分岐ルート(仮)

魂の暇つぶし

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人としての選択

今は無害な再会

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「行ってくるわ。」「行って来ます。」
張華と、その女執事の莉子が、学校に行く。
彼女達の学校はここから遠くにある。
だから天城よりも早めに、家から出て行くのだ。
だが、そんなことは関係ない少女の声が聞こえる。「ん...おはよう、ぜん」
「遅いぞ、テリア、お前最初の頃はちゃんと早くに起きていたじゃないか。」
「私は、住む場所に慣れてくると、それに比例して、起きる時間は遅くなって行くんだよ。」
「ダメ人間じゃね?」
「よく寝るとよく育つんだよ!」
「よく育つねぇ...」
「ん!どこ見て言ってるの?」
「いやお前、年齢は俺とあまり変わらないんだろ?」
「何を言いたいの?ぜん?」
「いや、もう育たn.イテテテテ!」
テリアが天城の手を、とてもその、小さい体からは考えられない力で握る。
「酷くないですか?」 
「ぜんが、悪いんだよ!」
天城はダメージを受けた手をもう片方の手で握りながら、時計の方を見る。
「もう、言ってくる。」
「ん?もう行くの? 今日は早いんだね?」
「あぁ、今日は朝礼なんだよ。」
天城は玄関に行く。
「いってらっしゃい、ぜん!」
「おう、言ってくる。」
天城が外に出る。





あの後、矢中と合流し、無事に登校した。
教室に入り、いつもの挨拶をする。
「おはよう!」
「.....」
「なんだよ」
だがそこには、圧倒的に静寂な空間が広がっていた。
「おい、天城」
ひとりの男子が天城に語りかける。
「なんだよ。」
「お前女の子と、同棲しているらしいな!」
「は?」
何故か俺と矢中以外知らないことが、バレている。ということは...「おい、矢中」
「はは...すまん!」矢中が教室から颯爽と飛び出し、逃げていった。
「あ、おい!」
天城は追いかけようとした..だが...
「話は終わってないよなぁ?」
いつのまにか、クラスの男子その大半が、天城を敵を見る目で笑っていた。
「「「「「「「よっしゃぁぁ!胴上げだぁぁぁぁ!」」」」」」
「ちょっ!胴上げって、そんな殺意出しながらやるもんじゃねぇぇぇ⁉︎」



「アイツ...絶対に許さねぇぇ....」
あの後、胴上げをしたまま、室内のプールに投げ入れられた。
「お、おう天城!...大丈夫か?」
裏切り者が出てきた。
「なんで言ったんだ?」
「...楽しそうだったから?」 
天城は笑って言った。
「ぶ・ち・こ・ろ・す・♪」
鬼ごっこがはじまった。
決着は、天城が矢中を見事に捕まえ、噴水にぶん投げた。
「すいませんでした。」
「そういう悪い癖は直せよ?矢中。」
「はい...」
矢中は多分反省し...
「チ!」
ていない。
すると、「キーンコーンカーンコーン」
1時間目のチャイムだ。
「やっべ!遅れるぞ⁉︎天城。」

「間に合った。」
「そうだな」
「3分前ならな、よし、罰としてこの問題を解け」
(不幸だぁぁぁぁ)と言いそうになって、思い留まった、天城だった。

それは、昼休みの時間だった
「先輩?」
同じ学校の制服を着た。少女(?)に声をかけられた。
「ん?誰だお前」
「それは今はいいです。」
「なんだよ」
「もうすぐですよ。」
「........ん?」
「敵ですよ。」
「は?」
それだけ言うと、少女は校舎に入っていった。
(また、敵が来る?いや、こんな人が多い学校で戦うはずがない。...じゃあ帰り道か?..) 
常識で考えていた。
間違えていた、それは、直後に来た。
目の前に音も無く。
ひとりの男がいた...
「だ、誰だ⁉︎」
「そんなに警戒しないでくれるかい?」
一瞬寒気がした
それは、
空一面にいた影を操っていた声だ。
「あの時は、つまらないなどと、言ってしまって、申し訳ない。」
「え?」
「君にあんな力があると思っていなかったん
だ。」
「あんな力?」
「あぁそうかそうか、君は気を失っていたんだったね。」
「何が俺にあったんだ?」
「そうだねぇ、一言で言うと君は、かな?」
「覚醒した?」
「あの女の子が殺されたのを知った瞬間にね」
「そうか...ん?
「もしかして、君、殺されたのを知らないのかい?」
「あぁ、でも、なんで張華アイツが生きているんだ?」

「俺が...生き返らした?」
「あぁ君の能力を使ってね。」
「その方法はなんだ?」
「それは、分からないね。」
「そうか...」
「じゃあ、また。」
男が帰ろうとする。
「待て、」
「ん?どうしたんだい?」
「お前はなんで知ってるんだ?」
「何をだい?」
「なんで、俺も知らない、俺のことを知ってるんだよ。」
「そうだねぇ、聞いたんだよ」
「誰にだ?」
「あの少年だよ。」
「少年?」
「あぁ
「意識だけ?」
「そこはいいだろう、じゃまた、戦う日まで。」
男は消えた、天城の目の前で。
「あぁめんどくせいなぁ」
天城は呟いた。


「おかえり!ぜん!」
「あぁ、やるぞ。」
「特訓だね!」
そう言うと、テリアは天城と庭に移動する。
「また新しいやつか?」
明らかに、庭とは合わないデカイ球体があった。
「うん、これは、木を作る練習をするんだよ。」
「木を作る?」
「うん!ぜんはまだ自分で作れないからね?」
テリアがその球体に触る、すると、球体にテリアの手が飲み込まれる。
「よし、できたよ。」
テリアが球体から手を抜く、そこには、見事な剣があった。
「これはね、頭に思ったことを再現できる
装置だよ、ぜんには、まずこれで、再現のコツを掴んでもらうよ!」テリアが剣を持ちながら自慢げに言う。
「...わかった。」
天城は手を入れた、そして、手を抜くと手にあったのは
「なんで?」
木の枝だった。
「も、もう一度だよ!」
「そ、そうだよな⁉︎ もう一回やったら!」
やっぱり、できたのは、木の枝だった。
「ま、まぁこれをつくる感覚を覚えれば良いんだから!」
そうだ、天城が、何もない空間から作らなければいけないのは、木だった。
「ちなみに、これって誰でも作れる系のやつ?」
そう天城がテリアに聞くと、コク、と申し訳なく
テリアが首を縦に降る。
「やっぱり才能ないんだろ。」
(否定はできないかも...)
テリアは言葉を心で留めた。

「ただいまー」「ただ今帰りました。」
「おかえりーはり!りこ!」
二人が帰ってきた。
「ど、どうしたのよ?」「どうしました⁉︎」
天城は倒れていた。
「頑張りすぎました...」














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