25 / 49
第25話 晴天のへべれけ
しおりを挟む
「というわけで、俺は異世界からこの世界を救うためにやってきたたたた痛たたた、耳に噛みつくなボケウサ!」
「うががごごごげげモん」
「嘘はいけない、と言っているでござる」
「へいへい。本当は異世界から飛ばされてやってきたら、ワンコロに襲われて木の上で、日本家屋があったから中に入ると洋風で、こんなカギが手に入ったんだよ」
「うんうん、全然分からない」とムックしゃん。
「それは大変でしたねぇ。それなら賢者のカギは返さないといけないですね」とお頭。
「やっぱりそうか。誰にも見つからないようそっと返すしかないか」
「なんでお頭には話が通じているのか私にはさっぱり分からないけど?」
「お頭は要点だけをうまいこと抽出するモん」
「これも特技でござるな」
そんなこんながあって、俺たちは最初に入った家に一旦帰ることにした。あの大層な能力を持つ賢者のカギを持ったままでは、なんとなくケツの据わりが悪い。てか、爆発怖い。だから返却するのだ。
「すぐ戻ってくるから」
「この家に家具などを入れて、お待ちしております」
「帰ったらあと7,000個ほどブロック作ってね♪」
お頭の言葉にはちょっとグッときたが、ムックしゃんの言葉になんかもう帰りたくなくなった。
「とはいえ、他に住むところはないでござるが」
そうなんだよなぁ、とつぶやきながらあの日本家屋のふりした1ルームの家に帰る。コロボックル村だって住み心地が悪いわけではないし、皆が英雄扱いしてくれて気分は良いし、戻ることになんの不満もないのだが。
「はぁぁ、やはり風呂は良いなぁ」
「お湯をためたのはボクだモん」
「掃除したのは我でござるが」
いきなり風呂入ってんじゃねぇよ!! ←読者の声
どうしても、ここの居心地の良さには負けてしまうのだふわふわたいむ。
眷属どもはもうすっかり慣れて、しこたま洗い倒しても大人しくされるがままである。湯船に放り込んでやると並んでお湯に浸かる。その姿は見るだけでなかなか癒やされる。かわヨ。真っ昼間からこんな贅沢ができるのも、賢者のカギがあればこそである。
「この部屋、あれから誰も使った様子はないな。俺たちが来る以前から使った様子はなかったから当然といえば当然か」
それならここをわざわざ手放す必要はないか? そんなことを思いながらベッドに倒れ込むと、そのまま眠りに落ちたすこすこぴー。
まだ真っ昼間なのだが、しばらく寝具には適さない環境(地面と丸太の枕)での睡眠だったので、熟睡できていなかったのかも知れない。
それから何時間が経っただろうか。
「つんつん」
「すこすこぴー」
「もう。つんつんつん」
「すこすこぴー」
「起きやがれこの子はもう、ぐいぐいぐい」
「すこ……ぐぐぐぐぐるじい、海で溺れる夢を見ているみたいだすこぴー」
「起きかけたのに寝ちゃった。溺れる夢でも普通は目を覚ますでしょうがこのこのこのこ……きゃぁぁ」
「ふがふが……むにっ、ん? なんだこの感触は。柔らかくて少し芯があるようなまるで成長過程のCカップおっぱいのような」
「あ、起きた……ってちょっと、もう起きたんでしょ。いつまで人の胸を揉んでるのよ」
「もみもみもみ。溺れるものは成長過程のCカップおっぱいでも揉みしだくんだぞすこー」
「私の胸は藁かよ! どんだけおっぱい好きよ。まあ、これだけ美乳なら仕方ないといえば仕方ないけどね」
「もうちょっとボリュームが欲し……ご~ん」
なにか硬いもので頭を殴られて目が覚めた。そこには女神がいた。
長い黒髪を頭の後ろでツインテにし、まん丸顔に特徴ある大きな目。ビーチボーイズで主役をやってた頃の女優さんみたいに可愛い。そして貧乳の。
「いい痛い痛いっての。そんなに何度も殴るな!」
「ぽかすかぽかすか、早く起きないからよ!」
