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帝さんと脳筋坊主
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しおりを挟むさっきから気にしないようにしてたけどね!?
昨日の門番と私のやり取り中にキレてたより、どす黒いオーラを放っている雪嘩と、パッチリおめめをキッとつり上げて、ぷっくりほっぺを膨らませて怒ってる桃嘩のお2人をこれ以上放っておくことは出来ないと思うんですよ……フッ(・c_・`)
勇気を振り絞って麗嘩、いっきまーす!
麗「雪嘩?桃嘩?どうしたのかなぁ~」
努めて明るく問いかけてみました。
誰か誉めて!
雪「……レイカに手をだそうとしたその人間を噛み砕いてやろうと思ってな」(°言°##)
桃「れぃまぁまぺんぺんしゅりゅにょはめっなにょ!
れぃまぁまぺんぺんしちゃら、とーかがおじしゃんぺんぺんしゅりゅ!」(*`^´ )
麗「……ハハッ」
返ってきた返答がね……うん、落差が激しすぎて処理が追い付かないですわー
片方はすげぇ形相で黒いオーラを出して物騒なことを呟いたと思ったら、もう片方は、可愛い顔でぷりぷり怒ってるんですよー
桃嘩はマジで可愛いけど、雪嘩さんはちょっと恐ろし過ぎて……はい。
美人が怒ると怖さも倍増(笑)な状況ですわ~
麗「2人とも~私は大丈夫だからそんなに怒らないで?」
雪「……しかしその人間はレイカに手を出そうとしたんだぞ!
それをみすみす放置するわけないだろう!
レイカは少し自分に気を使え!」(*`Д´)ノ
桃「しょー!れぃまぁまきぃちゅかうの!
しぇーしゃんもとーかもしんぱいしゅるからおこりゅの!」(*`Д´)ノ
麗「はい…」シュン(._.)
怒られた……可愛い2人に…グスンッ……
どれもこれも全部……マル…マル何とかのせいだっ成敗してくれる!。゚ヽ(゚>Д<´゚)ノ゚。(←ヤケクソ)
そもそもさ!?
さっきオッサン達送ったばっかじゃん!?
なのに何でもう報告が上がってんの!?
訳ワカメ意味とろろ!!
ってかとろろ思い浮かべたらとろろご飯食べたくなってきた!ご飯食べたばっかだけど!
ご飯と言えば……この世界には和食もとい、お米さんはあるのかな?
お米ないと私生きていけないわっ!
私の身体の半分はお米と言う名の炭水化物で構成されてるのよ!?
荒ぶった脈絡のない思考回路で色々考えていたらイケメンと目が合った。
くそぅ……
ル「で、お嬢ちゃん。君が今回の大手柄を上げた人物で間違いねぇのかな?」
麗「……オッサン達を捕まえたことでしたらそうですけど。何か?」ムスッ
ル「そんな嫌そうに答えねぇでくれよ」
不機嫌さを隠さずイケメンに答えたら苦笑いを浮かべられた。
そんなの知るか!
こっちは可愛い天使2人に怒られてやさぐれてんだ!
そうは思うけど、こいつが何で来たのかほとんど予想がついてるので気持ちを切り替えて大人対応モードで接して先手を打つ。
麗「私は貴殿の要望には答えられませんのでお引き取り願います。」
ル「それはどういうことだ?」
私の言葉に声を低くして聞いてくるイケメン。
まぁそりゃそうだ。
突然そんなん言われたらねぇww
麗「依頼達成者の確認ならもう先程の質問ですでに済んだはずでしょう?
そもそもたったそれだけのことに貴殿自らやって来るのは可笑しなこと。
必然的に、貴殿がやって来た用件を導き出すことが出来ます。」
このイケメンの顔がそこそこ知れていることに加えて、マル何とかのコイツに対する態度を考えれば……ね?
ル「ふっあんたは面白いお嬢ちゃんだなぁ…気に入ったぜ」
私の言葉にニヤッと笑って言ったイケメン。
……何故だ!気に入るなよ!ってか去れ!『俺と戦え』とか言われちゃうお!?
私…か弱いのにっ………
………ブフッwwww
自分で言って自分でツボったわwww
応援ありがとうございます!
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