70 / 73
69 夢中★①
しおりを挟む
「いや……これって、あまり、そこまで見たがるようなものでもないですし……特に姫のようなご身分の女性は、これを見ることなく一生を終える方も多いと思いますよ。そうしましょう」
しばし、私に期待の目を送られ黙ったままでいたデュークは、言いづらそうにしてそう言った。
「何を、怖じ気づいているの? 私は見たいって言ったでしょう。デューク」
私はデュークが何を言っているのか、本当に不思議だった。確かにそういう人も多いと思うけど、全員ではないということならば、この私が見たっておかしくないはずだ。
「ええっとですね……そうですね。これって、どういう感じで、女性にお見せすれば良いんですかね……俺も、こういう流れは初めてで……その」
デュークはこれはどうしたものかと、とても悩んでいるようだ。前の時はいつの間にか終わっていたし、いつの間にか服を着終わってしまっていた。
「では、自然な流れを教えて。デューク」
これが不自然な流れだと言うのなら、自然な流れにして仕舞えば良いのだわ。私がついついいつもの癖で彼に命令するかのようにそう言うと、デュークはわかりやすく顔を赤くした。
「そうっすね……自然も何もない気がするんすけど、俺の下着をアリエルが脱がせれば良いかもしれないですね。お互い、脱がせ合う……みたいな」
「あら。そうなの」
私は自分上で中腰になっていたデュークの下着を素直に下ろし、その中から出て来たものに驚いてしまった。大きくて太くて……そう。何か球状のものが、先端にあるようなのだ。
産まれて、初めて見た。幼い頃はお兄様たちと一緒にお風呂に入ったと言っても、このような状態では絶対になかったもの。
……これが、私の中に入ってくるというの? 本当に、信じられないわ。
私がまじまじと剥き出しになった性器を見つめていると、デュークがとても恥ずかしそうにして言った。
「いや……そうっすね。これって、俺が言いましたね。いや、けど実行するのが、早すぎでは?」
デュークは中途半端になった下着を脱いで、興味津々の私の視線から自分の手で隠すようにした。
「それ、私が触ったり舐めたりするんでしょう。デューク。早くこちらに」
だから、早くそうさせてとお願いした私に、デュークは心底嫌そうに眉を寄せて首を横に振った。
何? 失礼ではない?
「いや、それはまたにしましょう。アリエル。まずいです。その純真無垢な顔で、そういうことを言わない方が良いと思います。俺がお兄様たちに、殺されてしまいますので」
「……何を言っているの。お兄様たちがこんなことを、知っている訳ないでしょう」
こんな妹の閨事情などを知って、あの人たちが何をどうすると言うのか。
それこそ越権行為過ぎるし、私は泣きわめいてそんな非人道的行為に抵抗するわ。国民だって私の味方をしてくれるはずよ。
「そうですね。そうだろうと、おもいますけどね」
デュークは私の両足首を軽く持つと、ゆっくりとそれを左右に開いた。必死でそれを留めようとしても、彼に力で敵うはずもなかった。
「ねえ。デューク。恥ずかしいんだけど?」
「それが、さっきの俺と同じ気持ちです。わかります? 未知のことを知ると、勉強になりましたね」
デュークは私の蜜口をまじまじと見て、熱い舌でそれをおもむろに舐めた。
「ひゃっ……デューク! 駄目!」
「いやいや、ここで駄目はない。アリエルは二回目だし、慣らした方が絶対に良い」
ざらついた舌は周囲の太ももを舐めたと思ったら、狙いを定めたように濡れている蜜口へとぬるりと侵入した。
うねうねとした感触は、軟体動物が体内に入り込んだようだ。私は必死に足を動かそうとするけれど、許されるはずもない。
「ああっ……ああっ……ううんっ……きもちいいっ……っ」
「そうでしょうね。ああ……中に挿れたら、気持ちよさそうだ」
ありえない場所に口を付けているデュークは、うっとりとしてそう言った。私のあの場所は彼の濡れた舌を、ぎゅうぎゅうと締め付けていた。
あの見るからに凶悪な肉棒が入っても、きっとそうなるのだ。
縦筋の中に隠されていた花芽を見つけて、親指で押しつぶすように刺激した。それに呼応して蜜液が垂れて、彼はそれを逃さずに美味しそうに舐めた。
指が入り込んだと思った瞬間には、デュークは片方の胸を吸い込んでいた。それまでに高められていた快感が、一気に膨らんで頭の中が真っ白になった。
「んんっ……はあっ……はあっ……」
気がつけばデュークの顔はすぐそこにあった。意識が朦朧としていた私は、達してから短時間、気をやってしまっていたようだ。
「気がつきました? もう入って良いですか」
私がそれに頷く前に蜜口に何かがあって、それはもうじりじりと距離を進めていた。ぐいっと一気に押し入った瞬間には、何かが満たされる感覚がしていた。
狭い隘路はみっちりと質量のあるものに侵入されて、だんだんと拡がっていった。
「はあっ……はあっ……デューク!」
「名前を呼ばれると、求められているようで嬉しい。アリエル」
彼は私のことを出して、やがて激しく動き始めるまで、時間はそうは掛からなかった。
「ああっ……ああっ……っ……デューク! デューク」
荒々しい動きに付いて行くだけで精一杯で、私は無我夢中で彼の名前を呼び続けた。
やがて、体内の中で熱い飛沫を受けて、お互いに荒い息を吐いていた。
しばし、私に期待の目を送られ黙ったままでいたデュークは、言いづらそうにしてそう言った。
「何を、怖じ気づいているの? 私は見たいって言ったでしょう。デューク」
