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王家の謎
30. 真実に慄く 〜リーゼロッテ〜
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翌日の夕方、一通の手紙が舞い込んだ。それがちょっとした諍いの元となった。
「ビアンカからの手紙でしょう。怪しいことなんて何もないわ。ユリウスだってそう言ってたじゃない」
私宛に届いたビアンカからの手紙を、ユリウスが検閲したいと言い出したのだ。
「あんなことがあった後ですから警戒しますよ、そりゃあ」
「あんなことって……あれはただの風邪よ。それももうすっかり良くなったし、そもそもビアンカは何の関係もないわ」
言葉を尽くして説得を試みるも、ユリウスは納得しない。
「俺に見られて困るやり取りでもしてるんですか」
「そういう問題じゃないでしょう」
一歩も引かないユリウスに、結局は私が根負けして一緒に封を開けることになった。
中身はごく普通の手紙だった。
『親愛なるリーゼロッテ様
先日の舞踏会ではリーゼロッテ様にお会いできず大変残念に思っていましたところ、体調を崩されたと聞きびっくりして取り急ぎペンを走らせています。その後、体調はいかがでしょうか。心配でなりません。
リーゼロッテ様にお会いしたい気持ちは募るばかりですが、まずは一日も早く元気になられますよう、お祈りしています。
愛を込めて。ビアンカ・シュルツ』
感情の起伏が激しいビアンカにしては随分とあっさりした内容の手紙に、私もユリウスも拍子抜けしてしまった。
「俺の杞憂でしたね。すみません」
そう言いながらも、ユリウスはたった一枚の便箋を何度もひっくり返し丹念に眺め回している。
「もう良いでしょう」
いつになく用心深くなっているユリウスに呆れながら、両手を差し出した。渋々といった様子で、ようやくユリウスがビアンカの手紙を私の手に乗せた。
「どうしたの? 私が倒れてる間に何かあったの?」
「いや、そういうわけでは……」
もごもごと言葉を濁すユリウス。
怪しい。
疑惑の目を向けたところで、調査に出ていたアンナが勢いよく駆け込んできた。
「姫様、情報掴んで来ましたです」
お決まりの黒衣装のまま、さっと私の前に駆けて来て跪いた。
「リングエラの王座は世襲ではありませんでした」
「……どういうこと?」
「書庫よりちょいと拝借してきました。どうぞこれを」
アンナはリビングのテーブルに大きな紙を広げた。私とユリウスはそれを横から覗き込んだ。
「これは……」
息を呑む私に、アンナが静かに頷いた。
「リングエラ王室の家系図です」
連綿と続く歴代国王の名前に圧倒される。リングエラの長い歴史が目の前に果てしなく広がっている。
「これが現国王です」
右下の辺りを指差し、アンナが説明する。
「ここから五代遡った……ここです。姫様、わかりますか?」
アンナは現国王から五つ上に書かれた名前の上の部分を指差し、私に視線を向けた。
下部の六名の名前が整然と羅列されているのに対し、その上は余白が大きく取られ、もう一名分名前が書けそうなくらいだった。その余白の上は、再び幾つもの名前が隙間なく縦に並んでいる。
「この不自然な余白は何?」
「ここで血筋が変わってるんです。現在の王室は現国王で六代目ということです」
更に上を辿れば、似たような不自然な空白が幾つも見られた。
「でも……リングエラはずっとリングエラよね?」
地上では、クーデター等で王族が途絶え新たな一族が王族として立った場合、多くは国名も改めて新しい国づくりが始まる。国とはイコール王室そのものとされる。
「我々の常識からは信じられませんが……リングエラは血筋に関係なくここに国土がある限り、ずっとリングエラなんです」
ユリウスが顔を顰めた。
「そんなのありなのか?」
「疑う気持ちはわかるけど、これが紛れもない証拠だわさ」
アンナは更に別の古そうな書物を懐から取り出して広げた。
「リングエラでは、大きなクーデターや勢力争いの記録は残っていません。事が大きくなる前に時の王がその力でもって解決してしまうからです。もちろん、中には大した力を持たない王が即位する場合もあったみたいですが、その時は国民が一丸となり正しい王を即位させたそうです。それだけ、真の王が持つ力はリングエラにおいて絶対のもの」
