絶望の中の小さな奇跡

seki

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西暦1517年

その娘の名は真由

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第2話その娘の名は真由
1人の娘が近寄ってきた。
?「どうしました?」
キセキ「大史が動かなくなっちゃって。・・・どうすれば。」
?「え!?大史?え。ちょっとあなたどいて。大史大丈夫?」
?はキセキを押しのけて大史に呼びかけた。
キセキ「おい!お前何すんだ!お前誰だよ。」
そうしてキセキが?を押し返そうとした時
?「私は真由よ。これあんたがやったの!?私の友達によくも。」
その名前を聞いてキセキは大史がまゆと言っていたことを思い出した。
キセキ「俺じゃ・・・」
その時村の人が駆け寄ってきた。
村の人「おい!真由ちゃん何事じゃ?」
真由「大史が、早く医師に診てもらわなきゃ。」
村の人「え!?大史が!誰にやられたんだ。」
真由「こいつよ。この男が大史を。捕まえといて。大史を医師のところに診せてくるから。」
キセキは逃げ出すことなど簡単だったが、そうはしなかった。
牢屋の中
キセキ「一体どういうことだ。俺はあの時、確かに河川敷を歩いていたはず、そのあと森の方で声がして、気づいたらあの積み荷の中に。大史がさっき言ってた1517年っていうのは本当なのか?でも、嘘をついているようには見えないし、嘘だとしたらこの村の景色に説明がつかない。ということはやはり俺は500年のタイムスリップをしたのか。」
そして3時間程過ぎた頃。
キセキ「そういえばバックがないな。・・・でもいいか。俺は・・・あの世界にとって・・・いらない・・・」
大史「キセキ!」
キセキ「大史!もう大丈夫なのか?」
大史「ああ。最近寝不足でこれだけ寝られれば十分。」
キセキ「え・・・・ただの寝不足!だって、あとは頼んだみたいな眠り方してたじゃん。」
大史「いやーちょっとやってみたかったんだ。殴られて痛いのは事実だが。それより・・」
大史がそういうと後ろから真由が現れた。
キセキ「!なんだ?お前。また、俺に大史を殴った罪被せに来たのか?」
真由「そんなんじゃない。」
キセキ「へー違うんだー、じゃあ、ごめんなさい許してくださいとでも言いに来たのかなー?」
真由「そっそんなわけないでしょ。大体、大史の近くにいて否定も何もしないしそんなの誰だってあんただって思うでしょ。」
キセキ「はー?否定しようとしたのに聞く耳持たなかったのはお前だろ。バーカ。しかもお前がそう思ったから捕まえたってお前は女王様か?」
真由「バッバカって何よ。大史が倒れてるんだからそんなこと聞いてる場合じゃ無かったのよ。」
キセキ「そんなこと?そんなことってなんだよ。そんな大したことないって思ってることで俺は3時間も拘束されてたのか?あ?」
真由「いや、大したことあるけどそんなことっていうのは・・あーもうバカと話してるとバカになる。」
キセキ「あー。今完全に言い負けた。人のことバカとか言ってそのバカに良い負けたってことはお前の方がバカじゃねぇか。」
真由「なっ!言い負けてません。最初にバカって言ったのあなたでしょ。もういいわよ。」
そういうと真由は立ち去った。
キセキ「おい!せめてほどいてけよ。おーい。」
大史「全くお前らなんでほぼ初対面でそんな喧嘩になるんだよ。」
大史が笑いながら縄を解いてくれた。
そして大史の説明により俺の誤解は解けて、1人の爺さんが近寄ってきた。
爺さん「キセキ君、うちの孫が迷惑をかけました。」
その人は真由の爺さんだった。
キセキ「いえいえ、迷惑かけられるのは慣れてるので。」
真由「!ちょっと、そこは迷惑だなんてそんなでしょ。」
キセキ「は?迷惑だったのは事実なんだからこれで良いんだよ。迷惑女。」
真由「なっ何よ。迷惑女って。」
キセキ「迷惑女だから迷惑女って言ったまでですー。」
真由「私はさっき大史が誰かさんに殴られたのを看病するので忙しかっただけですけど。」
キセキ「だから、あれは俺じゃないって言ってるだろ。」
真由「あれ?私、あなたがやったなんて今一言も言ってないけど?」
キセキ「なっ!なんだと?この迷惑女。」
真由「なによ。暴力男。」
バチッバチッ
言い合いしていると爺さんが
爺さん「お詫びに住むところが無いので有れば一緒に暮らしませんか?」
真由「え!?ちょっとお爺ちゃん。」
キセキ「いや、さすがに暮らすのは悪いのでそれならご飯だけ頂けますか?お腹すいちゃって。」
真由「・・・」
真由は驚いた。男なんてすぐに女と泊まりたいって言う生き物だと思ってたのに常識的なキセキを見て少し見直した。
爺さん「そうですか。では真由や。ご飯作ってあげなさい。」
真由「うん。わかった。ほら、来て。ご飯作ってあげるから。」
キセキ「おー飯飯。」
そしてキセキは夜ご飯を食べた。
キセキ「めちゃくちゃ上手い。見かけによらず料理うまい。」
真由「何よ。見かけによらずって・・・」
真由はキセキの食べる姿を見つめていた。
キセキ「どうした?」
真由「べっ別に何も無いわよ。」
真由は炊事場に向かったが止まって言った。
真由「ねぇ、キセキって呼んでもいい?私の事も真由って呼んでいいからさ。」
キセキ「・・・え?いいよ。急にどうした?」
真由「いやさ、あんたって呼ぶのあまり好きじゃないし、私も迷惑女って言って欲しくないから。」
キセキはスッと立ち上がってこっちに向かってきた。
真由は少しドキドキした。
ガラガラガラ
真由「え!?」
キセキは玄関の扉に手をかけこっちを向いた。
キセキ「わかった。迷惑女真由。ごちそうさま。」
ガラガラガラ
扉が閉まった。
真由「おい!」
時間が経ち夜中。真由はなぜか外が気になり外に出た。草むらを見るとキセキが寝転がっていた。
真由「え!ちょっとキセキ何してるの?」
そういうとキセキの隣に座り込んだ。
キセキ「んー?真由。」
キセキは寝ぼけて真由の膝の上に頭を乗せ膝枕の形になった。翌日2人とも風邪を引き、カッコつけて泊まらないと言ったキセキは帰る当ても無いため結局真由の家で暮らすことになった。
ちなみに風邪が治った後で真由にめちゃくちゃ怒られた。
かくして真由とのいざこざも終わり、この町で暮らすことになった。
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