(R18完結)傀儡師(かいらいし)は闇の中で啼く肉壺を激しく愛す

如月紫苑

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第一章 記憶喪失の男

※8 契約

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 何度もゆっくりと指を出し入れしながら中から拡げていく。彼の前立腺に触れると少し身ぶるいをするのを感じ、笑いながらそこを意図的に避ける。舌を跳ねる陰茎に絡み付かせ、吸いながら鼓動に合わせて頭を上下する。

ヌプッ クチュクチュ チュポ
 
 指を二本に増やし、中を弄りながら掌に当たる睾丸の感触を楽しむ。やがてそれが徐々に持ち上がってくる。
 彼は目を閉じたまま俺の髪を絡ませた指で頭を押してくる。呼吸も深くなってくる。
 口を離すと少し濃い体液が糸となって俺の舌と彼の亀頭を結び、切れる。
「もう少し解してやりたいが、悪いな。俺もすげぇ興奮しているんだよ」
 男と視線が合う。どちらともなく唇を合わせ、吐息を飲み合う。
 俺は締め付けてくる中から指を抜く。彼と舌を絡ませながら硬い欲望の先端を押し付けると、彼の足が震え出す。
 だが、逃げない。
 ゆっくりと熱い入り口を押し分け、彼の中へと侵入していく。男は硬直しながらも、徐々に体の力を抜かざるを得なくなり、息を荒げる。きつく閉じた目元に優しく唇を当てると彼が自ら顔を上げて唇を合わせてくる。

ズブブ ズ

 半分ぐらい挿入してから彼を見ると彼は圧迫感に顔を歪めて浅く呼吸をしている。だが痛みはなさそうだ。
 中はまだ固く緊張していて、まだ痛いぐらいきつい。ずっと避けていた前立腺を優しく撫で上げるように浅く、ゆっくりと腰を動かす。
「……ぅっ」
 抗おうとする肉体が俺の腕の中で震え、微かな喘ぎ声が漏れる。俺は小さな笑みを浮かべながら、体を馴染ませるように少しずつ腰を揺らして魔力を滲ませる。

ヌチュ ズ…… ズチュ

 彼の肉襞が少しずつ収縮をして俺の肉棒に絡み付くように軽く締め付け始める。少しだけ緊張が緩み始めて解れてくる。
「……そろそろ動き始めるぞ」
 男は顔を顰めたまま頭を振る。俺の胸板に乱れた呼吸で顔を押し付ける。
「両腕を肩に廻して」
 彼は素直に腕を廻し、きつく抱き付いてくる。俺は両手で彼の尻を掴むと自分の股間に擦り付けるように押し、少しずつ腰を大きく捻り回す。

ブヂュ ズブ グプッ

 徐々に濡れてくる感覚に合わせて俺の腰も止まらなくなってくる。熱くヌチャっとした肉襞が俺の肉棒を扱くように痙攣しながら締める。
 指が彼の弾力のいい尻肉を強く掴む。元気のなかった彼の陰茎が徐々に持ち上がり、俺達の体の間で摩擦され、明らかに男の表情に快感が混ざる。
「ジー……ク! 触……な……っ」
 片手でそれを掴んで激しく扱きながら腰を打ち付けると彼の両足が激しく震え出す。
「はっ……! ……ぁあ!」
 熱い体液が俺の掌と彼の腹を濡らす。
 彼の肉襞がうねり回って俺の肉棒を千切ってしまうんじゃないかというぐらいきつく収縮する。肉棒を引き抜き、力の入らない彼をうつ伏せにする。一気に根元まで突き入れる。

二チュ グボッ グボ グボ

 俺は彼の両肩に手を置いて激しく自分の下半身に打ち付ける。俺の腰と彼の尻がぶつかり合う生々しい音。
「お前……本当は、何が、欲しいっ」
 綺麗に伸びたうなじにかぶり付いて舐める。舌で感じる彼の速い鼓動に合わせて腰を打ち付ける。
 普段ははっきりとした形で流れてくる相手の思いは断片的で支離滅裂だ。

――――記憶喪失のせいか
 
「……分から……なっ! ……分からない!」
 その小さな声は彼の本音だろう。本当に欲しいものは記憶が戻ればはっきりしてくるのだろう。

――――仮契約だな。傀儡としての本契約は彼の記憶が戻った後になる。だが仮でも俺の傀儡。もう、お前な俺のだ

グボ グボッ ヌチッ グポ グボ

 強い支配欲に腰を激しく振る。魔力を混ぜ込んだ俺の滲み出る体液が少しずつ染み込み、彼の体内がそれを貪欲に欲しがり始める。きつく熱いうねりに唸る。
「お前は、俺の傀儡だ。お前が嫌だと言っても、お前の全細胞を、お前の全てを、愛している」
 腰を深く捻ると彼の背中が反れる。腰を両手で掴み、深く自分の存在を彼の中に刻印していく。
「怖がるな。俺は、どんなお前も愛する。だから、俺を受け入れろ」
 彼の指が深く地面の泥に沈み込んで掴んでいる。
 それでも彼のうねり回る肉襞が俺をもっと奥へと誘っているようだ。
 ぞくぞくする射精への欲求を無理矢理飲み込んで腰を激しく打ち付ける。彼が仰け反って喘ぐ。
「ぅ、あっ……、くそ野郎っ……」
 
グボ プチュ グボ グボ プチュ グボ
 
 いつの間にか動物達の鳴き声静かになった。静粛な夜の霧の中で俺達の下半身がぶつかり合う生々しい音と彼の喘ぎ声、そして濡れた音が響く。
「奥で、受け止めろよ」
 何故か突けば突くほど理性を失っていくようだ。
 俺ももう何もかも忘れて彼の穴に自分の収まらない滾りを激しく打ち込む。
 爆発するような白い光を目の裏で感じる。きつく締め上げられた感触と彼の色っぽい喘ぎ声に大量に奥で爆ぜる。

ドクン ドプッ ドプッ ドプドプドプ
 
「……ぅああ……あっ」
 最後の一滴まで奥に注ぎ込むように何度も腰を奥にグリグリと押し付ける。反れた彼の背中を伝う汗をゆっくりと舐め、その塩気が口内に広がるのを愛おしく思う。
 動きが止まった俺の肉棒をまだ扱くように中が収縮している。それが収まるまで目を閉じてその気持ちよさに集中する。
 ゆっくりと肉棒を抜くと俺の精液が大量にゴポゴポと溢れ出てくる。俺の支えがなくなり、彼が地面に崩れ落ちる。彼のぽっかりと開いた穴が何度も収縮と弛緩を繰り返し俺の体液を垂らし続けている。
 俺も長時間激しく腰を打ち付けていた反動で足腰が痙攣する。
 二人の乱れた呼吸が一つになって聞こえる。
「俺に抱かれるのは気持ち良かっただろ?」
「……ゲス野郎」
 彼の痙攣が止まらない背中をゆっくりと舐めなぞりながら小さく笑う。
「お前の体、確かにそれなりの力はあるし、多少の潜在能力はある。自分の事は護れるぐらいは。……だが、それだけだ」
 彼の目が背後の俺のと合う。目元の涙の痕を優しく指で拭ってあげる。
「お前のやりたい事にいくらでも付き合ってやる。何かを壊したければ、俺が全て壊してやる」
 彼は力を抜いて地面に転がったまま視線だけを俺に向けている。荒い息に地面の土が吹き上がる。
 俺は裸のまま投げ出した足の間で満足そうに脱力した自分の肉棒に目をやる。あれだけ生々しい性欲に頭の中を支配されたのは久し振りだ。
「お前はもう俺の傀儡だ。俺の家族で恋人だ。喜んで地獄にでも付き合ってやる」
 俺は脱力している彼の顎を少し持ち上げて唇に軽くキスをする。
「ゼノ、今からお前の名だ。俺はずっとお前を愛する。俺は、絶対に、お前を裏切らない」
 ゼノは俺の声に安心したように目を閉じる。

 
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