「いや、そういう理由で殴られたのではない気がするのだが。それよりいま何時だと思ってやがるんだ! 真っ昼間だぞ!」
「真っ昼間、だよ?」
「真っ昼間、だったな……。で、君は誰?」
「私はマユミ。ここの室長よ。早く起きなさい。急がないともう始業式が始まるわよ」
室長? 始業式? この部屋に住んでいたのはこの子だったか? それなら文句がでそうなものだが、ただ起こしに来ただけのようだ。
この美少女はいったいい何者だ?? 室長ってことは部屋の長だよな。こんな1ルームでどうしてそんな職種が必要なのだ。
いろんな疑問が俺の脳裏を駆け巡る。疑問が多すぎてなにから聞けば良いのか分からない。迷った末にでた質問がこれである。
「70のCカップ?」
「ぐわっ……」
真っ赤になってやがる。どうやら的中のようだ。我ながら良い質問であったといえよう。
「いま発生している問題はなにひとつ解決できていないモん」
「そそそそそそそんなことはどうでもいい。ははは早く着替えてロビーに来い!!」
と言い放って扉から出ていった。わははは、顔真っ赤にして可愛い……あの子は誰だ? どうやってここに入ってきた? それより、いま壁の向こうに消えみたいに見えたが? 俺はどうすりゃいいんだ?
「聞くべきことを、聞くべきときに聞かないから、そういうことになったでござる」
深まる疑問。謎が謎を呼ぶ美少女の行動。そういえばアマチャンに可愛い妹が欲しいと希望を言ったが、あのときは拒否された。だが、もしかしていまそれが叶ったのだろうか?
「絶対に違うモん」
勝手に家に入って怒られるはずが、むしろこの状態が当然のような対応をされたことになる。予想外の展開に俺の頭はついて行けないのであった。
「晴天のへべれけでござるな」
「へきれき、な。そこまでの衝撃じゃねぇよ」
さて、次話からは第2章に突入するのだけど、大丈夫だろうかこの作者。
「知らんがなモん」
「行き当たりばったりな物語について行くのは眷属も大変でござる」
「うががごごごげげモん」
「嘘はいけない、と言っているでござる」
「へいへい。本当は異世界から飛ばされてやってきたら、ワンコロに襲われて木の上で、日本家屋があったから中に入ると洋風で、こんなカギが手に入ったんだよ」
「うんうん、全然分からない」とムックしゃん。
「それは大変でしたねぇ。それなら賢者のカギは返さないといけないですね」とお頭。
「やっぱりそうか。誰にも見つからないようそっと返すしかないか」
「なんでお頭には話が通じているのか私にはさっぱり分からないけど?」
「お頭は要点だけをうまいこと抽出するモん」
「これも特技でござるな」
そんなこんながあって、俺たちは最初に入った家に一旦帰ることにした。あの大層な能力を持つ賢者のカギを持ったままでは、なんとなくケツの据わりが悪い。てか、爆発怖い。だから返却するのだ。
「すぐ戻ってくるから」
「この家に家具などを入れて、お待ちしております」
「帰ったらあと7,000個ほどブロック作ってね♪」
お頭の言葉にはちょっとグッときたが、ムックしゃんの言葉になんかもう帰りたくなくなった。
「とはいえ、他に住むところはないでござるが」
そうなんだよなぁ、とつぶやきながらあの日本家屋のふりした1ルームの家に帰る。コロボックル村だって住み心地が悪いわけではないし、皆が英雄扱いしてくれて気分は良いし、戻ることになんの不満もないのだが。
「はぁぁ、やはり風呂は良いなぁ」
「お湯をためたのはボクだモん」
「掃除したのは我でござるが」
いきなり風呂入ってんじゃねぇよ!! ←読者の声
どうしても、ここの居心地の良さには負けてしまうのだふわふわたいむ。
眷属どもはもうすっかり慣れて、しこたま洗い倒しても大人しくされるがままである。湯船に放り込んでやると並んでお湯に浸かる。その姿は見るだけでなかなか癒やされる。かわヨ。真っ昼間からこんな贅沢ができるのも、賢者のカギがあればこそである。
