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元夫
後悔
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「ご覧になっていたのでしょ」
着崩れた姿のまま木に寄りかかるお摩耶の前に、にゅうっと、身なりの良い長身の武士が姿を見せた。
「このような夜鷹にも劣ることを、おまえはいつもしているのか」
「貴方様がして下さらなかったことですわね。所詮人は動物。種を残す為にまぐわい、そのついでに悦があるのです。共に子を育てる契約となす為に、神仏はまぐわう男女に悦を与えたのですわ。折角頂いたのですもの、楽しんでも宜しいじゃありませんか」
すると、仰々しい羽織袴姿の武士は、お摩耶の頬を躊躇なく張った。
「当家に恥をかかせるか」
「嫁などと、思われたことは一度もありませんでしょ、貴方も、義母上も、義父上も」
男は、お摩耶がかつて嫁していた旗本1800石・水野家の嫡男・作之助であった。
作之助は、早世した兄に代わって跡を継ぐべく育てられ、文武に優れ、容姿も凛々しく、将来を嘱望されている。
しかし、お摩耶にとっては決して、良い夫ではなかったのだ。
「不出来な離縁者とて、身を慎め! 」
「左様ですわね、不出来な離縁者。ええ、最早私は貴方様とは他人。とやかく言われる筋合いは……貴方様とて、そのふぐりのご様子は」
お摩耶は、袴の下で作之助の逸物が痛いほどにいきり勃っていることに気づいていた。
「……今でも、新しい奥方様と、相変わらず退屈な閨事をされておられるのでしょう」
「それが……」
舌鋒鋭くお摩耶を責めていた作之助が口籠った。
「おまえでのうては、勃たなくなってしもうた」
「まぁ……」
では、と、お摩耶は了承を得るまでもなく、作之助の袴を解いて着物の裾を割り、下帯の脇から無理やり魔羅を引き出し、十分に解れているお摩耶の女陰にズブリと沈めた。
「な、何をする、無礼な」
お摩耶は正面を向いて立ったまま、片足を高く上げて木に足裏を付け、作之助の首筋に左手を絡めた。
つい先ほど、艶庵と交わった体勢である。
「う、おい……」
良い位置に収まったのを待って、お摩耶は初めはゆっくり、徐々に腰だけを小刻みに前後に高速で揺らした。
「待て、待て……そんなことをされたら」
次は、下半身全体を使って、円を描くように捏ねくり回し、女陰から溢れる蜜を指で掬い取り、その指を作之助の口の中に押し込み、口の中の襞を指先で絶妙に擦った。
「ううむ……むむぅ……」
そして豊満な胸乳に作之助の手を添えさせ、思うがままに揉ませると、再び、ズボスボと淫猥な音を立てて腰を大きく前後に揺さぶってぶつけた。
「ぐぉぅぅ……」
お摩耶はその間、喘ぎ一つ漏らさず、ひたすら腰を高速で揺さぶり、魔羅をへし折りそうな勢いで蜜壺で責めた。
「くくぅ……」
歯を食いしばるように、作之助が派手に精を放った。
お摩耶はまだ全然満足はしていないが、息を乱したまま、作之助を睨みつけていた。
「如何? 新しい奥方様は、こんな風にしてくださる? 勿論、子を孕んだなら、激しい交歓はしてはいけませんのよ……離縁してから、私はこちらの修行を積みましてね、子ができず、或いは夫婦仲が宜しくなく、或いはお魔羅が勃たなくなってしまって悲しい思いをされておられる方々の、お手助けの真似事をしておりますの」
「子授け、か。いつからこのような……妻であった頃は、閨では人形のようであったものを」
「やめましたのよ、だって人間ですもの」
お摩耶の中で、作之助はまだどくどくと脈づいて放ち続けている。お摩耶の白い太ももを伝って、白濁した液が滴り落ちてきた。
「貴方様のせいで、折角の昇天の心地良さが帳消しになってしまったわ」
ヌプリと作之助の萎んだ魔羅を抜き去り、お摩耶は自分の女陰を懐紙で拭った。
旗本の嫡男育ちの作之助は、だらしなく魔羅を垂らしたまま、拭くこともできずに呆然と立っていた。
「自分でおやりなされ」
懐紙を投げ捨て、お摩耶はさっさと身支度を整えてその場から立ち去った。
