プレイボール。

IR社長

文字の大きさ
2 / 3
メンバー集め編

一人目の入部者

しおりを挟む
「がっくん。ありがとう。」
「ありがとうございます。だろ。」
「いいよいいよ、気にしないで。」
「では先生さよなら。」
俺たち二人は家へ向かった。
「でもさ、俺たち二人を除いて最低7人はいるよな。どうする?」
「ピッチャーは俺で良いか?」
「そうだな。お前のピッチングセンスは自他ともに認めるだろうよ。」
「そしたら7人、誰を集める?」
「うーん。考えんのもあれだし、いつもの河川敷行くか!」
「そうしよっか。」
夕日に照らされた俺たちは素振りとキャッチボールをした。
「今日は帰るか。」
「ちょっと君たち。野球してた?」
「そうだけど。」
「天龍高校?」
「あぁ。」
「俺須木駿太(しゅんた)って言うんだけど知ってる?っていうか君廊下走ってた子じゃん。」
「あれは…」
「で、あんた何の用?」
「君たち天龍高校には野球部ないの知ってるよね。でもなんで野球してんの?」
「さっきがっくんと約束したんだ。メンバー集めれたら野球部作ってくれるって
。」
「誰?がっくんって、まぁ良い。俺もそのチーム入るよ。」
「良いかな?野球は小学校の時少しかじった程度だけど。」
「あぁ。よろしくな!」
「俺ずっとキャッチャーでやってて、ちょうどグローブ持ってるし」
「じゃあ俺ピッチャーだしバッテリー組む?」
「そうしよっか。」
「んで二人共どんな感じなの?野球。」
「俺たちはそういうチームとか入ってないから本当投げて打つ位しかできないんだよね。」
「へぇー。じゃあ翼ちょっと本気で投げてくれ。」
「あぁ。」
翼の投げたボールは勢い良くど真ん中に入った。
「バンッ。」
「えっこれ本気?」
「やっぱ下手?」
「ううん。その逆、翼お前はバケモンだよ!」
「俺もさ、やっぱいろんなピッチャーのボールキャッチしたけどお前が一番だったよ。いつもこんな感じか?」
「調子いいときはもっと投げれるんだけど。」
「で、俺がそれを打ってんだよ。すげーだろ!」
「すごいとかそういう話じゃない。お前ら天才だよ。」
「えっ」
「分かってくれたら良いんだよ。」
「一回駿太も打ってみる?」
「いいのか?」
「勿論だ。」
駿太は打席に立った。
「じゃあ投げるぞ」
「オッケー」
「ビュン」
駿太は振ることさえ出来なかった。
「速いな」
「2球目投げるぞ」
「ビュン」
ど真ん中 普通なら打てるのに速すぎてタイミングが合わない。
「じゃあ最後だな。」
「よしっ。」
駿太はタイミングを合わせたが、ボールは下に落ちた。
「えっ。」
「これ俺の唯一の変化球のフォークだ。」
「バケモンだな。」
「お前らじゃああと6人集めたい訳?」
「じゃあ確か2組の武藤煉(れん)と戸川光は集めるべきだな。」
「戸川光って一組の?」
「お前ら確か一組だっけ?」
「じゃあ話は速いんじゃないの。」
「じゃあ翼。明日話しかけるか。」
「そうだね。」
俺は翼と帰った
「戸川光って確かあのでかい子だよな。」
「確かに運動神経は良さそうだし人も良さそうだったけど武藤煉は知らないな。」
そして俺たちは家に帰った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...