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後日談

2-1.異世界に来て、最初に少女を救出する?

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 森林を抜けて拓けた場所に出た瞬間、突然少女が飛んで来た!手には両手剣を持ち、蒼い髪をしたツインテールの少女だった。皮の鎧を着ており、重症の様だった。すぐに治癒ポーションを創造しようとした時、少女が飛んで来た方向から足音が聞こえてきた!まるで大地を揺らすような地響きで、巨大な赤い甲羅を背負った亀だった。

「う~ん、もう立てない…」
「お、生きとったか。今すぐ治してやるから、じっとしていろよ?」
「お兄さん、誰ですか?私、確か火亀に挑んで…それで…」
「儂…いや俺はトールだ、こっちのウルフはフェン。君は?火亀って、アレのことか?」
「あ、うん。トールさん、私はマイルって言います。」
主人あるじ…トール様、アレが止まりましたが?」
「お、狼が喋った…」
「う~ん、取り敢えずマイルの傷を先に治そう。フェンはアレを警戒しといて…」
「…分かりました!」

 フェンは言われた通り、数歩前に出て警戒を始めた。その間、トールは何も無い空中に魔法陣を広げ、ポーションを創造していく!マイルは不思議に思い、目を輝かせながらトールの一挙一動を側で見ている。
 創造し終えたポーションをマイルに飲ませてあげると、「これ、美味しいね~」と笑って最後の一滴まで飲み干した。すると…マイルの身体から光が纏い、光が消えると身体の傷や血の汚れが綺麗に消えて無くなり、マイルは驚いた表情で身辺確認をしだした。その傍ら、トールは即席で創ったポーションの効能を再確認していた。

「ふむ。(『マイルの身体の怪我を治せるポーション』と思考してみればポーションが出てきたが、マイルが飲んですぐ効果が現れるとは!あちらでは重症が軽傷に変わる程度だったが、こっちでは効果が高いようだな。気を付けんと、やまいなんぞポーション一本で治してしまいそうじゃ…)」
「トールって凄いね!この薬って、どうやって出したの?」

 今後のポーション創造を悩んでいると、そんなことを聞いてくるマイル。そして好奇心の強い…ということが言動以前に行動を見ていて分かった。マイルは自身の怪我の具合を確認した後、興味津々な顔で擦り寄って来ていた。そんなマイルを落ち着かせつつ、トールは先程の火亀が来ていた場所に目を移すが、フェンと睨み合ったまま動かないようだ。
 マイルも現状を再び思い出したのか、顔色が悪く、感情が好奇心から恐怖心へと変わっていく。トールから見れば、ただの亀が大きくなったようにしか思えないのだが、マイルの暗い表情から恐怖の対象のようだ!ここは早急に手を打っておこうかのう…などとマイルの前で悠長に考え出すトール。

「トールさんは命の恩人です。だから、どうか逃げてください!私が時間を稼ぎま…」
「はぁ、それでは何のために怪我を治したか分からんではないか!…そう言えば、アレは倒しても良いのだろうか、マイル?」
「は…はい!私はあの火亀を倒すために、街から出て来たんです!こう見えて私は冒険者なんですよ?」
「ふむ、では後で冒険者について聞かせておくれ。なぁに、すぐ片がつくさ。」
「え?」
「フェン、もう留めんで良いから、軽く捻り倒せ。後で良い部位をやるから…な?」
「要りませんよ!知ってる癖に、言わないでくださいよ。…はぁ、分かりましたよ。倒せば良いのでしょ!」
「ははは、やっとやる気になったか!」
『グァーガッガッ!』
「五月蝿い、トール様との会話に入ってきた罰を受けろ!」

 冗談を交えながら話すトールとの会話を邪魔されたフェンは、殺気と共に赤いオーラを放ち、フェンの身体がウルフだった時と違い、数十メートルもの大きさとなって火亀と対峙する。あまりの殺気にマイルは震えながら、その場でしゃがみ込む。しかし、その主であるトールは意にも留めず火亀の行動を観察している。
 先に動いたのはフェンだった。火亀が後退しようと足を動かした途端、フェンが前脚で薙ぎ払い、火亀はその風圧によって身体がひっくり返る!流石に元に戻れないのか、火亀は死を覚悟したように動かなくなった。それでも許せないのか、フェンは火亀の腹に向けて爪を少しずつ食い込ませていく。最期には腹を上に向けたまま、手足が力なく地面に付いたので倒せたのだろうと確信する。
 そんな光景を目の当たりにしたマイルはと言えば、必死にトールとフェンを何度も見比べている。フェンは満足したのか、ウルフの姿に戻ってから、寄って来た。フェンは何かを察したのか、トールに撫でられながら街の方向を面倒そうに睨む。

