(R18完結)傀儡師(かいらいし)は闇の中で啼く肉壺を激しく愛す

如月紫苑

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第二章 記憶の扉

※13 繋がる

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 目を細め、彼の快楽に溺れる様子を楽しむ。指先できつく収縮する肉襞を責め続け、身体が止まらない痙攣に脱力していくのを感じる。少ししてからゆっくりと指を抜く。
 彼の足をゆっくりと開かせ、下半身をじっくりと眺める。濡れて解れた入り口がいやしい赤い内側を見せ、物欲しそうにその口を動かしている。
 俺は彼の体を押さえつけながら、笑みを浮かべる。
「ゼノの体内は格別に美味しいな」
 ゼノは屈辱に顔を歪めて逸らすが、腰や腿は微かに開いて俺を受け入れる姿勢を示す。射精の余韻にまだ体が震えている下半身に、俺はゆっくりと覆いかぶさる。
 密着した体から伝わる熱、滴る汗と体液の匂い、震える筋肉の感触を掌と腹で感じる。すぐにでも射精してしまいそうなぐらい興奮した肉棒を押し当てる。熱く濡れた粘膜が俺の先端を呑みこみ始める。
「もう俺から逃げるなよ……ゼノ」
 彼の耳元で低く、興奮を隠し切れない声で囁く。亀頭を押し込み、肉襞をずぶずぶと奥まで貫く。ゼノは泣き声と吐息を混ぜながら、体を小刻みに震わせ、気持良さに自ら俺の肩に腕を回す。
「んぁっ……ぁあっ……! だっ……ぁ……ああっ……!」
 彼の熱が籠った喘ぎ声に、俺は腰を前後に揺らし始める。手と腰で全身を支配し、彼の体が俺の動きに合わせて悶える。肉棒を奥まで挿し、敏感な粘膜を押し広げてお互いの快楽を更に強める。

ズヂュ ヂュボ ヂュボ ズル

 俺の魔力で大量に体液が内部を濡らし始める。俺は彼の腿を両腕に抱え上げ、下腹部を強く打ち込み始める。ゼノの両足が俺の動きに合わせて揺れる。
 目が合うと彼は無言で舌を伸ばして俺の唇を舐める。舌を絡ませると喉の奥で甘い喘ぎ声が漏れる。
 何度も彼の口内を味わい、激しく腰を打ち付ける。

――――もっと俺で乱したい

 それだけの理由でわざと少し乱暴に腰を強く打ち込む。もっと深く、もっと速く、もっと強引に。
「ぅあっ……っ! ……ぐっ、あっ……ジー……ク、馬鹿っ、クソ……野郎……っ」
 キスの合間に彼の痛みと快楽を堪えている低い唸り声がする。彼の力強い尻に打ち込み、その肉襞を深く抉る度に彼の体が跳ねる。
 それがどうしようもなく――――。

――――俺の理性が持っていかれちまうっ

 激しく深くまでピストンしながら彼の腰を掴んで動きに合わせて叩き付ける。彼の腿が引き攣り、激しくガタガタと音がするぐらい痙攣をする。
 肉襞が俺の肉棒を収縮して締め付ける。その濡れたきつさに呻き、俺は彼の奥で欲望を放つ。

