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58話目 家族会議
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本日1時間おきに投稿されます。
どれくらいの頻度が良いのか正直掴めていないのですが、ストックが溜まっているので消化させていただきます。
これが最初の投稿で、本日は23時10分頃に投稿されるもので最後です。
よろしくお願いします。
☆以下本文☆
授賞式の後、なんかスポンサーの商品持って写真撮ってくれとかのやつがあって結構時間がかかった。
ていうかそっちのスポンサーにこっち巻き込むなよとは言いたい。
まあそれなりの賞金をもらってしまったわけなのでさすがにやりますが。
ようやく一息付ける時間ができて、私はメアリーと休憩している。
「やばくない?1700万円?なんかとんでもないお金なんだけど……。」
「え?そう?言うてこんなもんじゃないの?」
あ~、そうだった。
メアリーはそういえばとんでもないお金持ちだったわ。
「メアリーの感覚だとそうかもだけど、私の感覚だととんでもないの!!」
「そうなのか~、ていうかさ、私お金そんなにいらないからさ、パーティーのやつ分けなくていいよ。ユウヒが1000万持ってってよ。」
「は?困るんだが!」
「なんでよ?お金はあっても困らないでしょ?」
「いや、急にそんなにお金を手にしても!」
「……あ!用事を思い出した!じゃあね~!」
そういってメアリーは抜けていった。
わ、私の賞金総額2200万円……。
「ちょっと夕日!これは何!?ていうかあんたの口座にとんでもないお金振り込まれてるんだけど!!」
しばらくして現実のほう。
家族会議発生……。
といっても、私には両親、兄と弟の5人がいる中で今回来たのは母と兄。
父と弟は「邪魔になるだろうから。」ということで来なかった。
「あ、あのお母さん?」
「何よこれ!!あなた詐欺にでも引っかかったんじゃないの!?!?」
「詐欺じゃない!!わ、私このゲームやってるんだけど……。」
そういって私はゲームのパッケージを見せた。
「それは知ってるわ。だって私が買ったんだもの。」
「あの、大会あったんだけど、優勝しちゃって……、しかも2回……。」
私は母を見ながら話していたのだが、隣にいた兄が吹いた。
「ちょ、ちょっと夕日、お前優勝したのか?」
「そうだけど」
「はぁ……、お前本名でゲームやってんの?」
一瞬でバレた……。
「だって、私ずっと病院だからいいかなって。」
あ、言葉の選択ミスった。
沈黙を打ち切るかのように母が話を始める。
「で!どういうこと?」
「まあかあさん、ひとまずこれを見て。」
と言って兄はスマートフォンで何か動画を見せ始めた。
「何よこれ。」
「夕日の活躍シーン集。」
「活躍シーン集??」
「そうだよ。夕日はそのサンライズファンタジーっていうゲームでトップ中のトッププレイヤーなんだよ。何なら俺は第1回大会の夕日の活躍を見て始めたから。相当な影響力だよ。」
兄の康太は母の言葉を受けて一気に早口で言葉を綴る。
その様子を見た母はどうやらとんでもないことが起きていると察したらしい。
「何よそれ。康太は知ってたってこと?」
「いや。今知った。」
ていうか私の活躍見て始めたって、私そんな感じなの今?
