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103話目 メアリーと合流
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『今配信してるんだけど、お店行っても大丈夫?』
私はメアリー武具店に行くことにしたのだが、一応配信をしているということもあって、アポを取ることにした。
すると、メッセージを送信して30秒も満たないうちに返信が返って来た。
『OK!』
(きた!みんなオッケーだってさ!)
:おお!
:ようやくあの2人の絡みを見ることができるのか!
(絡みっていってもさっき買った鉱石とかを渡すだけだから!あ、リスナーたちお店に来ても私たちに合うことはたぶんできないからね。)
:なん、だと!
:くそ!見破られてたか!
:うわー、行こうと思ったのに!
そんな視聴者のコメントをよそに、私はワープでアンダーケーブシティーへと向かった。
テレポート先はいつもの広場で、広場に面した一等地にメアリーのお店があるおかげで、非常に移動が楽だ。
「メアリーきたよー!」
メアリー武具店のドアを開け、私は大きな声で叫んだ。
「いらっしゃーい。」
すると、奥の部屋の方からメアリーの声が聞こえた。
どうやら販売エリアにはおらず、後ろの作業スペースにいるようだ。
私はムーちゃんに軽く1礼をすると、早速カウンターの後ろを通って作業スペースへと入った。
「よお!」
「よっ!」
作業スペースに入ると、メアリーは椅子に腰を掛けて私を待っていた。
「で、ケーブレイクタウンはどうだった?」
軽めのあいさつを交わし、早速本題に入る。
「いやー、お店の商品が結構安くてね、珍しそうな鉱石とかたくさんあったから買って来たんだよ。」
「本当!?ちょっとみせてほしいかも!」
早速私はアイテムボックスから買ってきたものを取り出して、机の上に並べた。
私が物を出すたびにメアリーは喜びの混じったような声で反応している。
「よし、多分これで全部かな?」
「すごいよ!ありがとうユウヒ!」
メアリーは鉱石や宝石類を見ながら大喜びではしゃいでいる。
というわけではなく、ひたすらに顔をそれらに近づけてじっくり観察している。
声は抑揚のある華やかなものの為、おそらく良質なものがそろっていたのだろう。
「で、どう?」
「いい!ここらへんで採れるようなものもあるけど、何個かは少し遠くまで行かないと採れないものとか、レアなものとかも入ってるわ。特にこれとか。」
そういうと、メアリーは真ん中らへんに並べられていた一つの青っぽい鉱石を取り出した。
「これはベラニウムっていう鉱石。軽くて加工しやすいのに、1度加工すると一気に強度が増すものなの。ここら辺ではまず入手できないし、奥の方に行っても見つかったらラッキーみたいな感じかな。」
:これはマジでヤバイ!
:これほんとに入手できないんだよね……
:いいな、俺もベラ二ウムで武器とか作ってみたいよ
:はえぇ、それそんなにすごいんか。俺鍛冶職じゃないからわからんな。
:確かに鍛冶職以外じゃわからないかもしれないけど、相当レアでマジで入手できないやつ。見つけたら積極的に採ってきてほしいかも。
:俺なら高くても買うぞ
:いい情報聞いた!
:おし!見かけたら全力で採るわ!
コメント欄の反応を見る感じ、どうやら本当にレアな素材のようだ。
でも、この素材はお店にゴロゴロあったしなぁ。
「私もケーブレイクタウン行きたいわ。今度連れてってよ。」
「うーん、いいけど私も行き方よくわからないんだよね。」
「でもマップにたどった道は出てるでしょ?」
このゲームのマップは、一度通ったことのある、行ったことのある場所のみマップ上に表示される。
意識を失っていたとはいえ、通ったことがあるわけだから私がたどって来たルートはマップに表示されているのである。
「危ないかもしれないけど、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫!明日までに準備整えておくから、明日一緒に行こうよ。」
ということで、私たちは明日ケーブレイクタウンへと向かうことにした。
私はメアリー武具店に行くことにしたのだが、一応配信をしているということもあって、アポを取ることにした。
すると、メッセージを送信して30秒も満たないうちに返信が返って来た。
『OK!』
(きた!みんなオッケーだってさ!)
