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第二章 ドロドロに垂れ流れる欲望
13 俺しか知らない歪な三角関係
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◇
先に一人でキャンプの場所に戻るとカインもまだ戻ってきていない。
――――熱が引いた後のカインの態度は楽しみだな
それを考えると俺は楽しそうに想像を膨らませながら笑う。
――――まだガードは硬いままだろうな。完全に堕ちたらレイと同じような乱れ方のするのだろうか。それとも彼とはまた違った美味しそうな乱れ方か。どんな蕩けた表情をする?
想像するだけで笑いが込み上がってくる。
カインがキャンプに戻って来たのは午後半ばぐらいだ。
俺を見ると真っ先に謝ってくる。
「…本当にすまなかった。何が何でも手を出すべきじゃなかった」
――――残念。やっぱり堅物のままかぁ。これぐらいのショック療法じゃぬるいか
「レイは……まだなのか?」
「うん。様子を見に行こうとかと思ったんだけど、止めておいた」
「あ―……、うん。止めておいて正解だったと思うよ」
「あははは、カインの時と同じようになるかもだから?」
「あ―……。……エンは……大丈夫か?」
「気持ち良かったよ。最初の日に寝惚けて手を出してもいいって言った筈だ」
カインが沈黙して僅かに目を逸らす。
「あの街であんたを襲っていた男みたいになっていたよな。酷い抱き方をした。……いや、抱き方って言うよりも犯したよな」
目を合わせないカインに細く微笑む。
「悪いと思うんだったら今度上書きするように抱いてよ」
「……考えておく。本当に考えるから……今日は悪かった」
――――まぁ、今日は彼の味を知る事が出来ただけでも良しとしよう
「最後は何も覚えていないんだが……私は……」
「イった後に気絶した。体が限界だったんだろ」
「……そうか。エン、ありがとう」
俺は静かになったカインに微笑む。
「エンは……本当に綺麗だな。体内も……凄く、気持ちが良かった。正直にいえば今すぐに触って押し倒したい」
「ふっ、そうすればいいのに」
「……体だけの繋がりは、嫌なんだ。遊びでは抱きたくない。特に……あんたの事が気になるから、ちゃんとしたい」
――――筋金入りだなぁ。流されてくれなさそうだね。別のアプローチが必要か?
俺は無言でカインに微笑む。
食事をしてゆっくりカインと過ごしていると、夜中に近い時間になってからレイがキャンプに戻ってきた。
「悪い、遅くなった」
「お前がこんなに影響を受けるのは珍しいな」
「……ちょっとね」
レイは俺をちらっと見る。目が合うと急いで視線を離す。半日気絶していてもまだ少し体内に影響が残っていそうだ。流石に結腸内での樹液はきつ過ぎたらしい。
レイは弟の横に腰を下ろすと深々と溜息を吐く。
「暫くは、触手系と関わりたくないな」
「……同じく。取り敢えずエンの作ったご飯食べな。なかなか美味いぞ」
俺の名前を聞いてレイが跳ねる。目に見えて彼の顔が真っ赤になる。俺に抱かれて飛んだ快感を思い出したのだろう。深呼吸をして気を静めようとしているが、明らかにズボンの前がきつそうだ。
カインが俺にまた疑いの目を向けるのを素知らぬ顔で受け止める。
その晩は綺麗な星を見上げながら三人共死んだようにぐっすりと寝た。
朝起きるとカインはまだ寝ている。昨日の野獣のような目付きを思い出して笑いが出る。
レイは一足先に起きて素振りをしている。綺麗なフォームで剣先が力強く真っ直ぐに伸びる。汗が太陽できらきらと輝く。
――――こう見るとレイって本当に綺麗な顔しているな
暫く静かにレイを見ていたがカインが俺の隣に腰を下ろす。レイに聞こえない声で小さく聞く。
「なぁ……エンはレイと……何かあるのか?」
俺は隣の背の高い剣士に目を細める。無言でいると彼が溜息を吐く。
「……そっか。暫くあんたに対するレイの様子が気になっていたんだが、昨晩の彼は凄くはっきりとしていたからな。……昼間に私の所に来たから、レイと付き合っているわけじゃ……ないよな。頼むから兄を弄ばないでくれ」
俺は軽く笑う。
「弄んでいるつもりはないよ。最初から俺達の関係は変わっていない」
「最初から……。だからレイは私と一緒にいるあんたを見てあんなに動揺したのか。今更私が何か言えた立場じゃないが……レイが傷付くのは嫌なんだ」
「はは、それは俺の意図じゃないからな。問題になりそうだったらもう二度とレイに手を出さないよ」
「……それは、逆にレイに恨まれそうだ」
「カインは知っていたの?」
「あいつは男が好きだって事か? 何年兄弟していると思っているんだよ。んなの最初から知っている」
――――それをレイが知ったら面白い反応が見られそうだけどな
「……私も、男が気になる日が来るとは思わなかったけどな」
俺はそれには何も言わずに、俺達に気付かないぐらい素振りに集中しているレイを無言で観察していた。
先に一人でキャンプの場所に戻るとカインもまだ戻ってきていない。
――――熱が引いた後のカインの態度は楽しみだな
それを考えると俺は楽しそうに想像を膨らませながら笑う。
――――まだガードは硬いままだろうな。完全に堕ちたらレイと同じような乱れ方のするのだろうか。それとも彼とはまた違った美味しそうな乱れ方か。どんな蕩けた表情をする?
