還暦彼氏

ハル

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1. 私とお爺ちゃん達

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 藤田あかね、都立高校に通う17歳、でも家は埼玉県。

 高校入試が終わったと同時位に、祖母が亡くなった。

 亡くなったのは母方の祖母で、少し前から入院して闘病していたが、私が受験生って事もあったので入院は内緒にされていたのだ。

 大好きな祖母が亡くなり、一人になった祖父の食事の面が心配だと言う理由で、都内から埼玉県に私達家族が引越して来た。

 祖父の家は、私達家族が引越して来ても充分な位広くて立派な家で、一人暮らしでは勿体ない家だった。その祖父は祖父といってもまだまだ現役の62歳、大手電機メーカーで役員として勤めている。母方の家系は何故か結婚が早く、母も祖母も二十歳で結婚して直ぐに子供を産んでいるので祖母は55歳で亡くなった事になる。

 一人娘の母はアラフォーの38歳、中学生位までは若い母親で参観日などは嬉しかったけど、高校生になって性に目覚めると、どこか危なかっしくて色気があり、一人で買い物など行くと今でもナンパされると喜んでいるが、娘の私の方が心配してしまうのだ。

 父は家の内装の仕事をしている。
引越した当初は、どうなるのかと本人は心配してたらしいけど、戸建ての多い埼玉の方が意外と需要が多くて忙しいらしい。

 後、弟が一人、中3で今年受験生。
大人しくて余り目立たないので、今後話に出て来るかは解らない。

以上が藤田家とお爺ちゃんの紹介です。
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