:おお!
:ようやくあの2人の絡みを見ることができるのか!
(絡みっていってもさっき買った鉱石とかを渡すだけだから!あ、リスナーたちお店に来ても私たちに合うことはたぶんできないからね。)
:なん、だと!
:くそ!見破られてたか!
:うわー、行こうと思ったのに!
そんな視聴者のコメントをよそに、私はワープでアンダーケーブシティーへと向かった。
テレポート先はいつもの広場で、広場に面した一等地にメアリーのお店があるおかげで、非常に移動が楽だ。
「メアリーきたよー!」
メアリー武具店のドアを開け、私は大きな声で叫んだ。
「いらっしゃーい。」
すると、奥の部屋の方からメアリーの声が聞こえた。
どうやら販売エリアにはおらず、後ろの作業スペースにいるようだ。
私はムーちゃんに軽く1礼をすると、早速カウンターの後ろを通って作業スペースへと入った。
「よお!」
「よっ!」
作業スペースに入ると、メアリーは椅子に腰を掛けて私を待っていた。
「で、ケーブレイクタウンはどうだった?」
軽めのあいさつを交わし、早速本題に入る。
「いやー、お店の商品が結構安くてね、珍しそうな鉱石とかたくさんあったから買って来たんだよ。」
「本当!?ちょっとみせてほしいかも!」
早速私はアイテムボックスから買ってきたものを取り出して、机の上に並べた。
私が物を出すたびにメアリーは喜びの混じったような声で反応している。
「よし、多分これで全部かな?」
「すごいよ!ありがとうユウヒ!」
メアリーは鉱石や宝石類を見ながら大喜びではしゃいでいる。
というわけではなく、ひたすらに顔をそれらに近づけてじっくり観察している。
声は抑揚のある華やかなものの為、おそらく良質なものがそろっていたのだろう。
「で、どう?」
「いい!ここらへんで採れるようなものもあるけど、何個かは少し遠くまで行かないと採れないものとか、レアなものとかも入ってるわ。特にこれとか。」
そういうと、メアリーは真ん中らへんに並べられていた一つの青っぽい鉱石を取り出した。
「これはベラニウムっていう鉱石。軽くて加工しやすいのに、1度加工すると一気に強度が増すものなの。ここら辺ではまず入手できないし、奥の方に行っても見つかったらラッキーみたいな感じかな。」
:これはマジでヤバイ!
:これほんとに入手できないんだよね……
:いいな、俺もベラ二ウムで武器とか作ってみたいよ
:はえぇ、それそんなにすごいんか。俺鍛冶職じゃないからわからんな。
:確かに鍛冶職以外じゃわからないかもしれないけど、相当レアでマジで入手できないやつ。見つけたら積極的に採ってきてほしいかも。
:俺なら高くても買うぞ
:いい情報聞いた!
:おし!見かけたら全力で採るわ!
コメント欄の反応を見る感じ、どうやら本当にレアな素材のようだ。
でも、この素材はお店にゴロゴロあったしなぁ。
「私もケーブレイクタウン行きたいわ。今度連れてってよ。」
「うーん、いいけど私も行き方よくわからないんだよね。」
「でもマップにたどった道は出てるでしょ?」
このゲームのマップは、一度通ったことのある、行ったことのある場所のみマップ上に表示される。
意識を失っていたとはいえ、通ったことがあるわけだから私がたどって来たルートはマップに表示されているのである。
「危ないかもしれないけど、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫!明日までに準備整えておくから、明日一緒に行こうよ。」
ということで、私たちは明日ケーブレイクタウンへと向かうことにした。
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