「力って?」
「人知を超えた強大な力、すなわち魔力です」
夕闇が迫る中、部屋中が冷たい空気に包み込まれる。
「魔力って……」
古くは魔力を持ちその力で生計を立てる者も一定数いたという話は、歴史書にも出てくる。けれどそれは遠い古の時代の話。高度な文明が築かれた現代では、魔力は必要なくなり自然に淘汰され、その力を持つ者は存在しなくなったと言われている。
「ここに記されています」
アンナが指差す頁には、たしかに魔力とそれを操る魔術についての記述がある。
「王座は常に、リングエラにおいて一番巨大な魔力を持つ者に譲位されるそうです。具体的に魔力の大きさをどう測るのかまではわかりませんが……魔力が強い王の子も当然、強い魔力を持って生まれて来ると考えられます。だから一見は地上と同じように世襲されているように見えます。けれどそれが何代も続くと……」
「血が薄まってくる?」
「そういうことです。その時にもっと強い魔力を持つ人がいれば、王座は血筋に関係なくそちらへ渡されるわけです」
「それでこの家系図……」
「家系図と言うよりは、リングエラ王座の相続図ですね」
改めて目の前に広がるリングエラの歴史を、細かく読み解いてみる。至る所で血脈が途切れた記録が見て取れる。
「六代続く方が珍しいわね」
「いやリゼ様、ここは十二代まで続いてます」
「その最後の十二代目は、へっぽこですぐに新しい王に変わったとここに記されています」
国王陛下がヴィンフリート殿下の即位を他人事のように話していたのは、こういうことだったのかと納得した。と同時に、戦慄した。
(クレマチスとは……地上とはまるで違う)
王の子に生まれたからと言って将来は約束されない。生まれながらの王族なんて、存在しないのと同じ。
「魔力というのは、努力や訓練でどうにかなるものなのかしら」
「魔術は、上手くコントロールするには鍛錬が必要なようです。ただ、その元となる魔力は生まれ持ったものなので、努力で何とかなるものではないようです。あくまで私が調べられた範囲では、ですが」
この家系図によると、殿下は七代目に当たる。初代から比べるとその血はかなり薄まってきているとも言える。
(王になれるかどうかわからない王子、か……)
そんな殿下と私の婚姻は、何の意味があるんだろう。殿下が王になれなかったら、クレマチスとリングエラが手を結んだことにはならない。殿下が王に選ばれたとしても、次の代はどうなるかわからないのだから同盟としての意義は薄い。
殿下にしても、クレマチスの後盾があったところで自分の魔力が認められなければ王になれないのだから、私を娶る意味はないと言っても良い。
「まあ今のところはヴィンフリート王子が次王の最有力候補のようですが、あくまでも候補の段階であり確定ではありません。オリバー様は何でそんな王子に姫様をやろうとしたんですかね?」
「リングエラ国王から何も知らされてなかったのか……それって騙されたってことか?」
アンナとユリウスも、私の意を汲み取ったかのようにしきりに首を傾げている。
うーん、と三人同時に唸り声を上げ、顔を見合わせた。
「せっかくアンナが調べてくれたけれど、まだわからないことも多いわね」
「面目ない……」
「ひとまずユリウスはオリバー様に手紙を書いてくれる? それとなく探りを入れてみて」
「すぐに取り掛かります」
ユリウスが動き出したのにつられて、アンナも広げた書物や家系図を片付け始めた。
「アンナ、これって書庫から持ち出したって言ってたわよね」
「あ、はい。見つかるとかなりやばいのですぐに返しに行ってきます」
魔力。
地上からはとっくの昔に消えてしまったもの。
それがどんなもので、魔術を操ることによってどんなことできるのか、それがどうして王の資質とされるのか。
まったくわからない。
「ねえアンナ、これは思いつきなんだけど……私も一緒に忍び込んで、その資料を漁ることはできるかしら」
「え、姫様がですか?」
一人より二人の方が作業は捗るし、このまま何も知らないままでは、殿下と結婚するのも婚約破棄するのも、どちらも躊躇いがある。
じっとアンナを見つめれば、困ったように眉が寄せられた。
「姫様を危険な目に合わせたら、私がユリウスに叱られるんですよー」
「脅されたとでも何とでも言えば良いわ。だからお願い、一緒に連れて行って」
