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47 kiss
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シルヴィアの手を取り、ステージの最前列に立つ。
「改めまして、本日はありがとうございました。こんなに大勢の方に立会人になっていただけて、とても嬉しく思います」
揃って頭を下げる。
「ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、私はこの世界の人間ではありません。所謂召喚勇者というものです」
一旦言葉を切って、反応を窺う。とりあえず静かに聞いてくれているようだ。
「ちょっと長くなるかもしれないけど、聞いてください」
召喚勇者として喚ばれたんですが、私は普通の召喚勇者とは違う目的で喚ばれました。まず最初に王様から言われたのが、シルヴィアと結婚してくれってことでした。
正直、何だそりゃって思いました。で、話を聞けば、ブサイク過ぎて嫁の貰い手がないっていうじゃないですか。ダッシュで逃げようかと思いました。どこにも逃げる場所なんてないのにね。
この時、王様からは話を断ってもいいと言われました。王様、フェアですよね。
選択肢を示されたので、選ばなきゃいけません。逃げるか、結婚するか。実際に会ってから、あなたはブサイクなんで結婚できないなんて、そんな失礼なこと言えるわけないじゃないですか。だから、この時点で実質二択でした。
普通なら逃げますよね。でも、会いました。
え、何でか、って?
感じたからですーー運命を。
この決断をした自分を褒めてやりたいと思います。
で、会いに行ったら、そこには女神がいました。
皆さんの目にシルヴィアがどれだけすごい姿に見えているかはわかりません。きっととんでもない、知らない方が幸せってレベルのような気がするので、追及はしません。
でもね、シルヴィアはマジで綺麗なんですよ。さっき女神って言ったけど、正直それでも言葉が足りないと思う。
シルヴィアがブサイクに見えるのは呪いのせいらしいんです。
あ、皆さんに謝らなきゃいけない。さっき言った《心の鏡》ってのはデタラメです。シルヴィアがブサイクに見えるのは、単純にそういう呪いのせいであって、皆さんの心が汚いとかって話ではないです。式の最中に茶々入れられたくなかったのででまかせ言いました。すみませんでした。
私の願いは、皆さんにもシルヴィアの本当の姿を知ってもらいたい。それだけです。
時間はかかるかもしれない。でも、必ずやり遂げます。今日の結婚式は、決意表明です。
誰か一人が手を叩いてくれた。
すぐに拍手は伝播し、割れんばかりの喝采になった。
「ありがとうございます」
もう一度頭を下げる。
「最後にもうひとつだけ儀式を行いたいと思います。これは私の元いた世界の風習です。夫婦になる二人がお互い相手のための指輪を用意して交換し、永遠の愛を誓います」
シルヴィアの左手を取り、その薬指に指輪を嵌める。
「愛してる。ずっと俺の隣にいてくれ」
「はい、喜んで」
今度はシルヴィアが俺の左手を取り、薬指に指輪を嵌めた。
「愛しています。この想いは一生変わることはありません」
本来は、これで終わる予定だった。
が、そうしなければならない、という思いが胸中で急速に膨れ上がり、内なる声に従う形で、指輪を嵌めた左手をシルヴィアの頬に伸ばした。
シルヴィアは一瞬だけ「え、ここで?」という顔を見せたが、俺が顔を近づけていくと、素直に目を閉じた。
そっと唇を重ねる。
その瞬間ーー
パリンッ
高く、澄んだ音が響き渡った。
「改めまして、本日はありがとうございました。こんなに大勢の方に立会人になっていただけて、とても嬉しく思います」
揃って頭を下げる。
「ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、私はこの世界の人間ではありません。所謂召喚勇者というものです」
一旦言葉を切って、反応を窺う。とりあえず静かに聞いてくれているようだ。
「ちょっと長くなるかもしれないけど、聞いてください」
召喚勇者として喚ばれたんですが、私は普通の召喚勇者とは違う目的で喚ばれました。まず最初に王様から言われたのが、シルヴィアと結婚してくれってことでした。
正直、何だそりゃって思いました。で、話を聞けば、ブサイク過ぎて嫁の貰い手がないっていうじゃないですか。ダッシュで逃げようかと思いました。どこにも逃げる場所なんてないのにね。
この時、王様からは話を断ってもいいと言われました。王様、フェアですよね。
選択肢を示されたので、選ばなきゃいけません。逃げるか、結婚するか。実際に会ってから、あなたはブサイクなんで結婚できないなんて、そんな失礼なこと言えるわけないじゃないですか。だから、この時点で実質二択でした。
普通なら逃げますよね。でも、会いました。
え、何でか、って?
感じたからですーー運命を。
この決断をした自分を褒めてやりたいと思います。
で、会いに行ったら、そこには女神がいました。
皆さんの目にシルヴィアがどれだけすごい姿に見えているかはわかりません。きっととんでもない、知らない方が幸せってレベルのような気がするので、追及はしません。
でもね、シルヴィアはマジで綺麗なんですよ。さっき女神って言ったけど、正直それでも言葉が足りないと思う。
シルヴィアがブサイクに見えるのは呪いのせいらしいんです。
あ、皆さんに謝らなきゃいけない。さっき言った《心の鏡》ってのはデタラメです。シルヴィアがブサイクに見えるのは、単純にそういう呪いのせいであって、皆さんの心が汚いとかって話ではないです。式の最中に茶々入れられたくなかったのででまかせ言いました。すみませんでした。
私の願いは、皆さんにもシルヴィアの本当の姿を知ってもらいたい。それだけです。
時間はかかるかもしれない。でも、必ずやり遂げます。今日の結婚式は、決意表明です。
誰か一人が手を叩いてくれた。
すぐに拍手は伝播し、割れんばかりの喝采になった。
「ありがとうございます」
もう一度頭を下げる。
「最後にもうひとつだけ儀式を行いたいと思います。これは私の元いた世界の風習です。夫婦になる二人がお互い相手のための指輪を用意して交換し、永遠の愛を誓います」
シルヴィアの左手を取り、その薬指に指輪を嵌める。
「愛してる。ずっと俺の隣にいてくれ」
「はい、喜んで」
今度はシルヴィアが俺の左手を取り、薬指に指輪を嵌めた。
「愛しています。この想いは一生変わることはありません」
本来は、これで終わる予定だった。
が、そうしなければならない、という思いが胸中で急速に膨れ上がり、内なる声に従う形で、指輪を嵌めた左手をシルヴィアの頬に伸ばした。
シルヴィアは一瞬だけ「え、ここで?」という顔を見せたが、俺が顔を近づけていくと、素直に目を閉じた。
そっと唇を重ねる。
その瞬間ーー
パリンッ
高く、澄んだ音が響き渡った。
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○○○
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