「トール様、何やら街の方角より人間の乗った馬が大勢向かっています。蹴散らしますか?それとも、この場を離れますか?」
「街に行こうとしていたのに、なぜ逃げねばならんのじゃ!しかも、なぜ二択だけなのだ…、マイルよ。街から何者かが向かって来るようだが、誰が来るか知っているか?」
「え、多分だけど私と同じ冒険者と街の偉い人かなぁ?でもトール、この状況をどう説明しよう…」
「トール様、厄介ごとは避けるべきです!さくっと逃げましょうか。」
「だから、お前はなぜ逃げたがる!ありのままを教えれば良かろう?特に隠す事も無かろうに…。」
「しかし我々が来た理由は、如何様いかように伝えるので?まさか私に説明させようとか、考えてませんよね。」
「お前が話したって、聴く耳をを持って貰えんよ。儂が言ってやれば良かろう!幸い、今回は証人が居るんだから…」
「え?証人って私のことを言ってるの!?」
「逆に聞き返そう、他に誰がいるのだ?」

 そんな会話をしていると…馬の足音が近くから聞こえ、そちらに一同向くと、二十人は居るだろうか?かなりの者が儂というより、片割れに居るフェンを見て怯えておるようじゃ。その後、見て来たのが儂とマイルだった。じゃが、何やら不穏な空気が流れているように思える。なぜ顔をしかめて凝視するのか分からん。主に儂に目を向ける者が多いようだが…。
 そして観察し終わったのか、次に腹這い状態の火亀を見て、腰を抜かしたようで尻を地面に当たって凝視して見ている者が多かった。だが集団の中央に居る一人が手を叩くと、正気に戻ったのか身なりを正す!きっと此奴こやつが、この場で一番偉い地位にいるのだろう。なぜなら周りの者達は震えながら、「次の言葉を待っている」といったふうに身構えていたからだ。

「私の名はロード・ドルドンである。アレを倒した者は誰ぞ?それと…そこのウルフと、その青年は?」
「は、はい!このトールとフェンが火亀を倒してくれました。あっ…フェンは、そちらに座っているウルフでして。」
「ほう?アレを倒したのがなぁ。そこの貴様、私は都市に仕える者である、そなたらは…」
「うるさい奴だ、トール様に命令するつもりか?どうなのだ!」

「狼が喋ったぞ」「あれを売ったら…どれくらい金が…」「お持ち帰りさせてほしいな…」

「何か言ったか、人間ども!…グルルル」
「「「…ひっ」」」
「こらこら、怯えさせるな。フェンが本気になったら、余所見してる間に国が一つ滅ぶぞ?」
「いえいえ、トール様。こういう輩には最初に分からせれば良いのです!」
「やれやれ、我の従魔がすまない事をした。ところで…そちらの街、都市に入りたいのだが、何分、金銭が無くてな。入国料ってあるかのぉ?」
「は…はぁ。入国料は銀貨3枚だ、お前の場合は6枚だがな!小動物に限らず、一体につき銀貨3枚だ。払えんなら、魔物でも狩ってギルドで売り、その金を門番に渡す事だな。まぁ、せいぜい銅貨くらいしか貰えんだろうが…」
「そうか、因みに簡単に稼げる魔物は何かな?あの火亀は入らんのか?」
「…あの火亀は、どう換金するか不明だからな。この辺で言えば、あそこに大きな山があるだろう?あの山に住むドラゴンやワイヴァーンか、オークなどの上位魔獣を狩って、換金すれば銀貨数十枚にはなるだろう。魔格などの魔石を持って行くと、金貨数枚をくれるらしいが、しかし危ないから誰もやらないがな。………?」

…ガリ…ガリ

「おい、何をしているか!貴様には、あの火亀に対して話が…」
「大丈夫じゃ。ここからは離れんよ、先程は良いことを聞いた、あの山じゃな!一攫千金の山は。」
「そ…そうだが、行くつもりか?何の準備もなしに、山へ入れば死ぬかもしれんぞ。しかも貴様には聴くことがあると言っただろう?どの道、今から向かっても遅い。今日はこの辺で野営だから…な…ん?」

「ふむ、フェンよ。」
「はっ!」
「この周辺を警戒し、魔物を近づけさせるな。」
「御意。」
「トールさん、何をして…」
「貴様、何をする気だ!怪しい真似をしたら、街に入れんようにするぞ!」
「大丈夫じゃ、従魔を呼ぶだけじゃて。」
「な…何?従魔は、そこのウルフだけではないのか…」