ドクンッ ドピュ ドビュ ドピュ

 鼓動のように断続的に放出される熱くどろっとした白濁に、ゼノの全身が小刻みに震える。体液と涙が混ざり、俺の腰と指に絡む。そのまま腰の動きを止めず、ゼノの全身を抱きしめながら奥まで突き入れ続け、快楽の渦に沈める。
 目を細めて射精した快感に酔いしれる。だが射精した気持ち良さより遥かに彼が初めて完全に俺に身体を預けた事が嬉しく、その初めてしっかりと感じられる繋がりの快楽に目を細める。
 ゼノを抱き締め、全身を密着させる。自分のまだ硬い肉棒に彼の体内に放った精液が絡む。その肉襞の濡れた熱と収縮を感じながら彼の呼吸と敏感さが落ち着くのを待つ。彼は泣きながらも俺の鎖骨に顔を押し付け、完全に脱力をして俺に体を預けている。
 ようやく初めて俺の傀儡としての、俺の恋人としてのセックスをしたと満足をする。
 ゼノは脱力をし、無言のまま顔をずっと俺の鎖骨に埋めている。呼吸はまだ荒い。微かに震える肩を撫でる度に彼の体温と鼓動が掌に伝わる。俺は彼の背中や頭を優しく撫でながら、その余韻が落ち着くまでゆっくりと待つ。
「……くそっ……っ……」
 小さな嗚咽混じりの声が漏れる。だが彼は泣きながらも俺から身体を離さない。頭では拒絶したい気持ちがあるのに、俺が与える身体と心の快楽と安堵に溺れたい気持ちで揺れ動く。
 俺はその葛藤を冷静に感じ、静かに手を動かし、彼の熱を受け止める。微かに背中が強張る度に、俺は軽く背中を押し、彼が安心して俺にその壊れた心を預けられるように誘導する。彼の硬直した手や足も次第に緩み、体全体が俺に沿う。
 彼の涙が頬を伝い、俺の体を濡らすのを優しく拭う。更に強く抱き締めるとゼノは最初少し身じろぐが、素直に俺の体温を感じるように目を閉じている。ゼノは無言で目を伏せて俺から顔を隠すが、体はもう緊張をしていない。
「……君の……感情を感じる」
 小さな呟きに俺は口角を僅かに上げる。
「俺の心の中はどうだ?」
「……君は……馬鹿なゲスだ。何故、大して知りもしない男にここまで……思いを寄せる」
「『思いを寄せる』とは何故お前の事をこんなにも愛しているのかって訊きたいのだったら、答えは簡単だ」
 俺は優しく、彼を包み込むように回した両腕できつく抱き締める。
「お前は俺の傀儡だ。何よりもゼノが大事で愛している。お前は俺の家族で恋人だ」
「だからって……」
「俺の気持ちに迷いや混乱、嘘はあるか?」
 彼は無言で俺の心の中を探るように視線を彷徨わせるが、静かに頭を振る。
「言っただろ。傀儡は俺の生きる意味だ。心から信じているし、心から愛している。俺にとってこの世界で大事なのは傀儡だけだ」
「……私は……君に触られるのは……いい。だけど、男とセックスするのは……嫌だ」
 彼の低く吐き出す声に僅かに笑う。
「まだ男に抵抗があるのか。言っただろ、じゃなくってを受け入れろ。俺だけでいい。俺を受け入れれば受け入れた分だけ、もっと俺の心を強く感じられるようになる。俺の感情が全部手に取るように分かる。俺は絶対お前には嘘吐かないって分かるようになる」
「思い込みの激しい馬鹿だって……もっとはっきりと分かるようになるのか?」
 彼の健在な煽りに俺は笑みを更に深める。
 その侮辱する言葉の裏に潜む体と心の正直な反応を感じているから。
 夜の静寂の中、二人の呼吸だけが聞こえる。
「……落ち着いたか?」
 俺がそう低く囁くと、彼は微かに頷いて俺から少し離れる。頬にはまだ涙痕が残っている。体は時々思い出したかのように小さな痙攣をするが、心はしっかりとしている。
 俺は軽く笑みを浮かべ、軽口を叩く。
「お前のケツはやっぱり最高だ。次は最初に俺の顔に跨ってみるか?」
 彼は俺の挑発に挑発を返す。
「……下品だな、相変わらず」
 俺は声を出して笑いながら腕を完全に解き、彼の頭部にキスをする。
 互いの呼吸と身体の熱、そして流れてくる心の僅かな気持ちから関係の微妙な変化を感じる。俺達の心の距離が少し縮まった。ゼノはまだ俺への不信を抱えているがそれは俺自身に対するものではなく、周り全てに対してなのだろう。誰を信用していいのかもう分からなくなっている。だが同時に身体が俺に反応をする事はもう否定出来ない。そして俺に依存したくなるような安心感をもっと欲している。
「もう寝ろ。俺がちゃんと護る」
 彼は素直を目を閉じる。やがて聞こえてくる寝息にリラックスをする。

――――仕事以外での人間の傀儡は初めてだが……こんなに可愛いもんなのか? こんなに繊細で壊れやすくって、でも必死にそれに抗う。その繊細さが可愛い。彼の全部が欲しくなる
 
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