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第三章 真実の刃
※22 独りにはしない
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◇
静かな場所だ。
頭痛が酷く、顔を顰めながら見渡すと筒のようになっている洞窟だ。ワームの開けた岩山の通り道にいるのだろう。
すぐ横で焚火の炎が揺れている。
「気付いた?」
ゼノの心配そうな声に彼の方を向く。俺のすぐ横で手を握っている。少しずつ体の感覚が戻ってくる。見るとグンギも俺の足元で俺に触れながら心配そうに覗き込んでいる。
「……心配掛けたな。もう大丈夫だ」
上半身を起こそうとするのをゼノが止める。俺の胸に手を置いて起き上がらないように体を押さえ付ける。
「まだ無理しないで。暫くは動かないで横になっていて」
彼の顔の頬に残った泣いた痕を優しく指で擦る。
「もう大丈夫だから」
「ジーク様、もっと、休む。……グンギ、食べ物探す」
グンギまで俺を制する。俺は少し苦笑しながらこの長い穴を歩き出すグンギの背中を見つめる。
「どれぐらい倒れていた?」
「多分二日ぐらい。ワーム達がすぐに君を隠すのを助けてくれて、そこからずっと地中にいる。だから正確な時間が分からなくって感覚での予想だけど」
――――あぁ、それじゃ心配されて当然か。……二日……そしてあの暗殺部隊。もう王もしくは第一王子には完全に情報が知られているな
「毒で死ぬんだったらもう死んでいる。心配しないでくれ。ずっと俺の看病をしてくれたんだろ? ありがとう」
彼は頭を振る。裸の胸にまだ触れている手が熱い。傷の手当や看病の為に脱がされたシャツは焚火の反対側にある。
「……また、私を、助けた」
「何度だって助ける」
「ジークが私のせいで死ぬのは……嫌だ」
彼は苦痛と後悔の入り混じった声を絞り出す。俺の胸に触れている手が小さく震える。俺はその腕をに軽く触れ、ゆっくりと彼を引き寄せる。彼は戸惑う事なく俺の肩に腕を廻して抱き付く。ゼノの香りに包まれて俺は彼の背中を優しく撫でる。
「落ち着け。……俺は簡単には死なない。強いだろ?」
「……目を開けなかった! 顔が真っ青で震えているのに、ずっと汗が止まらなかった!」
「少し寝不足だっただけだ。いっぱい寝たからもう心配するな。それに汗で毒も流れた」
「……君が……死ぬのは絶対嫌だ。そのゲスさが……必要なんだよ。頼むから、私を置いて逝かないでくれ……」
「俺はお前から離れねぇよ。大丈夫、独りにはしない」
「……それだけじゃ、ない」
彼は静かに俺の上に屈むと優しく唇を重ねる。俺は彼の後頭部に手を回す。彼の柔らかな髪が俺の指に絡まる。
ふっ…… クチュ チュプ
熱い吐息の隙間から二人の唾液が混ざり合う音がする。激しい快感にもっと彼を引き寄せる。
ゼノの手が俺の股間に触れ、形を確かめるようにゆっくりとなぞる。
唇を貪りながら上半身を起こそうとすると彼が喉奥で抗議をする。口内から舌を抜かれてしまう。
「起き上がるのも動くのも駄目だ! 傷口が開いたらどうするんだ⁉︎」
「……この生殺しの方がキツイ」
俺は顔を顰めながら深く溜息をする。
「だから……私が、動く」
予想しなかった答えに片眉を上げる。彼は恥ずかしそうに俺から顔を少し背けると、そのままもっと屈み、布越しの俺の股間を優しく甘噛みする。
「……っ、無理はするなよ、ゼノ」
「無理は、していない」
ズボンの前を開けられ、下着ごと引きずり降ろされる。
そしてがちがちに興奮した俺の肉棒を熱く柔らかな口内へと呑みこんでいく。
