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第四話
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「おはようございます。」
今夜も元気に警備室の前を通り入店した道夫。
いつもの様に、更衣室でシフトをチェックすると、やはり今日は咲ちゃんが出勤日だった。
更衣室のテーブルの上には、咲ちゃんから"皆さんで食べてください"と書いたメッセージとお菓子が置いてあった。
道夫は手を伸ばし、お菓子では無くメッセージカードの方を取り、ズボンのポケットに仕舞い込んだ。
咲ちゃんが倒れてから一度も会って無かったので、心配と嬉しさが複雑に混ざった変な気持ちである。
~~~ ♪♪♪ ~~~
いつもの閉店の音楽が鳴った。
山Pからの作業指示の前に、咲ちゃんから一言挨拶があった。
「先日は、皆さんにご迷惑をかけ申し訳ございませんでした。健康管理に気をつけて今日からまた頑張りますので、宜しくお願いします。」
頭を下げた咲ちゃんに、道夫は眼を潤ませて、拍手。
売場に向かう時、咲ちゃんが道夫の横に並んで来て、先日の礼を改めて言った。
「サンドさんには、重い私を抱えてくれて、おまけに私の残した作業もしてくれたと、聞いています。本当にありがとうございます。」
その言葉だけで、道夫は、今度は自分がクラクラと倒れそうになった。
汗を#拭う____#のにポケットからハンカチを取り出す時に、先程のメッセージカードが床に落ちた。
慌てる道夫より先に、咲ちゃんが拾い上げ
「まぁ…?」
"アワ、アワ"と慌てふためく道夫に、咲ちゃんは、"はい"っと何も見なかったように渡してくれた。
でもその様子を遠くから、山Pが観ていたのを道夫は知らない。
その後の作業は記憶の無いままに終わった。
帰りに山Pから声をかけられ、先日のデートは道夫が直ぐに酔い潰れて、あまり話が出来なかったので、もう一度行こうとの誘いだった。
道夫も酔った事と、どうやって帰ったのかも解らないが、多分迷惑をかけたんだろうなぁって事は想像出来たので、断りきれずのOKを指で作って表現した。
「それと、さっき拾ったメッセージカード、なんでサンドが持ってるの?」
「……。」
無言でいる道夫を畳み掛けるように
「あのカード、私が書いた字だから。」
「更衣室に戻ったら、返しといて!」
「?……?」
「貴方には、もっと長文の、ラブレターあげるから…」と言って山Pは去って行った。
道夫はその場で膝から崩れ落ち、本日2回目の、"アワ、アワ、"と声にならない言葉を発した。
今夜も元気に警備室の前を通り入店した道夫。
いつもの様に、更衣室でシフトをチェックすると、やはり今日は咲ちゃんが出勤日だった。
更衣室のテーブルの上には、咲ちゃんから"皆さんで食べてください"と書いたメッセージとお菓子が置いてあった。
道夫は手を伸ばし、お菓子では無くメッセージカードの方を取り、ズボンのポケットに仕舞い込んだ。
咲ちゃんが倒れてから一度も会って無かったので、心配と嬉しさが複雑に混ざった変な気持ちである。
~~~ ♪♪♪ ~~~
いつもの閉店の音楽が鳴った。
山Pからの作業指示の前に、咲ちゃんから一言挨拶があった。
「先日は、皆さんにご迷惑をかけ申し訳ございませんでした。健康管理に気をつけて今日からまた頑張りますので、宜しくお願いします。」
頭を下げた咲ちゃんに、道夫は眼を潤ませて、拍手。
売場に向かう時、咲ちゃんが道夫の横に並んで来て、先日の礼を改めて言った。
「サンドさんには、重い私を抱えてくれて、おまけに私の残した作業もしてくれたと、聞いています。本当にありがとうございます。」
その言葉だけで、道夫は、今度は自分がクラクラと倒れそうになった。
汗を#拭う____#のにポケットからハンカチを取り出す時に、先程のメッセージカードが床に落ちた。
慌てる道夫より先に、咲ちゃんが拾い上げ
「まぁ…?」
"アワ、アワ"と慌てふためく道夫に、咲ちゃんは、"はい"っと何も見なかったように渡してくれた。
でもその様子を遠くから、山Pが観ていたのを道夫は知らない。
その後の作業は記憶の無いままに終わった。
帰りに山Pから声をかけられ、先日のデートは道夫が直ぐに酔い潰れて、あまり話が出来なかったので、もう一度行こうとの誘いだった。
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「それと、さっき拾ったメッセージカード、なんでサンドが持ってるの?」
「……。」
無言でいる道夫を畳み掛けるように
「あのカード、私が書いた字だから。」
「更衣室に戻ったら、返しといて!」
「?……?」
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