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第213話 そろばんの改善その2
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「おや、スクナから手紙が着いたか。ウエモンの手紙なら見る価値もないが、スクナの手紙は分かりやすい。これは才能かな」
スクナの手紙には、ウエモンとふたりでドリルの使い道について考えている、ということが書いてあった。これは大変ありがたい。
このところ手を広げすぎた上に入院中の俺(骨はくっついたが、筋肉はあちこちにダメージを負っていてしばらく安静とのことである)には、こうして自分から動いてくれるやつは貴重だ。そういうカイゼンはどんどんやってもらいたい。
あの構造(旋盤を使って)で、カバノキの長手方向に穴を開けることは、じつは俺も思い付いていた。それはハルミが行方不明になる直前のことである。ウソだと思ったら191話を参照してもらいたい。
しかし俺は、角材の長さはせいぜい10cmちょっとだと思っていた。それで10個を一度に加工する。そういう目算であった。横方向にドリルを通すのは、そのぐらい難しいはずなのである。
それが30cmあるカバノキの棒の中央に穴を開けたとは、驚きである。かなり難しかったはずだ。よくやったものだ。
しかしそのことで発生した問題もあった。ドリルが抜けなくなったというお笑いである。でもそれはもっけの幸いである。もう外さずに、そのまま加工させてしまえばいい。
その状況を想像すると、ドリルを軸にカバノキの丸棒が回転することになるだろう。
それならそのまま横からバイトを当てて、珠の形に削ってしまえば良いではないか。軸(のドリル)に当たらない程度のところで止めればいい。
その作業のために、珠の角度に合わせたV字型のバイトを、すでにゼンシンに作ってもらっている。これも191話で指示したのだ。作者も忘れていたけど(おぃ)。それをイズモに送った。
これで加工すれば、そろばんの珠が数珠つなぎになった棒になるはずだ。寺院にある多宝塔のてっぺんにある相輪(そうりん)と呼ばれる避雷針みたいなものと思えば近いかもしれない。
そうすると、少し力を入れるだけで、手でぽきぽき折れるのではないかな。珠の1個1個がばらばらになれば珠とドリルとの抵抗も減り、おそらく抜き取ることができるだろう。
という適当な(推測した)ことを書いて返事を送った。問題があったら、あとはそっちでなんとかしろとも書いた。
「適当で良いノか?」
「作業者が考えるのが一番いいんだよ。いまの俺は動けないからな」
「ウエモン、ということだってさ」
「うぅむ。相変わらず親切なのかつっけんどんなのか、分からんやつだなぁ。まあいいや。どうなるか分からんけど、このバイトを使ってやってみよう」
「おー」
ドリルが食い込んだままの丸棒を旋盤にセットする。そして足踏みで回転させておいて、ユウから届いたバイトを少しずつ丸棒に近づける。
ちなみに、この旋盤のドラム(回転部分)は、すでにユウコの里に生えている、このきなんの木で作られている。一度回り始めれば、なにもしなければ1時間近く回っているという優れものだ。イテコマシのコマの材料と同じである。
バイトを当てると、ごごごご、と最初はやや耳障りな音がするが、それは次第にサクサクとした音に変わる。この場合、バイトがドリルにまで届いてしまってはすべてが台無しになる(ドリルが折れる)ので、作業をするウエモンは慎重だ。
「そぉっと、そぉっと。そろそろ止めた方がいいかな?」
「ウエモン、もうちょっといけると思うよ。それだとまだ珠の形ができてないと思う」
「そうか、じゃ、もうそぉっとそぉっと」
おっかなびっくり、少しずつバイトを前に出し、丸棒に加工してゆくウエモンであった。しかし、その指示を出す係はスクナである。
いつのまにか、こういう形が定着している。これが一番うまく行くということを、ふたりは学習したのだ。
手先の器用なウエモン、状況判断が適切なスクナ。この魔法少女コンビ・スクエモンはこれから俺が進める事業にとって主戦力となってゆくのである。
のであるが、現在はまだ、こんな感じである。
「それじゃ、いつものかけ声でいくぞー」
がりがりがりがり。
「「ドリル、すんのかーい」」
がりがりがり。もうちょっとだ。
「「ドリル、すんのかーい」」
がりが、ごりんっ……ああっ?!