「……っは」
彼の舌が竿に絡み付いて吸いながら扱き始める。予想外の積極的な愛撫に俺はすぐにぞくぞくとした快感に目を細める。
クチュ クチュッ クプ
お世辞にも上手とは言えない愛撫が、最高に気持ちがいい。俺は手を彼の後頭部に置いて彼の動きを追う。
「……やばい、ゼノ。そろそろ離せ。口に出しちまうぞ」
俺の絞り出すような声が聞こえたはずなのにゼノは口での愛撫を止めない。優しく吸いながら俺の肉棒を扱くように頭を上下する。
「……イクっ」
ゼノが口を離す瞬間、堪えきれない震えに熱い精液が迸る。
「んっ」
勢いあまって彼の唇と顎に飛び散る。
恍惚とした表情が綺麗な顔に浮かぶ。濃い精液が少しずつ垂れ、彼の顔を伝う。
男に触れられるのを生理的に受け入れられなかったゼノが、エメラルドの瞳を潤ませ、その綺麗な顔を俺の精液で汚しながら興奮している。手を伸ばして彼の唇に付着した体液を拭う。
「……ゼノ……抱きたい」
ゼノは屈んで何度もキスを繰り返す。
「何して欲しい?」
「跨って。乳首舐めたい」
ゼノは顔を拭い、無言でシャツを脱ぐ。
焚火に当たる体はとても綺麗だ。じっくり眺める体はやはり非常によく鍛えられている。それなのに俺みたいに張った筋肉にならず、良く締まっている。ズボンを履いたまま跨ろうとするので俺は軽く手で止め、口角を上げる。
「下も」
彼は立ち上がって俺に良く見えるようにゆっくりとズボンを脱ぐ。その色香で一度射精した肉棒がピクリと反応をする。
彼は俺に体重を掛けないように跨ぐ。もう完全に反応をしている彼の陰茎がピクンと跳ねるのがやたらとエロい。
ゼノはそんな興奮した俺に素直にその身体を差し出してくれる。伸び上がって俺の口元に乳首を合わせてる。
ヌチャ
舌を伸ばし、上に乗っているゼノの乳首を舌先で突っつく。硬くなった小さな粒を舌先で弾く。唇で扱くように乳首を挟むと彼が息を飲む。
静かな場所だ。
頭痛が酷く、顔を顰めながら見渡すと筒のようになっている洞窟だ。ワームの開けた岩山の通り道にいるのだろう。
すぐ横で焚火の炎が揺れている。
「気付いた?」
ゼノの心配そうな声に彼の方を向く。俺のすぐ横で手を握っている。少しずつ体の感覚が戻ってくる。見るとグンギも俺の足元で俺に触れながら心配そうに覗き込んでいる。
「……心配掛けたな。もう大丈夫だ」
上半身を起こそうとするのをゼノが止める。俺の胸に手を置いて起き上がらないように体を押さえ付ける。
「まだ無理しないで。暫くは動かないで横になっていて」
彼の顔の頬に残った泣いた痕を優しく指で擦る。
「もう大丈夫だから」
「ジーク様、もっと、休む。……グンギ、食べ物探す」
グンギまで俺を制する。俺は少し苦笑しながらこの長い穴を歩き出すグンギの背中を見つめる。
「どれぐらい倒れていた?」
「多分二日ぐらい。ワーム達がすぐに君を隠すのを助けてくれて、そこからずっと地中にいる。だから正確な時間が分からなくって感覚での予想だけど」
――――あぁ、それじゃ心配されて当然か。……二日……そしてあの暗殺部隊。もう王もしくは第一王子には完全に情報が知られているな
「毒で死ぬんだったらもう死んでいる。心配しないでくれ。ずっと俺の看病をしてくれたんだろ? ありがとう」
彼は頭を振る。裸の胸にまだ触れている手が熱い。傷の手当や看病の為に脱がされたシャツは焚火の反対側にある。
「……また、私を、助けた」
「何度だって助ける」
「ジークが私のせいで死ぬのは……嫌だ」
彼は苦痛と後悔の入り混じった声を絞り出す。俺の胸に触れている手が小さく震える。俺はその腕をに軽く触れ、ゆっくりと彼を引き寄せる。彼は戸惑う事なく俺の肩に腕を廻して抱き付く。ゼノの香りに包まれて俺は彼の背中を優しく撫でる。
「落ち着け。……俺は簡単には死なない。強いだろ?」
「……目を開けなかった! 顔が真っ青で震えているのに、ずっと汗が止まらなかった!」
「少し寝不足だっただけだ。いっぱい寝たからもう心配するな。それに汗で毒も流れた」
「……君が……死ぬのは絶対嫌だ。そのゲスさが……必要なんだよ。頼むから、私を置いて逝かないでくれ……」
「俺はお前から離れねぇよ。大丈夫、独りにはしない」
「……それだけじゃ、ない」
彼は静かに俺の上に屈むと優しく唇を重ねる。俺は彼の後頭部に手を回す。彼の柔らかな髪が俺の指に絡まる。
ふっ…… クチュ チュプ
熱い吐息の隙間から二人の唾液が混ざり合う音がする。激しい快感にもっと彼を引き寄せる。
ゼノの手が俺の股間に触れ、形を確かめるようにゆっくりとなぞる。
唇を貪りながら上半身を起こそうとすると彼が喉奥で抗議をする。口内から舌を抜かれてしまう。
「起き上がるのも動くのも駄目だ! 傷口が開いたらどうするんだ⁉︎」
「……この生殺しの方がキツイ」
俺は顔を顰めながら深く溜息をする。
「だから……私が、動く」
予想しなかった答えに片眉を上げる。彼は恥ずかしそうに俺から顔を少し背けると、そのままもっと屈み、布越しの俺の股間を優しく甘噛みする。
「……っ、無理はするなよ、ゼノ」
「無理は、していない」
ズボンの前を開けられ、下着ごと引きずり降ろされる。
そしてがちがちに興奮した俺の肉棒を熱く柔らかな口内へと呑みこんでいく。
「……っは」
彼の舌が竿に絡み付いて吸いながら扱き始める。予想外の積極的な愛撫に俺はすぐにぞくぞくとした快感に目を細める。
クチュ クチュッ クプ
お世辞にも上手とは言えない愛撫が、最高に気持ちがいい。俺は手を彼の後頭部に置いて彼の動きを追う。
「……やばい、ゼノ。そろそろ離せ。口に出しちまうぞ」
俺の絞り出すような声が聞こえたはずなのにゼノは口での愛撫を止めない。優しく吸いながら俺の肉棒を扱くように頭を上下する。
「……イクっ」
ゼノが口を離す瞬間、堪えきれない震えに熱い精液が迸る。
「んっ」
勢いあまって彼の唇と顎に飛び散る。
恍惚とした表情が綺麗な顔に浮かぶ。濃い精液が少しずつ垂れ、彼の顔を伝う。
男に触れられるのを生理的に受け入れられなかったゼノが、エメラルドの瞳を潤ませ、その綺麗な顔を俺の精液で汚しながら興奮している。手を伸ばして彼の唇に付着した体液を拭う。
「……ゼノ……抱きたい」
ゼノは屈んで何度もキスを繰り返す。
「何して欲しい?」
「跨って。乳首舐めたい」
ゼノは顔を拭い、無言でシャツを脱ぐ。
焚火に当たる体はとても綺麗だ。じっくり眺める体はやはり非常によく鍛えられている。それなのに俺みたいに張った筋肉にならず、良く締まっている。ズボンを履いたまま跨ろうとするので俺は軽く手で止め、口角を上げる。
「下も」
彼は立ち上がって俺に良く見えるようにゆっくりとズボンを脱ぐ。その色香で一度射精した肉棒がピクリと反応をする。
彼は俺に体重を掛けないように跨ぐ。もう完全に反応をしている彼の陰茎がピクンと跳ねるのがやたらとエロい。
ゼノはそんな興奮した俺に素直にその身体を差し出してくれる。伸び上がって俺の口元に乳首を合わせてる。
ヌチャ
舌を伸ばし、上に乗っているゼノの乳首を舌先で突っつく。硬くなった小さな粒を舌先で弾く。唇で扱くように乳首を挟むと彼が息を飲む。
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