『我が名はトールなり、我が名に於いて命ずる。我が命に応えよ!』

「いったい何が起きた。おい、トールとやら!何を…っ!?」
『我が主、トール様。此度の召喚、心より感謝いたします。』
『『感謝いたします。』』
『…。』
「うむ、ご苦労。呼んで早々すまんが、あの山に居る上位個体を生態系が壊れない程度に屠り、素材とか売れそうな物を持ってきて欲しいのじゃが。…良いか?」
『はっ、御身の御心のままに。連絡用に一体残して行きます故、御容赦を。』
「頼んだぞ、お前たち。」
『フェン様も、お久しゅうございます。お変わりないようで…』
「何、主人の側に居ることも我が使命。」
『ふっ。』

バサッ…バサッ…

「お…おい、トール…殿。あの従魔は?」
「あれはフェンネルという儂の従魔のうちの一体じゃ。」
「…な!?いや、しかし高い知能を持つドラゴンを4体も従魔というのは…」
「さて、夕食でも作ろうか。フェンよ、食材を狩ってきておくれ。人数が多いから、大きめのを頼むぞ!」
「はっ」

 トールが喚び出した従魔は上位種のドラゴンだった。大きさと色はほぼ同じで見分けが付かないが、始めに挨拶をしたドラゴンがリーダー格であった。その一部始終を見ていた冒険者達はトールを尊敬し、ドルドンは自分との格の違いを見て、トールに仕えたくなったのである。またウルフの姿であったフェンと名乗る狼は狩りに行くと言って、少し離れた場所で急に巨体になり、皆が呆然となったのは言うまでもない。
 トールはフェンに狩りを任せている間、周りの石やら、どこから出したのか鍋で調理している。流石にフェンが狩りから戻って来た頃に皆は元に戻り、トールの料理の手助けを始めた!狩ってきた魔物は器用にフェンが解体して、血抜きなどの工程は連絡役に残ったドラゴンがやってくれた。その手際良さに驚く冒険者。

「もうすぐ作り終えるぞ~」
「順番に取るのだぞ!抜け駆けは私が…もごもご」
「フェンよ。これ以上、ややこしくするな!」

「「「おおおお~!」」」

「美味しい。お肉が口の中で、とろけるような感じが良い!」
「確かに、これは美味しい。いくら食べても、飽きないかもしれない。」
「私も…こんなにも美味しい料理は野外で初めてだ。しかも即席で、これほどとは…」

 冒険者やドルトンも身分関係なく接して談笑し、「こんな時に酒があれば…」と叫ぶ者がいれば、冒険者のパーティに勧誘してくる者も居た。そこでは仲睦まじく、朝まで続くのであった。

         ※※※

 早朝に目が覚めると、丁度フェンが巡回から戻って来る時だった!周りでは寝ずの番をしていた者が、いびきを掻きながら眠っている。ドルトンは冒険者達の近くで敷物の上で寒いのかうずくまっている。マイルは朝の寒さに震えながら、毛布にすがっていた。
 何かしようと思ったが、自分が動いては「疑われるかもしれない」と思い至り、昨日の食糧の残りで朝食を作ることにした。料理を作っている最中、各々が起きだし、欠伸をこぼすマイル。ドルトンは冒険者達と今後の行動を話し、予定を固めておるようだ。そして話が一段落ついたのか、こちらに戻ってきた。

「おはようございます、トール殿。朝は冷え込みますなぁ。」
「おはよう、ぐっすり眠れて何よりだ。もうすぐ朝食が出来上がるから、そこで待ってなさい。」
「「ありがとうございます。」」

「(どうする、トール殿に話すか?)」
「(いえ、まだアレが来てませんし、実力を確かめる必要があるでしょう。もしかしたら他国の間諜で、時間稼ぎかもしれません。軽率な行動は控えるべきだと私は思います!)」

「う~む。…あっ、ありがとうございます。」
「今日には素材が届くでしょうから、もう少しお待ちください。」
「はぁ。それで、あの…ドラゴンとの契約は…どうやったのですか?」
「む、ドラゴンとの契約は珍しい話なのか?私は魔法陣を描き、魔力を流し続けたら陣から出て来て『契約してください』と言われたから、契約したくらいだぞ?」
「そ…そうなのですか、我々の中では国家の上層部や国王以外でドラゴンの契約は聞いた事が無かったのです。」
「そうだったか、ははは(でも…まさか、儂が複数のドラゴンや魔族と契約しているのだが…)。」

「「「今なんて言い(まし)たか!」」」

「う…。聴かんかった事にしてくれないか?ははは…」
「いえいえ、そんな簡単に諦めませんぞ!」
「そうですぞ!早くお教えください、トール殿。いえ、様~」
「ぐ…」
「もう隠すことできませんって、トール様。早く言わないと、後々が厄介な事になりかねませんよ!」