「おい、スクナ、見ろ」
「珠が……できちゃった?」
ウエモンはV字のバイトを丸棒に横から当てていた。これで珠の外形を作ってしまおうというのがユウのアイデアである。
ユウの予想では、これを繰り返すことによって数珠つなぎ状の棒ができるはずであった。しかし。
「スクナ、まだバイトはドリルには届いてないよな?」
「うん、まだ大丈夫。ドリルは無事だよ。だけど、最初の1個が分離しちゃったね」
「どーしてこうなった?」
「接続部分が薄くなったら、バイトの刃が当たる振動でちぎれた? て感じね」
「ちぎれて大丈夫なんだろうか?」
「取り出してみないと分からないね。でも、いまさらどうしようもないよね?」
「そうれもそうだな。とりあえず」
「だよね。最後まで」
「やっちまうか!」
「おー」
乗りだけで仕事すんな! とユウがいたらツッコむとこであろうが、ふたりは委細かまわず丸棒を削り続けるのであった。
そして最後の1個を削り終わり、旋盤の回転を止める。
「スクナ。これで何個分の珠ができたことになる?」
「えっとね。27個あるね」
「問題はこれが使えるかどうか、だな」
「うん。サバエさんに見てもらおうよ」
「よっしゃ。そうしよう」
ドリルから珠を外して(簡単に外れた)サバエさんのところまで持って行くと。
「え? これ、あんたたちだけで作ったの?」
「うん。あの旋盤で削ったの。どう、使い物になる?」
「旋盤で? どうするとこんなものが……。これなら、あと穴の部分に出ているバリを取るだけじゃないの。ちょっとあんた。これ見てよ」
「どうした? これを見ろって。珠じゃないか。えっ? どうやって作った? これ外周なんかもう完成品じゃないか。どうして穴の両端にバリが出ているのか分からんが、これなら削る……いや、すぐ研磨工程に入れてもこのぐらいのバリは取れるだろう。ほとんど完成品だ。どうやって作った?」
えっと、こうやってこうして、バイトをこう当てて、こうして削っていったらできちゃった。
「「ほぇぇぇぇ」」
ここで前回の復習をかねて、珠作り工数を一覧にしておこう。
最初の1個当たりの工数はこのようであった。
・ノコギリで2cm角に切る 5秒(角材の状態で)
・ノミで削る 25秒
・穴開け 20秒
・磨き 5秒
計 55秒
それをユウが改善して、このようになった
・角材の丸加工 3秒(30個取れる)
・ノコギリで2cm角に切る 5秒
・ノミで削る 8秒
・穴開け 3秒
・磨き 5秒
計 24秒
さらにチーム・スクエモンコンビによる改善を加えると
・角材の前加工 3.3秒(27個取れる)
・丸棒にドリルをぶち込む 0.2秒(27個取れる)
・ノコギリで2cm角に切る 0秒 不要になった
・V字バイトで削る 0.7秒(27個取れる)
・ノミで削る 0秒 不要になった
・穴開け 0秒 不要になった
・磨き 5秒
計 9.2秒
珠作り工数は、当初のほぼ1/6になったのである。言い換えると、従来の6倍の生産が可能になったのである。
「す、すごい。すごいわね、あんたたち」
「あ、ああ。すごい。これで6倍か。ということは」
「最初は標準で2,000個だったね。ということは12,000個が1日でできるということだね。最大はやっちゃだめだけど18,000個だねあはははは」
「すごいよね、きゃははははは」
「い、いちまん……にせんこって……そんなこと」
「私たちがドリルした甲斐があったよね」
「でもこれね、もっと増やせるんだよ?」
「「はぁぁぁぁ?!」」
「私たちは初めてだったので、27個しか取れなかったけど、慣れればもっと取れると思う。30個いけるんじゃないかな?」
「そうだねスクナ。私もそう思ってた。今回は余裕を見て削ったから両端に無駄なところを作っちゃったけど、ぎりぎりを狙えばもっといけるよ」
「「そう、そうか。それはそれは」」
もう言葉にならないサバエ夫婦であった。
「それにね、私たちのドリルは最長で75cmあるのよ。そこまでいけばさらに倍以上の珠が取れるねきゃははははは」
「そうだね。まだまだカイゼンだっけ? ができる余地があるよねむははははは」
「あ、ありがとう、スクナ、ウエモン。だけど、私たちはもうお腹いっぱいよ」
「うん、今日のところはそのぐらいにしておいてやらぁ」
「ウエモン、もうすっかりカンサイのお笑いの人になってる」
「「きゃはははははは」」
遊んでいるようで、仕事もしているチーム・スクエモンであった。
「そうだスクナ、このことユウに報告しておいてよ」
「うん、分かった。思い切り自慢しておくよ。たまには褒めてもらわないといけないよね」
ユウの返信
「よくやった。珠が自分から離れてくれるとは嬉しい誤算だ。しかしそうなると、現在一番工数がかかっているのは磨き工程ということになる。取り数アップと平行して、そのカイゼンもやるように」
できるやつは遊ばせてなどもらえないのである。
スクナの手紙には、ウエモンとふたりでドリルの使い道について考えている、ということが書いてあった。これは大変ありがたい。
このところ手を広げすぎた上に入院中の俺(骨はくっついたが、筋肉はあちこちにダメージを負っていてしばらく安静とのことである)には、こうして自分から動いてくれるやつは貴重だ。そういうカイゼンはどんどんやってもらいたい。
あの構造(旋盤を使って)で、カバノキの長手方向に穴を開けることは、じつは俺も思い付いていた。それはハルミが行方不明になる直前のことである。ウソだと思ったら191話を参照してもらいたい。
しかし俺は、角材の長さはせいぜい10cmちょっとだと思っていた。それで10個を一度に加工する。そういう目算であった。横方向にドリルを通すのは、そのぐらい難しいはずなのである。
それが30cmあるカバノキの棒の中央に穴を開けたとは、驚きである。かなり難しかったはずだ。よくやったものだ。
しかしそのことで発生した問題もあった。ドリルが抜けなくなったというお笑いである。でもそれはもっけの幸いである。もう外さずに、そのまま加工させてしまえばいい。
その状況を想像すると、ドリルを軸にカバノキの丸棒が回転することになるだろう。
それならそのまま横からバイトを当てて、珠の形に削ってしまえば良いではないか。軸(のドリル)に当たらない程度のところで止めればいい。
その作業のために、珠の角度に合わせたV字型のバイトを、すでにゼンシンに作ってもらっている。これも191話で指示したのだ。作者も忘れていたけど(おぃ)。それをイズモに送った。
これで加工すれば、そろばんの珠が数珠つなぎになった棒になるはずだ。寺院にある多宝塔のてっぺんにある相輪(そうりん)と呼ばれる避雷針みたいなものと思えば近いかもしれない。
そうすると、少し力を入れるだけで、手でぽきぽき折れるのではないかな。珠の1個1個がばらばらになれば珠とドリルとの抵抗も減り、おそらく抜き取ることができるだろう。
という適当な(推測した)ことを書いて返事を送った。問題があったら、あとはそっちでなんとかしろとも書いた。
「適当で良いノか?」
「作業者が考えるのが一番いいんだよ。いまの俺は動けないからな」
「ウエモン、ということだってさ」
「うぅむ。相変わらず親切なのかつっけんどんなのか、分からんやつだなぁ。まあいいや。どうなるか分からんけど、このバイトを使ってやってみよう」
「おー」
ドリルが食い込んだままの丸棒を旋盤にセットする。そして足踏みで回転させておいて、ユウから届いたバイトを少しずつ丸棒に近づける。
ちなみに、この旋盤のドラム(回転部分)は、すでにユウコの里に生えている、このきなんの木で作られている。一度回り始めれば、なにもしなければ1時間近く回っているという優れものだ。イテコマシのコマの材料と同じである。
バイトを当てると、ごごごご、と最初はやや耳障りな音がするが、それは次第にサクサクとした音に変わる。この場合、バイトがドリルにまで届いてしまってはすべてが台無しになる(ドリルが折れる)ので、作業をするウエモンは慎重だ。
「そぉっと、そぉっと。そろそろ止めた方がいいかな?」
「ウエモン、もうちょっといけると思うよ。それだとまだ珠の形ができてないと思う」
「そうか、じゃ、もうそぉっとそぉっと」
おっかなびっくり、少しずつバイトを前に出し、丸棒に加工してゆくウエモンであった。しかし、その指示を出す係はスクナである。
いつのまにか、こういう形が定着している。これが一番うまく行くということを、ふたりは学習したのだ。
手先の器用なウエモン、状況判断が適切なスクナ。この魔法少女コンビ・スクエモンはこれから俺が進める事業にとって主戦力となってゆくのである。
のであるが、現在はまだ、こんな感じである。
「それじゃ、いつものかけ声でいくぞー」
がりがりがりがり。
「「ドリル、すんのかーい」」
がりがりがり。もうちょっとだ。
「「ドリル、すんのかーい」」
がりが、ごりんっ……ああっ?!