「もう……姫様は言い出したら聞かないからなあ」
ぶつぶつ文句を零しながら、それでも最後には、黒衣装もう一つ持って来るんで待ってて下さい、と言ってくれた。
「ビアンカからの手紙でしょう。怪しいことなんて何もないわ。ユリウスだってそう言ってたじゃない」
私宛に届いたビアンカからの手紙を、ユリウスが検閲したいと言い出したのだ。
「あんなことがあった後ですから警戒しますよ、そりゃあ」
「あんなことって……あれはただの風邪よ。それももうすっかり良くなったし、そもそもビアンカは何の関係もないわ」
言葉を尽くして説得を試みるも、ユリウスは納得しない。
「俺に見られて困るやり取りでもしてるんですか」
「そういう問題じゃないでしょう」
一歩も引かないユリウスに、結局は私が根負けして一緒に封を開けることになった。
中身はごく普通の手紙だった。
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先日の舞踏会ではリーゼロッテ様にお会いできず大変残念に思っていましたところ、体調を崩されたと聞きびっくりして取り急ぎペンを走らせています。その後、体調はいかがでしょうか。心配でなりません。
リーゼロッテ様にお会いしたい気持ちは募るばかりですが、まずは一日も早く元気になられますよう、お祈りしています。
愛を込めて。ビアンカ・シュルツ』
感情の起伏が激しいビアンカにしては随分とあっさりした内容の手紙に、私もユリウスも拍子抜けしてしまった。
「俺の杞憂でしたね。すみません」
そう言いながらも、ユリウスはたった一枚の便箋を何度もひっくり返し丹念に眺め回している。
「もう良いでしょう」
いつになく用心深くなっているユリウスに呆れながら、両手を差し出した。渋々といった様子で、ようやくユリウスがビアンカの手紙を私の手に乗せた。
「どうしたの? 私が倒れてる間に何かあったの?」
「いや、そういうわけでは……」
もごもごと言葉を濁すユリウス。
怪しい。
疑惑の目を向けたところで、調査に出ていたアンナが勢いよく駆け込んできた。
「姫様、情報掴んで来ましたです」
お決まりの黒衣装のまま、さっと私の前に駆けて来て跪いた。
「リングエラの王座は世襲ではありませんでした」
「……どういうこと?」
「書庫よりちょいと拝借してきました。どうぞこれを」
アンナはリビングのテーブルに大きな紙を広げた。私とユリウスはそれを横から覗き込んだ。
「これは……」
息を呑む私に、アンナが静かに頷いた。
「リングエラ王室の家系図です」
連綿と続く歴代国王の名前に圧倒される。リングエラの長い歴史が目の前に果てしなく広がっている。
「これが現国王です」
右下の辺りを指差し、アンナが説明する。
「ここから五代遡った……ここです。姫様、わかりますか?」
アンナは現国王から五つ上に書かれた名前の上の部分を指差し、私に視線を向けた。
下部の六名の名前が整然と羅列されているのに対し、その上は余白が大きく取られ、もう一名分名前が書けそうなくらいだった。その余白の上は、再び幾つもの名前が隙間なく縦に並んでいる。
「この不自然な余白は何?」
「ここで血筋が変わってるんです。現在の王室は現国王で六代目ということです」
更に上を辿れば、似たような不自然な空白が幾つも見られた。
「でも……リングエラはずっとリングエラよね?」
地上では、クーデター等で王族が途絶え新たな一族が王族として立った場合、多くは国名も改めて新しい国づくりが始まる。国とはイコール王室そのものとされる。
「我々の常識からは信じられませんが……リングエラは血筋に関係なくここに国土がある限り、ずっとリングエラなんです」
ユリウスが顔を顰めた。
「そんなのありなのか?」
「疑う気持ちはわかるけど、これが紛れもない証拠だわさ」
アンナは更に別の古そうな書物を懐から取り出して広げた。
「リングエラでは、大きなクーデターや勢力争いの記録は残っていません。事が大きくなる前に時の王がその力でもって解決してしまうからです。もちろん、中には大した力を持たない王が即位する場合もあったみたいですが、その時は国民が一丸となり正しい王を即位させたそうです。それだけ、真の王が持つ力はリングエラにおいて絶対のもの」
「力って?」
「人知を超えた強大な力、すなわち魔力です」