「…ぬ、フェンまで。分かったわい、出せば良いのじゃろう!出せば…」
「あっ皆さん、こちらへ来てください!ヤケになっているので、被害が出ますよ!」

「「「おおおおぉ…」」」

『我はトールなり、我に従えし竜よ!御前に顕現せよ。でよ!破壊を司る竜よ、天空を司る竜よ、…』あ~あと忘れた!もう良いわ、『我に司る竜よ、来やがれ!!』

「なんか、途中でキレてたぞ!大丈夫なのか、フェン殿」
「大丈夫だと思いますよ、…多分ね」
「え?」
「それはどういう…」

「「「へっ!」」」

『我等を召喚せし者は、誰ぞ!…このような地へ我々を喚んだ者は、いったい誰ぞ。我等に命令できるのは、の御方のみ、いったい…』
「痛いのう、全くもって加減の知らんバカどもじゃな。」
『小僧ぉ、貴様か!貴様の望みのために喚ばれたのか?人の身で召喚するとはな、だが誰が貴様のような小僧に…』
「うるさいヤツらだ。ところで小僧とは儂の事かのぉ」
『そうだ、他に誰がおると…』
「ほう、それは良いことを聞いた。あとで彼奴に説教をせねばな!かかか…」

『『『ぬ、まさか…』』』

「貴様等、よく言った!儂…もう我慢の限界じゃ、全力で潰してやろうぞ」

『『『ひっ、平にご容赦を…』』』

「遅いわ!」

 それから三体の五十メートルはあるであろうドラゴンが逃げようとするも、トールによって空から地へ落とされ続け、呻き声が止むまで重力の魔法で地に押さえ込まれていった!ドルトンや他の冒険者はドラゴンから聞こえる悲鳴に耳を抑えながら、フェンの陰に隠れていた。
 そして三時間経とうとする頃、それが収まり、気付けば日が傾き出していた。トールは何事も無かったように、夕食の準備に取り掛かろうとするが…。

「いやいや、何してんですか!紹介するだけで、何を地形破壊してるんすか」
「ふぅ、何を驚いとる。あ、アレは、すぐに向かって来るらしいから気にせずとも…」
「違いますよ、あのドラゴン達のことですって!もう伸びてますよ、って何を笑顔になてるんですか?てか、どこに行くので…」
「お~い、死んでますかぁ。死んでるなら、今日の夕食はドラゴン三体のフルコースじゃ~」

『『『待ってください!トール様ぁ』』』

「む、生きておったか。折角の飯が…」
「(本気で喰う気あったんだ。)」
「む?ドルトン、どうした。顔色が悪いぞ。」
「い…いえ、大丈夫ですから。お構いなく…」
「そうか?お~い、フェン!あいつ等は?」
「もう少しで着くそうですよ、トール様。なんかデカイの持って帰ってるようです。それと後方から、知らないドラゴンが一体、来てます。」
「ふ~ん。」

 ドラゴンを食べる気だったトールに引きながら、ドルトンは冒険者達と共に空を見上げた。空には昨日のドラゴン三体と、その後方から黒い上位種が向かって来ていた。それを視認した冒険者は真っ青になっていく。
 トールはと言えば、冒険者が真っ青な顔になっていく傍ら、黒い上位種のドラゴンへ向けて殺気を飛ばす。するとばたいていた翼が止まり、先程召喚した三体のドラゴンの近くへ落ちた!それを見た冒険者は更に震えだし、空を飛んでいるフェンネルは「素材」をゆっくり地面に下ろしてトールの元へ戻った。

『トール様、只今戻りました。』
「うむ。」
『あの、死にかけてるドラゴン三体は喚ばれたので?それに先程、殺気を感じましたが…』
「彼奴等がバカにしてくるから、返り討ちにしたまでのことだ!あとで龍王に説教せねばな。
『え、それだけは御止めください。あれに説教は可哀想ですよ、ね?』
「いや決定事項だ、儂と契約しておきながら、襲って来たのだ!これで理由になるさ。」
「フェンネルよ。トール様の御決めになった事に、水を刺すな。で…だ、あの黒いドラゴンは何だ?敵意を感じたから、挨拶してやったのだが。挨拶した途端、落下したぞ?」
『あぁ、あの黒いドラゴンはですね。その…あの山を収めている当主との事でして、紹介をしようと連れて来たのですがね。…そうですか、トール様に向かって、敵意をね~』

 そこでフェンネルは黒い笑みを浮かべ、トールへ体を向け、黒いドラゴンが落ちた辺りを睨んでいた。そこへ、思いも寄らぬ所から、声がかかる。

「あの、あの黒いドラゴンは人族と不可侵の条約を昔、取り付けたのですが…」
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