「おい、スクナ、見ろ」
「珠が……できちゃった?」
ウエモンはV字のバイトを丸棒に横から当てていた。これで珠の外形を作ってしまおうというのがユウのアイデアである。
ユウの予想では、これを繰り返すことによって数珠つなぎ状の棒ができるはずであった。しかし。
「スクナ、まだバイトはドリルには届いてないよな?」
「うん、まだ大丈夫。ドリルは無事だよ。だけど、最初の1個が分離しちゃったね」
「どーしてこうなった?」
「接続部分が薄くなったら、バイトの刃が当たる振動でちぎれた? て感じね」
「ちぎれて大丈夫なんだろうか?」
「取り出してみないと分からないね。でも、いまさらどうしようもないよね?」
「そうれもそうだな。とりあえず」
「だよね。最後まで」
「やっちまうか!」
「おー」
乗りだけで仕事すんな! とユウがいたらツッコむとこであろうが、ふたりは委細かまわず丸棒を削り続けるのであった。
そして最後の1個を削り終わり、旋盤の回転を止める。
「スクナ。これで何個分の珠ができたことになる?」
「えっとね。27個あるね」
「問題はこれが使えるかどうか、だな」
「うん。サバエさんに見てもらおうよ」
「よっしゃ。そうしよう」
ドリルから珠を外して(簡単に外れた)サバエさんのところまで持って行くと。
「え? これ、あんたたちだけで作ったの?」
「うん。あの旋盤で削ったの。どう、使い物になる?」
「旋盤で? どうするとこんなものが……。これなら、あと穴の部分に出ているバリを取るだけじゃないの。ちょっとあんた。これ見てよ」
「どうした? これを見ろって。珠じゃないか。えっ? どうやって作った? これ外周なんかもう完成品じゃないか。どうして穴の両端にバリが出ているのか分からんが、これなら削る……いや、すぐ研磨工程に入れてもこのぐらいのバリは取れるだろう。ほとんど完成品だ。どうやって作った?」
えっと、こうやってこうして、バイトをこう当てて、こうして削っていったらできちゃった。
「「ほぇぇぇぇ」」
ここで前回の復習をかねて、珠作り工数を一覧にしておこう。
最初の1個当たりの工数はこのようであった。
・ノコギリで2cm角に切る 5秒(角材の状態で)
・ノミで削る 25秒
・穴開け 20秒
・磨き 5秒
計 55秒
それをユウが改善して、このようになった
・角材の丸加工 3秒(30個取れる)
・ノコギリで2cm角に切る 5秒
・ノミで削る 8秒
・穴開け 3秒
・磨き 5秒
計 24秒
さらにチーム・スクエモンコンビによる改善を加えると
・角材の前加工 3.3秒(27個取れる)
・丸棒にドリルをぶち込む 0.2秒(27個取れる)
・ノコギリで2cm角に切る 0秒 不要になった
・V字バイトで削る 0.7秒(27個取れる)
・ノミで削る 0秒 不要になった
・穴開け 0秒 不要になった
・磨き 5秒
計 9.2秒
珠作り工数は、当初のほぼ1/6になったのである。言い換えると、従来の6倍の生産が可能になったのである。
「す、すごい。すごいわね、あんたたち」
「あ、ああ。すごい。これで6倍か。ということは」
「最初は標準で2,000個だったね。ということは12,000個が1日でできるということだね。最大はやっちゃだめだけど18,000個だねあはははは」
「すごいよね、きゃははははは」
「い、いちまん……にせんこって……そんなこと」
「私たちがドリルした甲斐があったよね」
「でもこれね、もっと増やせるんだよ?」
「「はぁぁぁぁ?!」」
「私たちは初めてだったので、27個しか取れなかったけど、慣れればもっと取れると思う。30個いけるんじゃないかな?」
「そうだねスクナ。私もそう思ってた。今回は余裕を見て削ったから両端に無駄なところを作っちゃったけど、ぎりぎりを狙えばもっといけるよ」
「「そう、そうか。それはそれは」」
もう言葉にならないサバエ夫婦であった。
「それにね、私たちのドリルは最長で75cmあるのよ。そこまでいけばさらに倍以上の珠が取れるねきゃははははは」
「そうだね。まだまだカイゼンだっけ? ができる余地があるよねむははははは」
「あ、ありがとう、スクナ、ウエモン。だけど、私たちはもうお腹いっぱいよ」
「うん、今日のところはそのぐらいにしておいてやらぁ」
「ウエモン、もうすっかりカンサイのお笑いの人になってる」
「「きゃはははははは」」
遊んでいるようで、仕事もしているチーム・スクエモンであった。
「そうだスクナ、このことユウに報告しておいてよ」
「うん、分かった。思い切り自慢しておくよ。たまには褒めてもらわないといけないよね」
ユウの返信
「よくやった。珠が自分から離れてくれるとは嬉しい誤算だ。しかしそうなると、現在一番工数がかかっているのは磨き工程ということになる。取り数アップと平行して、そのカイゼンもやるように」
できるやつは遊ばせてなどもらえないのである。
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