「この部屋、あれから誰も使った様子はないな。俺たちが来る以前から使った様子はなかったから当然といえば当然か」
それならここをわざわざ手放す必要はないか? そんなことを思いながらベッドに倒れ込むと、そのまま眠りに落ちたすこすこぴー。
まだ真っ昼間なのだが、しばらく寝具には適さない環境(地面と丸太の枕)での睡眠だったので、熟睡できていなかったのかも知れない。
それから何時間が経っただろうか。
「つんつん」
「すこすこぴー」
「もう。つんつんつん」
「すこすこぴー」
「起きやがれこの子はもう、ぐいぐいぐい」
「すこ……ぐぐぐぐぐるじい、海で溺れる夢を見ているみたいだすこぴー」
「起きかけたのに寝ちゃった。溺れる夢でも普通は目を覚ますでしょうがこのこのこのこ……きゃぁぁ」
「ふがふが……むにっ、ん? なんだこの感触は。柔らかくて少し芯があるようなまるで成長過程のCカップおっぱいのような」
「あ、起きた……ってちょっと、もう起きたんでしょ。いつまで人の胸を揉んでるのよ」
「もみもみもみ。溺れるものは成長過程のCカップおっぱいでも揉みしだくんだぞすこー」
「私の胸は藁かよ! どんだけおっぱい好きよ。まあ、これだけ美乳なら仕方ないといえば仕方ないけどね」
「もうちょっとボリュームが欲し……ご~ん」
なにか硬いもので頭を殴られて目が覚めた。そこには女神がいた。
長い黒髪を頭の後ろでツインテにし、まん丸顔に特徴ある大きな目。ビーチボーイズで主役をやってた頃の女優さんみたいに可愛い。そして貧乳の。
「いい痛い痛いっての。そんなに何度も殴るな!」
「ぽかすかぽかすか、早く起きないからよ!」
「いや、そういう理由で殴られたのではない気がするのだが。それよりいま何時だと思ってやがるんだ! 真っ昼間だぞ!」
「真っ昼間、だよ?」
「真っ昼間、だったな……。で、君は誰?」
「私はマユミ。ここの室長よ。早く起きなさい。急がないともう始業式が始まるわよ」
室長? 始業式? この部屋に住んでいたのはこの子だったか? それなら文句がでそうなものだが、ただ起こしに来ただけのようだ。
この美少女はいったいい何者だ?? 室長ってことは部屋の長だよな。こんな1ルームでどうしてそんな職種が必要なのだ。
いろんな疑問が俺の脳裏を駆け巡る。疑問が多すぎてなにから聞けば良いのか分からない。迷った末にでた質問がこれである。
「70のCカップ?」
「ぐわっ……」
真っ赤になってやがる。どうやら的中のようだ。我ながら良い質問であったといえよう。
「いま発生している問題はなにひとつ解決できていないモん」
「そそそそそそそんなことはどうでもいい。ははは早く着替えてロビーに来い!!」
と言い放って扉から出ていった。わははは、顔真っ赤にして可愛い……あの子は誰だ? どうやってここに入ってきた? それより、いま壁の向こうに消えみたいに見えたが? 俺はどうすりゃいいんだ?
「聞くべきことを、聞くべきときに聞かないから、そういうことになったでござる」
深まる疑問。謎が謎を呼ぶ美少女の行動。そういえばアマチャンに可愛い妹が欲しいと希望を言ったが、あのときは拒否された。だが、もしかしていまそれが叶ったのだろうか?
「絶対に違うモん」
勝手に家に入って怒られるはずが、むしろこの状態が当然のような対応をされたことになる。予想外の展開に俺の頭はついて行けないのであった。
「晴天のへべれけでござるな」
「へきれき、な。そこまでの衝撃じゃねぇよ」
さて、次話からは第2章に突入するのだけど、大丈夫だろうかこの作者。
「知らんがなモん」
「行き当たりばったりな物語について行くのは眷属も大変でござる」
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる