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旦那様とララの正体
しおりを挟む「旦那様キモい!キモいわ!!!!」
メイドのララはジュリアーノ様の後頭部をハリセンで殴ってるわ!
2人はジュリアーノ様の部屋に戻って来て、何故私を閉じ込めたのかをジュリアーノ様が話をしたら、メイドのララが大激怒して何処からか取り出したハリセンでジュリアーノ様を叩き出したの!
「アレクサンドラ様!アレクサンドラ様を助ける為と思って手を貸してましたがよくよく考えれば旦那様は監禁系ヤンデレのヤベェ男です!」
「僕は約束を...サンドラが本当に大変な時が来たからこそ助ける為にだなぁ!」
「いやいやいや!今の話どう考えても私を雇う前からアレクサンドラ様を閉じ込める予定だったでしょ???」
「だからサンドラをあのバカ王子から救う一つのプランとして...痛っ!」
メイドのララはバッシバッシとジュリアーノ様...いいえジュリオお兄様をハリセンで叩くとその衝撃で眼鏡が落ちてしまったわ!
「そもそも最初ネグリジェしか用意してないとか鎖で繋ぐとかこいつちょっとヤベェとか思ってたんですが、箱庭から出ちゃうとフラスコに出るからって納得させられたけどそもそも私がいればそんな事無いですからね!どんな執着心!キモい!」
「ララ!お兄様を許してあげて!」
「ダメです!こんな監禁野郎には多少矯正を加えないと今度はガチで監禁されちゃいますよ!そもそも8歳から想い続けてとかどんだけ初恋拗らせてんですか!」
更にハリセンでジュリオお兄様の頭を叩くメイドのララ。
「だが」
「だがじゃないです!そもそもアレクサンドラ様が旦那様の事が好きかどうかすら怪しいし!旦那様の事を一目見て思い出しましたか?アレクサンドラ様?」
「...まぁ8、9年前でジュリオお兄様名前も変わってたし...眼鏡をかけてて瞳の色もよく分からなかったし...」
ええ、生徒会長のジュリアーノ様がジュリオお兄様と同一人物とは分からなかったわ...
「サンドラ...僕はずっと君に焦がれて君に逢いたくて...ごめん、確かに僕はララの言う通り気持ちの悪い男だな...」
寂しそうな顔のジュリオお兄様の近くに駆け寄りお兄様の両手を握る。
「約束守って助けに来てくれて嬉しかった...ジュリオお兄様」
そうお兄様に言うとお兄様の顔が真っ赤になる。
眼鏡を外した姿...金色の瞳がよく分かる、あの時のあの優しいジュリオお兄様の面影が確かにあるわ!
「サンドラ...君を悩ませたあのバカ王子は廃嫡決定だ...君は自由になれるかどうかは分からないが、時点の候補もほぼあの淫魔のせいで廃嫡は確実だろう、もし君が良いと言ってくれるなら僕の...」
と言いかけでメイドのララのハリセンが炸裂する。
「この計画的ヤンデレ野郎がぁ!なんてロマンのかけらすらないキモい告白をォォォ!」
「ララ!お前僕の用心棒だろうが!」
「もう目的の資金は貯めましたから、旦那様の用心棒はもう終わりでーす!」
「は?」
「私はこの資金を使ってプロレス興行を始めるんです!」
「プロレス???」
「体術で戦い合うのをショーとして見せる娯楽の事です!いやぁこの世界凄いんですよ!鍛えたら鍛えただけ強くなるし、派手なパフォーマンスやり放題だし、いざとなったら回復役雇えば怪我とかの心配ないし!」
ニッコニコな笑顔で腕を曲げてちからこぶを作るララ...確かにララの技は凄いと思ったけど...プロレス???
「そう!この世界で私こと悪役仮面女子プロレスラー『悪の華!デンジャラス・スープレックス★愛羅』を復活させる事を目標にしていたのです!」
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