私はデュークが何を言っているのか、本当に不思議だった。確かにそういう人も多いと思うけど、全員ではないということならば、この私が見たっておかしくないはずだ。
「ええっとですね……そうですね。これって、どういう感じで、女性にお見せすれば良いんですかね……俺も、こういう流れは初めてで……その」
デュークはこれはどうしたものかと、とても悩んでいるようだ。前の時はいつの間にか終わっていたし、いつの間にか服を着終わってしまっていた。
「では、自然な流れを教えて。デューク」
これが不自然な流れだと言うのなら、自然な流れにして仕舞えば良いのだわ。私がついついいつもの癖で彼に命令するかのようにそう言うと、デュークはわかりやすく顔を赤くした。
「そうっすね……自然も何もない気がするんすけど、俺の下着をアリエルが脱がせれば良いかもしれないですね。お互い、脱がせ合う……みたいな」
「あら。そうなの」
私は自分上で中腰になっていたデュークの下着を素直に下ろし、その中から出て来たものに驚いてしまった。大きくて太くて……そう。何か球状のものが、先端にあるようなのだ。
産まれて、初めて見た。幼い頃はお兄様たちと一緒にお風呂に入ったと言っても、このような状態では絶対になかったもの。
……これが、私の中に入ってくるというの? 本当に、信じられないわ。
私がまじまじと剥き出しになった性器を見つめていると、デュークがとても恥ずかしそうにして言った。
「いや……そうっすね。これって、俺が言いましたね。いや、けど実行するのが、早すぎでは?」
デュークは中途半端になった下着を脱いで、興味津々の私の視線から自分の手で隠すようにした。
「それ、私が触ったり舐めたりするんでしょう。デューク。早くこちらに」
だから、早くそうさせてとお願いした私に、デュークは心底嫌そうに眉を寄せて首を横に振った。
何? 失礼ではない?
「いや、それはまたにしましょう。アリエル。まずいです。その純真無垢な顔で、そういうことを言わない方が良いと思います。俺がお兄様たちに、殺されてしまいますので」
「……何を言っているの。お兄様たちがこんなことを、知っている訳ないでしょう」
こんな妹の閨事情などを知って、あの人たちが何をどうすると言うのか。
それこそ越権行為過ぎるし、私は泣きわめいてそんな非人道的行為に抵抗するわ。国民だって私の味方をしてくれるはずよ。
「そうですね。そうだろうと、おもいますけどね」
デュークは私の両足首を軽く持つと、ゆっくりとそれを左右に開いた。必死でそれを留めようとしても、彼に力で敵うはずもなかった。
「ねえ。デューク。恥ずかしいんだけど?」
「それが、さっきの俺と同じ気持ちです。わかります? 未知のことを知ると、勉強になりましたね」
デュークは私の蜜口をまじまじと見て、熱い舌でそれをおもむろに舐めた。
「ひゃっ……デューク! 駄目!」
「いやいや、ここで駄目はない。アリエルは二回目だし、慣らした方が絶対に良い」
ざらついた舌は周囲の太ももを舐めたと思ったら、狙いを定めたように濡れている蜜口へとぬるりと侵入した。
うねうねとした感触は、軟体動物が体内に入り込んだようだ。私は必死に足を動かそうとするけれど、許されるはずもない。
「ああっ……ああっ……ううんっ……きもちいいっ……っ」
「そうでしょうね。ああ……中に挿れたら、気持ちよさそうだ」
ありえない場所に口を付けているデュークは、うっとりとしてそう言った。私のあの場所は彼の濡れた舌を、ぎゅうぎゅうと締め付けていた。
あの見るからに凶悪な肉棒が入っても、きっとそうなるのだ。
縦筋の中に隠されていた花芽を見つけて、親指で押しつぶすように刺激した。それに呼応して蜜液が垂れて、彼はそれを逃さずに美味しそうに舐めた。
指が入り込んだと思った瞬間には、デュークは片方の胸を吸い込んでいた。それまでに高められていた快感が、一気に膨らんで頭の中が真っ白になった。
「んんっ……はあっ……はあっ……」
気がつけばデュークの顔はすぐそこにあった。意識が朦朧としていた私は、達してから短時間、気をやってしまっていたようだ。
「気がつきました? もう入って良いですか」
私がそれに頷く前に蜜口に何かがあって、それはもうじりじりと距離を進めていた。ぐいっと一気に押し入った瞬間には、何かが満たされる感覚がしていた。
狭い隘路はみっちりと質量のあるものに侵入されて、だんだんと拡がっていった。
「はあっ……はあっ……デューク!」
「名前を呼ばれると、求められているようで嬉しい。アリエル」
彼は私のことを出して、やがて激しく動き始めるまで、時間はそうは掛からなかった。
「ああっ……ああっ……っ……デューク! デューク」
荒々しい動きに付いて行くだけで精一杯で、私は無我夢中で彼の名前を呼び続けた。
やがて、体内の中で熱い飛沫を受けて、お互いに荒い息を吐いていた。
107
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している 【完結】
日下奈緒
恋愛
王家に仕える騎士の妹・リリアーナは、冷徹と噂される第3皇子アシュレイに密かに想いを寄せていた。戦の前夜、命を懸けた一戦を前に、彼のもとを訪ね純潔を捧げる。勝利の凱旋後も、皇子は毎夜彼女を呼び続け、やがてリリアーナは身籠る。正妃に拒まれていた皇子は離縁を決意し、すべてを捨ててリリアーナを正式な妃として迎える——これは、禁じられた愛が真実の絆へと変わる、激甘ロマンス。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる