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本編
残したもの
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「…パメラ君は捕まったよ」
ふう、と息をついて、麗しの王子様系リプリ団長は言った。
「…ええっと、理由を聞いても?」
いつも通り団長の執務室でお茶を頂いていたら、切り出されたのだ。私はちょっと笑いそうな顔を引き締めて続きを待った。
「ジョッシュの忘れ物を何度か持って行ってもらっていたのだが、機密資料を何枚か抜いていたのを部屋で発見された」
ジョッシュ隊長…。そっか、最近私に彼を探す係が回ってこないと思ったら彼女が自分で立候補していたみたいだ。
「隣国の間者だったみたいだな」
「そうなんですか、怖いですね」
「…君は何もされていないか」
「恋人に手を出されそうになったことが罪にあたるなら」
「それは立件が難しいな」
ふふ、と笑い合う。相変わらず麗しいなリプリ団長の笑顔。
「あの、結局彼女の目的は何だったんでしょうか?」
「…部屋からの証拠では黒竜騎士団の内部崩壊を指示されていたみたいだな。引っ掻き回すだけ引っ掻き回してついでに情報を得られれば御の字といったところか」
「…隣国はどういった対応ですか?」
「ああ、まぁ表向きは一切関係ないということになっているが、…先日の戦いでの捕虜何人かと身柄を交換することになるだろう」
「そうですか」
私はほっと胸を撫で下ろした。ヴィンセントさんの言っていた通りになった。
「ガードルート、もしかして何か知っていたか?」
リプリ団長はどこか探るように聞いてきた。
「いいえ、何も」
私はにっこり笑って返した。
「ガードルート、何かやけに楽しそうだな」
仕事の掃除をしていた時に訓練着のフィースが話しかけてきた。後ろには無表情のイアンも一緒だ。
「…ガードルート、嬉しい?」
珍しくイアンが2人じゃない時に話してくれた。私はうん、と頷く。唇に人差し指を置く。
「内緒だけど、仕返しもしたの。本当にスッキリしたわ」
「マジかー、大丈夫だったか?…ケガはしてないみたいだけど、変なこと言われたりしなかった?」
フィースは驚いたように目を見開く。
「大丈夫よ。それよりもう会わなくて良いと思うとスッキリしてる」
「ガードルートも結構好戦的なんだな」
ちょっと苦笑する。
「もちろん、やられたらやり返すわ」
「怖いな。僕もやられないように気をつけるよ」
ふるっと震える演技をするフィースを横目に見る。
「…浮気したら、仕返ししようかな。ヴィンセントさんに相談して」
「げっ、待ってよ。あの人に相談されたら、僕は社会的に抹殺されるコースになるよね?いや、浮気なんか出来ないししないけど、絶対やめてね。ガードルート」
「どうしようかな。その時が楽しみね、イアン?」
イアンは少し笑って頷いた。
ふう、と息をついて、麗しの王子様系リプリ団長は言った。
「…ええっと、理由を聞いても?」
いつも通り団長の執務室でお茶を頂いていたら、切り出されたのだ。私はちょっと笑いそうな顔を引き締めて続きを待った。
「ジョッシュの忘れ物を何度か持って行ってもらっていたのだが、機密資料を何枚か抜いていたのを部屋で発見された」
ジョッシュ隊長…。そっか、最近私に彼を探す係が回ってこないと思ったら彼女が自分で立候補していたみたいだ。
「隣国の間者だったみたいだな」
「そうなんですか、怖いですね」
「…君は何もされていないか」
「恋人に手を出されそうになったことが罪にあたるなら」
「それは立件が難しいな」
ふふ、と笑い合う。相変わらず麗しいなリプリ団長の笑顔。
「あの、結局彼女の目的は何だったんでしょうか?」
「…部屋からの証拠では黒竜騎士団の内部崩壊を指示されていたみたいだな。引っ掻き回すだけ引っ掻き回してついでに情報を得られれば御の字といったところか」
「…隣国はどういった対応ですか?」
「ああ、まぁ表向きは一切関係ないということになっているが、…先日の戦いでの捕虜何人かと身柄を交換することになるだろう」
「そうですか」
私はほっと胸を撫で下ろした。ヴィンセントさんの言っていた通りになった。
「ガードルート、もしかして何か知っていたか?」
リプリ団長はどこか探るように聞いてきた。
「いいえ、何も」
私はにっこり笑って返した。
「ガードルート、何かやけに楽しそうだな」
仕事の掃除をしていた時に訓練着のフィースが話しかけてきた。後ろには無表情のイアンも一緒だ。
「…ガードルート、嬉しい?」
珍しくイアンが2人じゃない時に話してくれた。私はうん、と頷く。唇に人差し指を置く。
「内緒だけど、仕返しもしたの。本当にスッキリしたわ」
「マジかー、大丈夫だったか?…ケガはしてないみたいだけど、変なこと言われたりしなかった?」
フィースは驚いたように目を見開く。
「大丈夫よ。それよりもう会わなくて良いと思うとスッキリしてる」
「ガードルートも結構好戦的なんだな」
ちょっと苦笑する。
「もちろん、やられたらやり返すわ」
「怖いな。僕もやられないように気をつけるよ」
ふるっと震える演技をするフィースを横目に見る。
「…浮気したら、仕返ししようかな。ヴィンセントさんに相談して」
「げっ、待ってよ。あの人に相談されたら、僕は社会的に抹殺されるコースになるよね?いや、浮気なんか出来ないししないけど、絶対やめてね。ガードルート」
「どうしようかな。その時が楽しみね、イアン?」
イアンは少し笑って頷いた。
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