蜜液が垂れて、彼はそれを逃さずに美味しそうに舐めた。

 指が入り込んだと思った瞬間には、デュークは片方の胸を吸い込んでいた。それまでに高められていた快感が、一気に膨らんで頭の中が真っ白になった。

「んんっ……はあっ……はあっ……」

 気がつけばデュークの顔はすぐそこにあった。意識が朦朧としていた私は、達してから短時間、気をやってしまっていたようだ。

「気がつきました? もう入って良いですか」

 私がそれに頷く前に蜜口に何かがあって、それはもうじりじりと距離を進めていた。ぐいっと一気に押し入った瞬間には、何かが満たされる感覚がしていた。

 狭い隘路はみっちりと質量のあるものに侵入されて、だんだんと拡がっていった。

「はあっ……はあっ……デューク!」

「名前を呼ばれると、求められているようで嬉しい。アリエル」

 彼は私のことを出して、やがて激しく動き始めるまで、時間はそうは掛からなかった。

「ああっ……ああっ……っ……デューク! デューク」

 荒々しい動きに付いて行くだけで精一杯で、私は無我夢中で彼の名前を呼び続けた。

 やがて、体内の中で熱い飛沫を受けて、お互いに荒い息を吐いていた。
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