「摩耶……手放すのではなかった……」
だらしない 姿のまま、作之助は表情を崩して泣いた。
着崩れた姿のまま木に寄りかかるお摩耶の前に、にゅうっと、身なりの良い長身の武士が姿を見せた。
「このような夜鷹にも劣ることを、おまえはいつもしているのか」
「貴方様がして下さらなかったことですわね。所詮人は動物。種を残す為にまぐわい、そのついでに悦があるのです。共に子を育てる契約となす為に、神仏はまぐわう男女に悦を与えたのですわ。折角頂いたのですもの、楽しんでも宜しいじゃありませんか」
すると、仰々しい羽織袴姿の武士は、お摩耶の頬を躊躇なく張った。
「当家に恥をかかせるか」
「嫁などと、思われたことは一度もありませんでしょ、貴方も、義母上も、義父上も」
男は、お摩耶がかつて嫁していた旗本1800石・水野家の嫡男・作之助であった。
作之助は、早世した兄に代わって跡を継ぐべく育てられ、文武に優れ、容姿も凛々しく、将来を嘱望されている。
しかし、お摩耶にとっては決して、良い夫ではなかったのだ。
「不出来な離縁者とて、身を慎め! 」
「左様ですわね、不出来な離縁者。ええ、最早私は貴方様とは他人。とやかく言われる筋合いは……貴方様とて、そのふぐりのご様子は」
お摩耶は、袴の下で作之助の逸物が痛いほどにいきり勃っていることに気づいていた。
「……今でも、新しい奥方様と、相変わらず退屈な閨事をされておられるのでしょう」
「それが……」
舌鋒鋭くお摩耶を責めていた作之助が口籠った。
「おまえでのうては、勃たなくなってしもうた」
「まぁ……」
では、と、お摩耶は了承を得るまでもなく、作之助の袴を解いて着物の裾を割り、下帯の脇から無理やり魔羅を引き出し、十分に解れているお摩耶の女陰にズブリと沈めた。
「な、何をする、無礼な」
お摩耶は正面を向いて立ったまま、片足を高く上げて木に足裏を付け、作之助の首筋に左手を絡めた。
つい先ほど、艶庵と交わった体勢である。
「う、おい……」
良い位置に収まったのを待って、お摩耶は初めはゆっくり、徐々に腰だけを小刻みに前後に高速で揺らした。
「待て、待て……そんなことをされたら」
次は、下半身全体を使って、円を描くように捏ねくり回し、女陰から溢れる蜜を指で掬い取り、その指を作之助の口の中に押し込み、口の中の襞を指先で絶妙に擦った。
「ううむ……むむぅ……」
そして豊満な胸乳に作之助の手を添えさせ、思うがままに揉ませると、再び、ズボスボと淫猥な音を立てて腰を大きく前後に揺さぶってぶつけた。
「ぐぉぅぅ……」
お摩耶はその間、喘ぎ一つ漏らさず、ひたすら腰を高速で揺さぶり、魔羅をへし折りそうな勢いで蜜壺で責めた。
「くくぅ……」
歯を食いしばるように、作之助が派手に精を放った。
お摩耶はまだ全然満足はしていないが、息を乱したまま、作之助を睨みつけていた。
「如何? 新しい奥方様は、こんな風にしてくださる? 勿論、子を孕んだなら、激しい交歓はしてはいけませんのよ……離縁してから、私はこちらの修行を積みましてね、子ができず、或いは夫婦仲が宜しくなく、或いはお魔羅が勃たなくなってしまって悲しい思いをされておられる方々の、お手助けの真似事をしておりますの」
「子授け、か。いつからこのような……妻であった頃は、閨では人形のようであったものを」
「やめましたのよ、だって人間ですもの」
お摩耶の中で、作之助はまだどくどくと脈づいて放ち続けている。お摩耶の白い太ももを伝って、白濁した液が滴り落ちてきた。
「貴方様のせいで、折角の昇天の心地良さが帳消しになってしまったわ」
ヌプリと作之助の萎んだ魔羅を抜き去り、お摩耶は自分の女陰を懐紙で拭った。
旗本の嫡男育ちの作之助は、だらしなく魔羅を垂らしたまま、拭くこともできずに呆然と立っていた。
「自分でおやりなされ」
懐紙を投げ捨て、お摩耶はさっさと身支度を整えてその場から立ち去った。
「摩耶……手放すのではなかった……」
だらしない 姿のまま、作之助は表情を崩して泣いた。
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