33 / 155
本編
約束
しおりを挟む
私はヴィンセントさんのことや双子への告白などでひとつ忘れていたことがある。
ノアさんだ。
初陣だった双子を心配して無茶振りしてしまった。のを思い出したのは彼がドアの外に立っているのを見た時だ。
「ノアさん、こんばんは」
「今大丈夫か?」
今日は小さな黄色い花束を持参している。マメだなあ。なのにこんなに格好良いのにモテないんだよね。この人のせいじゃないのに。私はすこし胸がチクリとした。
「大丈夫ですよ。どうぞ」
「遠征の件だが」
「無茶言ってすみませんでした。どうでしたか?」
「ああ、全員傷ひとつついてない」
「すごいですね、ノアさんも…ですか?」
「ああ」
切り込み隊長なのに、攻撃を全部避け切ったということだろうか。すごい。
「えっと、約束なんですけど、何かご希望があったら言ってみてください」
ノアさんはギュッと目を瞑ると絞り出すように言った。
「…君に触って欲しい」
「…何をですか?」
「ここだ」
恥ずかしそうに股間を指さした。
「どうしたら良いですか?」
「…は、良いのか?」
私はコクンと頷いた。ノアさんははあ、と短く息を吐いた。
大きい、というのが第一印象で、あとちょっとグロいな、と正直思ってしまった。
「どうしたら良いですか?」
「好きに触って欲しい」
手を伸ばして私は傘の部分を触った。ノアさんの体が緊張したのがわかった。好きに、と言われたので右手でさわさわと優しく触った。大事な器官だもんね。
「気持ち良いですか?」
「ああ」
蜂蜜みたいな目はとろっと溶けそうなくらい熱を帯びて私を見つめている。ノアさんはすごく気持ち良いんだろうな。
クッと息を吐くと辛そうに言った。
「…すまない。もう出そうだ」
というと自分が持ってきた布にそれを当ててはあはあと息をついた。何か生臭い匂いもすこしする。
「大丈夫ですか?」
「ありがとう…」
「すぐ出ちゃうんですね」
「そっ…それは、君だったからだ。別にいつもこんな風に早いわけじゃない」
ノアさんはズボンを手早く着ながら慌てて言った。そんなものなのかな?
「また、何かあったらなんでも言ってくれ」
「はい、ありがとうございます」
蜂蜜みたいな綺麗な目はすこしキラキラしてた。
ノアさんだ。
初陣だった双子を心配して無茶振りしてしまった。のを思い出したのは彼がドアの外に立っているのを見た時だ。
「ノアさん、こんばんは」
「今大丈夫か?」
今日は小さな黄色い花束を持参している。マメだなあ。なのにこんなに格好良いのにモテないんだよね。この人のせいじゃないのに。私はすこし胸がチクリとした。
「大丈夫ですよ。どうぞ」
「遠征の件だが」
「無茶言ってすみませんでした。どうでしたか?」
「ああ、全員傷ひとつついてない」
「すごいですね、ノアさんも…ですか?」
「ああ」
切り込み隊長なのに、攻撃を全部避け切ったということだろうか。すごい。
「えっと、約束なんですけど、何かご希望があったら言ってみてください」
ノアさんはギュッと目を瞑ると絞り出すように言った。
「…君に触って欲しい」
「…何をですか?」
「ここだ」
恥ずかしそうに股間を指さした。
「どうしたら良いですか?」
「…は、良いのか?」
私はコクンと頷いた。ノアさんははあ、と短く息を吐いた。
大きい、というのが第一印象で、あとちょっとグロいな、と正直思ってしまった。
「どうしたら良いですか?」
「好きに触って欲しい」
手を伸ばして私は傘の部分を触った。ノアさんの体が緊張したのがわかった。好きに、と言われたので右手でさわさわと優しく触った。大事な器官だもんね。
「気持ち良いですか?」
「ああ」
蜂蜜みたいな目はとろっと溶けそうなくらい熱を帯びて私を見つめている。ノアさんはすごく気持ち良いんだろうな。
クッと息を吐くと辛そうに言った。
「…すまない。もう出そうだ」
というと自分が持ってきた布にそれを当ててはあはあと息をついた。何か生臭い匂いもすこしする。
「大丈夫ですか?」
「ありがとう…」
「すぐ出ちゃうんですね」
「そっ…それは、君だったからだ。別にいつもこんな風に早いわけじゃない」
ノアさんはズボンを手早く着ながら慌てて言った。そんなものなのかな?
「また、何かあったらなんでも言ってくれ」
「はい、ありがとうございます」
蜂蜜みたいな綺麗な目はすこしキラキラしてた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,355
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる