THE LAST WOLF

凪子

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【5日目】

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「俺は日高さんと片岡さんが人狼だと思う」

勇気を持って、俺は一歩を踏み出した。

「理由は?」

戸上明典に問われて、はやる心臓に手を当てる。

ここでしっかりと村人として発言して、村に貢献しておかないと。

「今まで日高さんが占った相手が、片岡さん白、斎内さん黒、桜庭さん黒。多分、黒って言ってた二人は白だと思う。片岡さんを初っ端に白って言ったのは、仲間が吊られるのを防ぐためかなって」

「お前、完全に黒やな」

片岡啓作が俺を指さして言い放った。

「これで分かったわ。小鳥遊、お前が人狼や」

俺から見ると、自分が疑われたことに怒っている人狼にしか見えなかった。

疑いは確信に変わってゆく。

「みんな、それでええやろ?日高と小鳥遊で決まりや」

全員を見渡して片岡啓作は呼びかける。

「ちょっと待って」

俺は慌てて口を挟んだ。

「俺がもし人狼なら、占ってほしいなんて言わないよ」

「それはこっちの台詞や」

片岡啓作が言い返してきた。拳を握り、自分の親指で胸を指して、

「俺がもし人狼やったら、斎内の姉ちゃんと日高の二択になったとき、あんなに強く日高を推さんやろ。ちゃうか?」

「殴り合いはその辺にしときなよー」

桜庭のんが能天気に言った。

「どっちの言ってることもそれっぽく聞こえるけど、結局どっちも演技かもしれないからね。何を言おうと、今、白確してる人は誰もいないんだよ」

白確とは白で確定、つまり村人であることが100%間違いない人間のことである。

「日高さんはどう思われますか。今、一番疑われているようですが」

「俺は何も言えないなー」

麻生雪妃の問いかけに対して、日高巳継は人の悪い笑みを浮かべる。
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