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第一部 初めてのデート編
早乙女、友人たちにこれまでのいきさつを話す
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「おい徳山、俺たちに何か言うことがあるんじゃないのか」
「あなた昨日の放課後どこにいましたか」
「え、何のこと。僕ナニモシラナイヨー」
「しらじらしい演技はやめろ! ネタは上がっているんだ!」
「ちょっと向こうのほうでお話ししましょうか」
「うわー。離せー。何をするんだよー」
早乙女の目の前で徳山は彼の友人二人に連行されていった。彼女はそれですべてを悟った。昨日の徳山との密会の件かなり広まっている。
早乙女にとっても他人ごとではない。この後仲良しグループで緊急女子会が開かれることになっていた。議題は教えてもらえなかったがなんでも自分に関することらしい。いわれなくてもわかる。ならば今まで起こったことを堂々と話せばいいのである。
緊急女子会が始まった。
「まず早乙女さん。なぜあなたがここに呼ばれたのか。心当たりはありますか?」
「あります!」
断言する早乙女。あたりがどよめく。
「…そのココロは?」
「私と徳山君はお付き合いさせていただいてます!」
再びあたりがどよめく。
羨望と嫉妬が入り混じった視線が彼女に向けられる。
「いつから」
「一昨日だ。屋上で徳山君に告白されたのだ!」
「おー」
歓声が起こる。
早乙女はさらにどや顔で言い放った。
「ほかに質問は!?」
「じゃあさ、徳山君は冬美のどこが好きだって言ってた?」
「あ」
早乙女冬美は調子に乗っていて忘れていたが、早乙女徳山はブリッジから始まっている。二人の関係性を語るにあたってブリッジは外すことができないのである。ごまかしても仕方ない。観念して早乙女は全てを話した。
「なんでそんなことしたの」
「誰もいないと思ったの! みんなも似たような経験あるでしょ!」
「さすがにない」
そこから議題は無人の空間で人はブリッジをするのかどうかということに移り、最終的に「自分の部屋ならするが屋外ではしない」という結論が出て緊急女子会は終了した。
翌日、クラスではブリッジ事件の話でもちきりだった。
「あなた昨日の放課後どこにいましたか」
「え、何のこと。僕ナニモシラナイヨー」
「しらじらしい演技はやめろ! ネタは上がっているんだ!」
「ちょっと向こうのほうでお話ししましょうか」
「うわー。離せー。何をするんだよー」
早乙女の目の前で徳山は彼の友人二人に連行されていった。彼女はそれですべてを悟った。昨日の徳山との密会の件かなり広まっている。
早乙女にとっても他人ごとではない。この後仲良しグループで緊急女子会が開かれることになっていた。議題は教えてもらえなかったがなんでも自分に関することらしい。いわれなくてもわかる。ならば今まで起こったことを堂々と話せばいいのである。
緊急女子会が始まった。
「まず早乙女さん。なぜあなたがここに呼ばれたのか。心当たりはありますか?」
「あります!」
断言する早乙女。あたりがどよめく。
「…そのココロは?」
「私と徳山君はお付き合いさせていただいてます!」
再びあたりがどよめく。
羨望と嫉妬が入り混じった視線が彼女に向けられる。
「いつから」
「一昨日だ。屋上で徳山君に告白されたのだ!」
「おー」
歓声が起こる。
早乙女はさらにどや顔で言い放った。
「ほかに質問は!?」
「じゃあさ、徳山君は冬美のどこが好きだって言ってた?」
「あ」
早乙女冬美は調子に乗っていて忘れていたが、早乙女徳山はブリッジから始まっている。二人の関係性を語るにあたってブリッジは外すことができないのである。ごまかしても仕方ない。観念して早乙女は全てを話した。
「なんでそんなことしたの」
「誰もいないと思ったの! みんなも似たような経験あるでしょ!」
「さすがにない」
そこから議題は無人の空間で人はブリッジをするのかどうかということに移り、最終的に「自分の部屋ならするが屋外ではしない」という結論が出て緊急女子会は終了した。
翌日、クラスではブリッジ事件の話でもちきりだった。
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