夕闇が迫る中、部屋中が冷たい空気に包み込まれる。
「魔力って……」
古くは魔力を持ちその力で生計を立てる者も一定数いたという話は、歴史書にも出てくる。けれどそれは遠い古の時代の話。高度な文明が築かれた現代では、魔力は必要なくなり自然に淘汰され、その力を持つ者は存在しなくなったと言われている。
「ここに記されています」
アンナが指差す頁には、たしかに魔力とそれを操る魔術についての記述がある。
「王座は常に、リングエラにおいて一番巨大な魔力を持つ者に譲位されるそうです。具体的に魔力の大きさをどう測るのかまではわかりませんが……魔力が強い王の子も当然、強い魔力を持って生まれて来ると考えられます。だから一見は地上と同じように世襲されているように見えます。けれどそれが何代も続くと……」
「血が薄まってくる?」
「そういうことです。その時にもっと強い魔力を持つ人がいれば、王座は血筋に関係なくそちらへ渡されるわけです」
「それでこの家系図……」
「家系図と言うよりは、リングエラ王座の相続図ですね」
改めて目の前に広がるリングエラの歴史を、細かく読み解いてみる。至る所で血脈が途切れた記録が見て取れる。
「六代続く方が珍しいわね」
「いやリゼ様、ここは十二代まで続いてます」
「その最後の十二代目は、へっぽこですぐに新しい王に変わったとここに記されています」
国王陛下がヴィンフリート殿下の即位を他人事のように話していたのは、こういうことだったのかと納得した。と同時に、戦慄した。
(クレマチスとは……地上とはまるで違う)
王の子に生まれたからと言って将来は約束されない。生まれながらの王族なんて、存在しないのと同じ。
「魔力というのは、努力や訓練でどうにかなるものなのかしら」
「魔術は、上手くコントロールするには鍛錬が必要なようです。ただ、その元となる魔力は生まれ持ったものなので、努力で何とかなるものではないようです。あくまで私が調べられた範囲では、ですが」
この家系図によると、殿下は七代目に当たる。初代から比べるとその血はかなり薄まってきているとも言える。
(王になれるかどうかわからない王子、か……)
そんな殿下と私の婚姻は、何の意味があるんだろう。殿下が王になれなかったら、クレマチスとリングエラが手を結んだことにはならない。殿下が王に選ばれたとしても、次の代はどうなるかわからないのだから同盟としての意義は薄い。
殿下にしても、クレマチスの後盾があったところで自分の魔力が認められなければ王になれないのだから、私を娶る意味はないと言っても良い。
「まあ今のところはヴィンフリート王子が次王の最有力候補のようですが、あくまでも候補の段階であり確定ではありません。オリバー様は何でそんな王子に姫様をやろうとしたんですかね?」
「リングエラ国王から何も知らされてなかったのか……それって騙されたってことか?」
アンナとユリウスも、私の意を汲み取ったかのようにしきりに首を傾げている。
うーん、と三人同時に唸り声を上げ、顔を見合わせた。
「せっかくアンナが調べてくれたけれど、まだわからないことも多いわね」
「面目ない……」
「ひとまずユリウスはオリバー様に手紙を書いてくれる? それとなく探りを入れてみて」
「すぐに取り掛かります」
ユリウスが動き出したのにつられて、アンナも広げた書物や家系図を片付け始めた。
「アンナ、これって書庫から持ち出したって言ってたわよね」
「あ、はい。見つかるとかなりやばいのですぐに返しに行ってきます」
魔力。
地上からはとっくの昔に消えてしまったもの。
それがどんなもので、魔術を操ることによってどんなことできるのか、それがどうして王の資質とされるのか。
まったくわからない。
「ねえアンナ、これは思いつきなんだけど……私も一緒に忍び込んで、その資料を漁ることはできるかしら」
「え、姫様がですか?」
一人より二人の方が作業は捗るし、このまま何も知らないままでは、殿下と結婚するのも婚約破棄するのも、どちらも躊躇いがある。
じっとアンナを見つめれば、困ったように眉が寄せられた。
「姫様を危険な目に合わせたら、私がユリウスに叱られるんですよー」
「脅されたとでも何とでも言えば良いわ。だからお願い、一緒に連れて行って」
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