想像するだけで笑いが込み上がってくる。
カインがキャンプに戻って来たのは午後半ばぐらいだ。
俺を見ると真っ先に謝ってくる。
「…本当にすまなかった。何が何でも手を出すべきじゃなかった」
――――残念。やっぱり堅物のままかぁ。これぐらいのショック療法じゃぬるいか
「レイは……まだなのか?」
「うん。様子を見に行こうとかと思ったんだけど、止めておいた」
「あ―……、うん。止めておいて正解だったと思うよ」
「あははは、カインの時と同じようになるかもだから?」
「あ―……。……エンは……大丈夫か?」
「気持ち良かったよ。最初の日に寝惚けて手を出してもいいって言った筈だ」
カインが沈黙して僅かに目を逸らす。
「あの街であんたを襲っていた男みたいになっていたよな。酷い抱き方をした。……いや、抱き方って言うよりも犯したよな」
目を合わせないカインに細く微笑む。
「悪いと思うんだったら今度上書きするように抱いてよ」
「……考えておく。本当に考えるから……今日は悪かった」
――――まぁ、今日は彼の味を知る事が出来ただけでも良しとしよう
「最後は何も覚えていないんだが……私は……」
「イった後に気絶した。体が限界だったんだろ」
「……そうか。エン、ありがとう」
俺は静かになったカインに微笑む。
「エンは……本当に綺麗だな。体内も……凄く、気持ちが良かった。正直にいえば今すぐに触って押し倒したい」
「ふっ、そうすればいいのに」
「……体だけの繋がりは、嫌なんだ。遊びでは抱きたくない。特に……あんたの事が気になるから、ちゃんとしたい」
――――筋金入りだなぁ。流されてくれなさそうだね。別のアプローチが必要か?
俺は無言でカインに微笑む。
食事をしてゆっくりカインと過ごしていると、夜中に近い時間になってからレイがキャンプに戻ってきた。
「悪い、遅くなった」
「お前がこんなに影響を受けるのは珍しいな」
「……ちょっとね」
レイは俺をちらっと見る。目が合うと急いで視線を離す。半日気絶していてもまだ少し体内に影響が残っていそうだ。流石に結腸内での樹液はきつ過ぎたらしい。
レイは弟の横に腰を下ろすと深々と溜息を吐く。
「暫くは、触手系と関わりたくないな」
「……同じく。取り敢えずエンの作ったご飯食べな。なかなか美味いぞ」
俺の名前を聞いてレイが跳ねる。目に見えて彼の顔が真っ赤になる。俺に抱かれて飛んだ快感を思い出したのだろう。深呼吸をして気を静めようとしているが、明らかにズボンの前がきつそうだ。
カインが俺にまた疑いの目を向けるのを素知らぬ顔で受け止める。
その晩は綺麗な星を見上げながら三人共死んだようにぐっすりと寝た。
朝起きるとカインはまだ寝ている。昨日の野獣のような目付きを思い出して笑いが出る。
レイは一足先に起きて素振りをしている。綺麗なフォームで剣先が力強く真っ直ぐに伸びる。汗が太陽できらきらと輝く。
――――こう見るとレイって本当に綺麗な顔しているな
暫く静かにレイを見ていたがカインが俺の隣に腰を下ろす。レイに聞こえない声で小さく聞く。
「なぁ……エンはレイと……何かあるのか?」
俺は隣の背の高い剣士に目を細める。無言でいると彼が溜息を吐く。
「……そっか。暫くあんたに対するレイの様子が気になっていたんだが、昨晩の彼は凄くはっきりとしていたからな。……昼間に私の所に来たから、レイと付き合っているわけじゃ……ないよな。頼むから兄を弄ばないでくれ」
俺は軽く笑う。
「弄んでいるつもりはないよ。最初から俺達の関係は変わっていない」
「最初から……。だからレイは私と一緒にいるあんたを見てあんなに動揺したのか。今更私が何か言えた立場じゃないが……レイが傷付くのは嫌なんだ」
「はは、それは俺の意図じゃないからな。問題になりそうだったらもう二度とレイに手を出さないよ」
「……それは、逆にレイに恨まれそうだ」
「カインは知っていたの?」
「あいつは男が好きだって事か? 何年兄弟していると思っているんだよ。んなの最初から知っている」
――――それをレイが知ったら面白い反応が見られそうだけどな
「……私も、男が気になる日が来るとは思わなかったけどな」
俺はそれには何も言わずに、俺達に気付かないぐらい素振りに集中しているレイを無言で観察していた。
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