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翌日、さっそく私は作ったクッキーを片手にノアさんの部屋の前に居た。
コンコン、とノックすると信じられない、という顔をして素晴らしく格好良い人が私を見てた。
「え、ガードルート?どうした?」
「さっき作って焼きたてなんです。良かったら食べて欲しくて」
昨日の今日でやりすぎだっただろうか?私は少し顔を熱くして俯いた。
「は、すっげ…かわい」
思わず、と出た声に顔を上げた。ばっと口を押さえて顔を赤くする。
「ノアさん?」
「わ、悪い。気持ち悪いよな。可愛かったから思わず言ってしまった。すまない」
慌てたようにノアさんは言った。
「ええっと、ぜんぜん気持ち悪くないです…」
むしろ嬉しい。この騎士団の人の中で面と向かって可愛いと言ってくれたのはノアさんが初めてだと思う。(リプリ団長は既婚者だから除く)
しばし、2人して赤くなった。
「そ、そしたら入るか?茶でも入れる」
「ありがとうございます」
私は昨日と同じ大きなソファに腰掛けた。流石騎士団の最強の男、ということで待遇が違うのか、私やミッキー君の部屋よりだいぶ広いんだよね。
「美味いな」
ノアさんは一枚をパクリとそのまま口の中に入れる。口大きいんだなぁ、と私はなんとなく口元を見つめた。
「ガードルートは、…その」
「あ、はい」
慌てて目線を合わせる。
「俺のことは…怖くないのか」
「え?はい全然」
めちゃくちゃ格好良い人だなとは思いますが。
「…そうか」
と言って俯く。
「怖がられるんですか?」
「…そうだな、子供の頃から体も大きいのもあってよく恐れられた。この顔だし、怖がられるのも無理はないが、幼い頃はよく分からなくて、…よく泣いたな」
「ノアさん…」
「そのこともあって強くなろうと努力したし、今はこの職に誇りを持っている。だから今はそんな風に、そんな風には、思わないんだがな…」
顔を覆ってしまった。その姿に胸が痛くなった。
「私は怖いなんて思ってませんよ」
人のことを思いやれるすごく繊細で優しい人だ。どれだけ傷ついてきたのか、私には到底わからないけれど、その傷を埋められるなら何かしてあげたいなって思った。
コンコン、とノックすると信じられない、という顔をして素晴らしく格好良い人が私を見てた。
「え、ガードルート?どうした?」
「さっき作って焼きたてなんです。良かったら食べて欲しくて」
昨日の今日でやりすぎだっただろうか?私は少し顔を熱くして俯いた。
「は、すっげ…かわい」
思わず、と出た声に顔を上げた。ばっと口を押さえて顔を赤くする。
「ノアさん?」
「わ、悪い。気持ち悪いよな。可愛かったから思わず言ってしまった。すまない」
慌てたようにノアさんは言った。
「ええっと、ぜんぜん気持ち悪くないです…」
むしろ嬉しい。この騎士団の人の中で面と向かって可愛いと言ってくれたのはノアさんが初めてだと思う。(リプリ団長は既婚者だから除く)
しばし、2人して赤くなった。
「そ、そしたら入るか?茶でも入れる」
「ありがとうございます」
私は昨日と同じ大きなソファに腰掛けた。流石騎士団の最強の男、ということで待遇が違うのか、私やミッキー君の部屋よりだいぶ広いんだよね。
「美味いな」
ノアさんは一枚をパクリとそのまま口の中に入れる。口大きいんだなぁ、と私はなんとなく口元を見つめた。
「ガードルートは、…その」
「あ、はい」
慌てて目線を合わせる。
「俺のことは…怖くないのか」
「え?はい全然」
めちゃくちゃ格好良い人だなとは思いますが。
「…そうか」
と言って俯く。
「怖がられるんですか?」
「…そうだな、子供の頃から体も大きいのもあってよく恐れられた。この顔だし、怖がられるのも無理はないが、幼い頃はよく分からなくて、…よく泣いたな」
「ノアさん…」
「そのこともあって強くなろうと努力したし、今はこの職に誇りを持っている。だから今はそんな風に、そんな風には、思わないんだがな…」
顔を覆ってしまった。その姿に胸が痛くなった。
「私は怖いなんて思ってませんよ」
人のことを思いやれるすごく繊細で優しい人だ。どれだけ傷ついてきたのか、私には到底わからないけれど、その傷を埋められるなら何かしてあげたいなって思った。
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