「じゃあ夕日は騙されているわけではないってことね?」
「そうだよ。ところで夕日、俺気になるんだけど、夕日の賞金総額って1700万円じゃなかった?」
「そう!そうなんだよ!でもね、メアリーってなんかウン十億のお金持ってるお金持ちなんだけど、500万いらないから上げる。って私に全額押し付けてきたの!!」
「ウン十!?何それ。お前の友達おかしいよ。」
「私もそう思う。」
「ちょっと待って。私話についていけないんだけどどういうこと?」
「まあ詳しくは後で家で説明するから。」
「そう……。で、このお金だけど、私たちはこのお金には一切の手を付ける気はないので、夕日が自由に使ってください。」
「え?別にいいよ持ってっても。私いつも迷惑かけてるし。」
「迷惑なんかかけられた記憶はございません!とにかくあなたが稼いだお金はあなたが使うべきなの。さあ康太!帰るよ!」
兄はまだ何か聞きたげだったが「トロフィー置いてくよ!」とだけ最後に言って帰っていった。
私の病室には2つの優勝トロフィーと特別賞のトロフィーが飾られることになった。
しばらくして夕食を運ぶために看護師さんが入って来た。
いつも仲良くしている看護師さんだ。
「え!?このトロフィーってもしかして!!」
どれくらいの頻度が良いのか正直掴めていないのですが、ストックが溜まっているので消化させていただきます。
これが最初の投稿で、本日は23時10分頃に投稿されるもので最後です。
よろしくお願いします。
☆以下本文☆
授賞式の後、なんかスポンサーの商品持って写真撮ってくれとかのやつがあって結構時間がかかった。
ていうかそっちのスポンサーにこっち巻き込むなよとは言いたい。
まあそれなりの賞金をもらってしまったわけなのでさすがにやりますが。
ようやく一息付ける時間ができて、私はメアリーと休憩している。
「やばくない?1700万円?なんかとんでもないお金なんだけど……。」
「え?そう?言うてこんなもんじゃないの?」
あ~、そうだった。
メアリーはそういえばとんでもないお金持ちだったわ。
「メアリーの感覚だとそうかもだけど、私の感覚だととんでもないの!!」
「そうなのか~、ていうかさ、私お金そんなにいらないからさ、パーティーのやつ分けなくていいよ。ユウヒが1000万持ってってよ。」
「は?困るんだが!」
「なんでよ?お金はあっても困らないでしょ?」
「いや、急にそんなにお金を手にしても!」
「……あ!用事を思い出した!じゃあね~!」
そういってメアリーは抜けていった。
わ、私の賞金総額2200万円……。
「ちょっと夕日!これは何!?ていうかあんたの口座にとんでもないお金振り込まれてるんだけど!!」
しばらくして現実のほう。
家族会議発生……。
といっても、私には両親、兄と弟の5人がいる中で今回来たのは母と兄。
父と弟は「邪魔になるだろうから。」ということで来なかった。
「あ、あのお母さん?」
「何よこれ!!あなた詐欺にでも引っかかったんじゃないの!?!?」
「詐欺じゃない!!わ、私このゲームやってるんだけど……。」
そういって私はゲームのパッケージを見せた。
「それは知ってるわ。だって私が買ったんだもの。」
「あの、大会あったんだけど、優勝しちゃって……、しかも2回……。」
私は母を見ながら話していたのだが、隣にいた兄が吹いた。
「ちょ、ちょっと夕日、お前優勝したのか?」
「そうだけど」
「はぁ……、お前本名でゲームやってんの?」
一瞬でバレた……。
「だって、私ずっと病院だからいいかなって。」
あ、言葉の選択ミスった。
沈黙を打ち切るかのように母が話を始める。
「で!どういうこと?」
「まあかあさん、ひとまずこれを見て。」
と言って兄はスマートフォンで何か動画を見せ始めた。
「何よこれ。」
「夕日の活躍シーン集。」
「活躍シーン集??」
「そうだよ。夕日はそのサンライズファンタジーっていうゲームでトップ中のトッププレイヤーなんだよ。何なら俺は第1回大会の夕日の活躍を見て始めたから。相当な影響力だよ。」
兄の康太は母の言葉を受けて一気に早口で言葉を綴る。
その様子を見た母はどうやらとんでもないことが起きていると察したらしい。
「何よそれ。康太は知ってたってこと?」
「いや。今知った。」
ていうか私の活躍見て始めたって、私そんな感じなの今?
「じゃあ夕日は騙されているわけではないってことね?」
「そうだよ。ところで夕日、俺気になるんだけど、夕日の賞金総額って1700万円じゃなかった?」
「そう!そうなんだよ!でもね、メアリーってなんかウン十億のお金持ってるお金持ちなんだけど、500万いらないから上げる。って私に全額押し付けてきたの!!」
「ウン十!?何それ。お前の友達おかしいよ。」
「私もそう思う。」
「ちょっと待って。私話についていけないんだけどどういうこと?」
「まあ詳しくは後で家で説明するから。」
「そう……。で、このお金だけど、私たちはこのお金には一切の手を付ける気はないので、夕日が自由に使ってください。」
「え?別にいいよ持ってっても。私いつも迷惑かけてるし。」
「迷惑なんかかけられた記憶はございません!とにかくあなたが稼いだお金はあなたが使うべきなの。さあ康太!帰るよ!」
兄はまだ何か聞きたげだったが「トロフィー置いてくよ!」とだけ最後に言って帰っていった。
私の病室には2つの優勝トロフィーと特別賞のトロフィーが飾られることになった。
しばらくして夕食を運ぶために看護師さんが入って来た。
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